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第29話俺は喰った。喰らった

誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです

「お腹いっぱい」

「それは良かった」

唾液まみれの蓮真は、不機嫌そうに言葉を発する


「ふぅ。冷静になってきたよ」

「それは良かったな。じゃあ、死ね」

渾身の一撃をドラに向かって叩き込む

「ごめんよ。理性なく食べたのはごめんって」

「・・・」

当然のようにドラは無傷。少しだけ蓮真のプライドに傷が付く


「はぁーーーーああーー力の差を滅茶苦茶感じる。俺が出れなかった蛇もワンパンだしよ」

「レンマはあの蛇倒せないよ。絶対に、本気でやっても絶対に」

「はぁ!なに言ってるんだよ!分からないだろ!」

「あの蛇はね。鱗がすっごく硬いんだよ。で、現状のレンマの火力が鱗が貫けない」


確かに、相当硬くはあった。まあその後丸呑みされたんだけども

「あれ多分だけど、フルバーストでも貫けない。傷は付くだろうけども」

「・・・」

はぁ、やる気が無くなった。負けイベに興味はないぞ


ごろんと骨の山の上に寝転ぶ

「それでだレンマ。これを捕食したら?」

「・・・」

蓮真の目の前に置かれたそれは

「人の肉か。殺してきた奴の腕かな?」

「腕だけ分けたんだよね。死体は食べた」

「・・・・人は喰わないぞ」


「レンマ、強くなりたくば喰らえ。捕食しろ。それが自然の摂理だ」

「・・・・こいつの性格は?」

「傲慢で無礼、プライドが高く教養が無い。そして股間に脳があるタイプ」

「いいね。喰っても悲しみが無いタイプだ」

蓮真は腕を手に取る


「・・・」

ドラは俺のことを強くしたいんだろう。世話を焼くのが好きなドラだ

自分が死んだ後に、俺を守る者が居ないとダメと思ってるんだろう

しかも俺は不老不死だ。さっきみたいに蛇に喰われたりして、何百年も腹の中にいるかも知れない

それを避ける力を、外敵を殺す力を、俺に手に入れて欲しいんだろうな


蓮真は腕を噛みちぎった。そして千切った破片を喰らった

すると、蓮真の体が少しだけ光り輝き、蓮真が燃え上がった


「はぁ!!なんか燃えとる!!」

「・・・・なんで燃えたんだろう?」

「なにしてるんだ!早く消火してくれ!」

「ほい」

ジャッバー!!っと水が蓮真に降り注ぐ


「・・・」

「消火出来たね!」

「重さで俺の体が地面に固定されたんだけども」

指一本ぐらいでもいいんだな。捕食って

それでこれが捕食した奴の能力かな?なんだろうか、本能的に使い方が分かる

最初から持っていた様だ


「ふぅ、俺は人を喰った。人食いだ」

「そうだね」

「ドラ、俺は極悪人だけを喰う」

「極悪人は性根その物が腐ってる人かな?」

「そうだ」

決意を目に宿す


「極悪人も大量には喰わない。必要最低限だけ喰らう」

「人を食べる決心が付いたんだね」

「いや?まだ決意はブレブレ、俺は腕だけしか見てないからな。だから喰えた」

「・・・」

「顔を見てたら、俺は、食べれなかったと思う。ふぅ、少し悲しいな」

「そう」

少しだけ蓮真は悲しそうな表情になる


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