裏話のようなもの
キャラクターの裏話というか何というか。
茶織
中身のモデルとなったのは、園村が好きな某RPGに登場したキャラクター。サブキャラではありますが、彼女を主人公としたノベライズが発売されていて、両親がクソだったり、本人が冷めた性格(理由あり)だったりってところが影響受けてます。
綾鷹に対して、もっと偏執的にすれば良かったかな?
釘バットではなく鞭を使わせたかったのですが、オリジナル版連載時の園村には鞭での戦闘シーンを描写するだけの技量がないため諦めました。まあ今もないのですが(笑)、改稿しつつ読み直していて、やっぱり釘バットの方が面白いから正解だったかもと思っています。
綾鷹
まだこの作品の構想が漠然としか思い付いていなかった頃、シリーズ化させたら、実は様々な事件の黒幕で、茶織の事をオモチャとしか考えていないクソ野郎という設定にするつもりで、最終的には争わせる予定でした。今はそんな予定は一切ありません(笑)。
ちなみに、綾鷹、綾鷹の偽名のハジメ・オオイ(大井一)、茶織は、全て市販のお茶の名前から。……茶織や一ってもう売ってない??
無数の異世界を移動出来るという能力は、マジッ◯=ザ・ギャザリ◯グでいうところのプレインズウォーカーみたいな感じです。
いつか他作品で掘り下げたいのですが、予定は未定。
龍
モデルとなったのは、園村が大ファンの某ギタリスト(外見はお若い頃)。わかる方がいらっしゃったらちょっと嬉しいです。
この作品、今の形になるまでに数回ボツになっているのですが、初期中の初期は、ピエロになる前の少年とは中学時代の友人同士で、彼を救えなかった事への後悔から戦うという設定でした。
また、当初瀕死の重傷を負う予定だったのは、茶織ではなくこの子でした。
性格や生い立ちに大きな問題はなく、友人に恵まれ、可愛いクラスメートに好意を持たれ、更には小さかったり大人だったりする女性の相棒が同居人だったりと、茶織よりも主人公向きな子ですね(笑)。
那由多
キャラが固まるまでに時間が掛かりました。過去に綾鷹に悪霊から命を救われた事があり、彼を勝手に師匠と崇めるようになり、その縁で茶織と知り合う……という設定だったり、眼鏡は掛けていなかったり、もっと騒がしい子だったり、天空橋家は代々強力な霊能者を輩出している家系だったり。
あと使用武器がなかなか決まらず困りました。鉄扇使わせましたが、突いたり叩いたりするだけでは地味だったので、投げさせました。
オリジナル版をお読みいただいた方に、好きなキャラだと言っていただけて嬉しかったです。
バロン・サムディ
当初は、基本的にはコメディリリーフでもシリアスな一面や謎も多くあるキャラになるはずだったのですが……。
そもそもこの作品自体、本来もっとヴードゥー要素を強めに出す予定だったのに、名前だけになってしまったというか。反省点の一つです。
何故ヴードゥーを題材にしようと思い立ったのかというと、参考文献の一つである「ダンシング・ヴードゥー」という書籍がかなり面白くて、興味を惹かれたからです。そして何故この書籍を購入したのか……そこまでははっきり覚えていないのですが、まあ不思議な縁だったという事で。
アルバ
いつの間にか生み出されていました。実は第二章辺りまでを書いている時には、瀕死の龍を助けて消滅するか、する一歩手前までいく予定でした。
ちなみにアイルランドのデュラハンは男性型で言い伝えられているとか。細かい事は気にしない。
改稿版では龍ともうちょっとイチャつかせようかな、なんて考えもしたのですが、やめました。
緋雨
メインの六人の中では一番最後に生み出されました。本当にギリギリまで存在していませんでした(那由多自体に時間が掛かりましたし、下手すりゃ彼もいなかったので)。
過去話は実は未だに大雑把にしか考えていないのですが、それはそれでいいのかもしれないと思っています。読者の想像にお任せします、的な(生意気)。
眼鏡及び眼鏡を掛けた人物にこだわりがあるのは、過去の出来事が原因ではなく、多分生まれ付きです(笑)。
ピエロ
オリジナル版連載中に映画『IT』シリーズが公開されており、また園村自身がスティーヴン・キングのファンなのですが、元ネタはこちらではなく、某推理漫画に登場した殺人犯です。
亜子/真子
この作品、ヒロインに全然可愛げがないよな……と思い生み出しました(笑)。真子も可愛げないですが……。
もしこの子たちもメインキャラだったら、あるいは茶織が亜子みたいなキャラだったら、この作品はもう少し読まれていたのかな、と考える事もありましたが、それだけで人気出る程甘かないですね。
真子は本当は亜子の双子の妹として産まれてくるはずだったのですが、亜子の母に妊娠が発覚する前に命を落としてしまいました。しかし特殊な形で亜子に吸収され、彼女の夢の中で生き続ける事に。なので、真子の存在を知っているのは亜子だけです。
莉緒華
当初は両親や同級生三人を殺害するシーンがあったり、那由多と緋雨とのやり取りがもっと多かったのですが、長くなるためボツにしました。そのせいで展開がだいぶ急になっちゃいましたね……反省。
あと恐らくはこの子の事だと思いますが、オリジナル版で、一番好きだったのに死んでしまってショックだという感想をいただきました。嬉しいやら申し訳ないやら……。
改稿後は生存させようか迷ったのですが、残酷なようですが、あのまま死ぬ方が彼女にとっては救いになりそうだったので変更しませんでした。
ベイル
初期設定では、少年をピエロにしたのはこいつでした。
こいつと綾鷹には色々な因縁があるのですが、そこまで書いていたら本筋から脱線してしまうため、匂わせる程度に済ませました。でも今思えば、それもだいぶ余計な要素だったかもしれない……。
綾鷹と同じく、こいつがメインの物語もいつか書けたら書きたいですが、やはり予定は未定。
ドロッセルマイヤー
くるみ割り人形の物語が何か好きなんです。夢オチで終わる方ではなく、その後も続く方の物語が。ただ、終盤でマリー(ヒロイン)の家族やドロッセルマイヤーの態度が変わって冷たくなるのが何度読んでも謎なんですけどね。
こいつも綾鷹やベイル同様、いつか何らかの形で登場させたいですが、予定はry
野村、山井
お読みいただく方々には一切同情されたくなかったので、徹底的に性格悪くしました(特に前者)。
喋り方も馬鹿っぽくしたつもりです(笑)。