第27話幽霊なんて怖くない
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「5匹目だな。ふぅ、楽」
蓮真の目の前にはバカ鳥が羽を毟られ、倒れている
「こいつで最後かな?次からは違う魔物だな」
谷の奥の方を見ると、次の魔物の姿が一瞬だけ見える
「鳥の次は蛇か。飲み込まれたら出るのに時間かかりそうだな」
そう思いながら自分の拠点へと戻る
「羽も溜まって来たな。骨もいっぱいある。武器には出来んけど、なんかに使えるかな?」
羽がいっぱい、頑丈な骨もいっぱい、虎と戦う時に使うか?研いで投げれば強そうだし
足元の骨は柔らかいから投げるのには難しいしな
ちょうどいい大きさと硬さの骨が手に入ったわ
「ドラも帰ってこないしな。遠いんか?」
頼まれごとをしたドラはまだ帰ってきていない
一日しか経ってはいないがいないのは少し不安だ
「今日は久しぶりに寝るか。蛇と殴り合うのは、、明日で」
瞳を閉じる。寝る必要は無いが、寝ることは出来る
ズズ
ズズズ
「うん?」
なにかが動いている音が聞こえる
這いずっている音?に近い気がする蓮真は敵を蛇だと断点する
「なんも見えねぇ!!」
空は真っ暗、深夜2時ほどの暗さで一切何も見えない
ただ這いずる音だけが聞こえる
「・・・・これ遠くにいるのか?いや近づいて来てる感じか?」
ズズ、ズズ、ズズズ
這いずる音だけがずーーーーっと聞こえる。ただ一切その音は大きくならない
少し蓮真は混乱する
「??」
え?なにがいるの?怖いんだけど
幽霊?それとも今日殺したバカ鳥の亡霊?死ぬことは無いとは思うけど、怖い
その後も這いずる音が聞こえ続け、朝になった
「・・・なんだったんだ?」
蓮真の目の前には何もいなく。誰かが来た痕跡も見当たらない
蛇が通ったような跡も無い。地面にある骨も折れていない
音の正体は不明
「とりあえず、、蛇殴りに行くか!分からねぇことを考えてても時間の無駄!!」
分からないことは考えても無駄!!俺は頭もそこまで良くない!知識も無い!
だったら考えずに進むほか無い!!
蛇の元へと走り出す。最近スクワットをしているおかげか
足が速い。通常の人間よりも、魔物よりも数段速い
理由は単純、蓮真にはスタミナの概念がない。ずーーーーっと全力疾走
だから速い。初速や短距離走だったら負けるかも知れないが
長距離走ならほぼ確実に勝てるほどには速い
「ヤアアア!!!」
蓮真は蛇を見つけた瞬間、飛び掛かる
特に策も無いただの飛び掛かり
「あ」
パクンっと蛇に飲み込まれた蓮真
「ガアアアア!!!」
「!!」
蛇の口の中で、体の中で腕や足を思う存分動かし、暴れまわる
「なんでだ!俺は最強のはずだろ!!神!ふざけるな!俺が!俺が無双するはずじゃ!」
「力は強かったね。力は」




