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【改稿版】骨の十字架  作者: 園村マリノ
第三章

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42/80

20XX年10月X日

 机に落書きされた。

 バイ菌扱いされた。

 無視された。

 体育の授業中にわざとバスケットボールをぶつけられた。

 階段で突き飛ばされそうになった。

 廊下ですれ違いざまにお腹を殴られそうになった。

 今日だけで一体、何回狙われただろう。

 放課後、中先生に、野村たちから受けている仕打ちを全て話した。中先生は言葉数は少なかったけれど、最後には対応すると約束してくれた。信じていいのだろうか。

 二〇時過ぎ頃、お父さんに殴られた。

 普通の会話をしている途中で、僕が舌打ちしたとか暴言吐いたとかって怒鳴ってきて、全部空耳だと諭しても全く認めなかったから頭にきて「カウンセリングを受けた方がいいと思う」と言ったら。結構痛い。

 お母さんの携帯に電話したけれど出なかった。メールもしたけれど返信は来ない。

 もう嫌だ。どうして僕だけこんな目に遭わなきゃいけないんだ。

 最近、夜遅くになると、部屋の外から誰かに見られているような気がしてならない。勿論、カーテンを開けて窓ガラス越しに外を確認しても、誰もいやしない。

 僕もだいぶおかしくなってきているのかもしれない。

 明日を迎えるのが辛い。嫌だ。

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