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大好きな幼馴染と結婚式までの準備

前作

https://ncode.syosetu.com/n2556ic/

ガキの頃の約束をずっと覚えている幼なじみと結婚することになったの続きです。


多くのブクマと好評価本当にありがとうございます。


どこにでもいる凡人高校生の俺、山下文也は世界でも頂点の超絶金持ちグループの伊集院家の娘で幼馴染でもある伊集院千尋との結婚を決めてから

数年後、大学卒業前の俺と千尋は

あるマンションに訪れていた。


「すげえでかい……これがタワーマンションってやつか」

俺は目の前にある超高層マンションを見て圧倒されていた。

このマンションに来た目的は彼女の父親に

結婚の報告をするためだ。


「ふふっ、緊張してる?文也君?」

「当たり前だろ、だって大統領とかと同じレベルの偉い人に会うんだぞ?緊張しないわけない」

「大丈夫だよ!パパ優しいし!」

「だと良いんだけどな……」


マンションの中に入り千尋の後をついていきながら彼女は慣れた手つきで顔や指紋認証を行ってエントランスホールの扉を開けエレベーターを呼ぶ。


「SFの世界にいるみたいだ……」

「も〜大袈裟なんだから」

他愛ない話をしながらエレベーターに

乗り込む俺と千尋。

「ほら着いたよ文也君」


エレベーターを出てすぐ目の前に

重苦しい扉がある、ここが恐らく父親の家だろう。

千尋が指紋認証を終えて扉が開く。


「ただいまパパ」

「おお、待っていたぞ二人とも」


なんというか想像以上だった。

2メートル以上の高身長に筋骨隆々の体躯をして顔は傷だらけとヤクザの親玉の様な人だった。


え?これが有名な資産家の人なの……

プロレスラーか殺し屋にも見える威圧感に俺の体が震えてしまう。


「はっ!初めまして!!伊集院さんとお付き合いさせて頂いている山下文也といいます!!こここの度は……」

「まあ固い挨拶はいいから座りなさい」

「はい……」


言われるままソファーに腰掛ける俺と千尋。

「単刀直入に聞くが君は娘と

結婚して彼女を幸せにする覚悟はあるのか?」

「……あります!必ず幸せにしてみせます!」

「うむ……そうか……ならいいか」


え!?軽っ!! もっと色々と

聞かれるかと思ったけど!


「じゃあ私からはもう何も言うことはないな」

「あの……いいんですか?大事な娘さんの

結婚なのにこんな簡単に決めてしまっても……」

「ああ構わない。娘の選んだ男だからな

私は信じている」

「パパありがとう!!」


み、見た目と違ってものすごい

親バカだ………でも優しい人でよかった。


「ところで文也くん、一つだけ約束がある」

「何でしょうか?」


「娘を泣かせたら殺すからね」

「アッハイ」


あ、全然優しい人でもなかった

約束破ったら東京湾とかに

沈められそうだ俺………

千尋との結婚を認められた後は

彼女との仕事や後継ぎの話をすることになった。



俺が思ってた以上に難解な話が多く

自分はとても大きな家系の娘と結婚するのだと実感させられる。

話が一段落した頃には日も暮れていた。



「二人共、今日はお疲れ様」

「ありがとうございました!!失礼します」

「ふふっ、文也君頑張ったね〜」


俺は千尋の父親の家を出てエレベーターのボタンを押して到着を待つ、

その間に俺は彼女の指に目を向ける。

俺が幼い時に渡したおもちゃの指輪だ

今も大切に左手の薬指に嵌めている。


「なあ、千尋その指輪そろそろ外してくれないか?」


「え?嫌だけど」


彼女に即拒否されるが俺は

話を続け鞄から小さな箱を取り出す。

「その……最近コツコツお金溜めて

やっと買えたんだ」

「これって……」

「おもちゃじゃない本物の結婚指輪だよ、本当はもう少し早く渡したかったんだけどなかなかタイミング掴めなくて」

俺は彼女に向けて小箱を開けると

庶民が買える限界の値の指輪が姿を現す。


「文也君……嬉しいよ!一生大事にするから!」


俺からのプレゼントを受け取った千尋はすぐさま右手の薬指に指輪を嵌めると満面の笑みを浮かべる。


「えへへ……嬉しい!」

「あ、あれ?そのおもちゃの指輪は外さないの?」

「え?両方私の宝物の指輪だからずっと着けてるよ」

「アッハイ」


千尋が喜んでくれたのは良かったけど結局おもちゃの指輪は外してくれることはなかったな……まあいいか。


「……ねえ文也君」

「ん?」

「文也君は私を幸せにしてくれるよね?」

「?……当たり前だろ」

「私達もう20過ぎの大人だよね?」

「??まあそうだな」

あれ?何か千尋の様子がおかしい気が



「……文也君は責任取ってくれるよね」


「あ、ああ」

「えへへ……言質取ったから」


千尋が手を上げて

指パッチンをすると

急にガタイのいい男が何人も現れる。


「あの千尋さん?この人達は一体……?」

「見ての通り私のボディーガードさんだよ、文也君を私の部屋まで連れてって」

「ちょっ!?」


俺は怪しい男に担がれてエレベーターに乗り千尋の家まで運び込まれる。

ていうか父親と同じタワーマンションに住んでいたのかよ……


そして千尋の部屋に運び終えると

俺は彼女にベッドへ押し倒されボディーガードの人達は部屋から出ていく。

「あとは頑張ってください千尋様」


「うん!みんなありがとー」


「あの〜これはどういう……」

「文也君のせいだからね」

「はい?」


「文也君が私のために頑張ってる姿見てたら……

もう我慢できない!文也君が悪いんだから!」

「ちょっと落ち着い……」


俺の言葉は途中で遮られてしまう

彼女の唇によって。


長い口付けで興奮しているのか

千尋の荒い息遣いが直に伝わってくる。


「ぷはぁ……はあ……はあ……」

「千尋……?」

「文也君、大好き……愛してる」

「う、うん?俺も愛してるから落ち着い……」


「えへへ……結婚式が終わるまで我慢って言われてたけど……もういいよね?文也君は子供何人ほしいかな?

男の子と女の子どっちが好き?

私は〜」


久しぶりに思い出した……千尋はとても

愛が重い幼馴染だ。

俺が奮発した指輪を渡したせいで

彼女は愛が暴走してしまってどうしようもない。


「とりあえず落ち着いてくれ……な?」

「無理……怯えてる文也君も可愛い……

カッコいい……大好き……」

「ひぃっ!?」

その後俺は彼女と長い夜を過ごすことになる。




数ヶ月後の結婚式で千尋はお腹が

大きくなっていて彼女の父親から

俺は殺意全開の視線を向けられることになるのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  愛が重い所。  お父さんが・・まあ、アレな所。 [一言]  子供は5人位がいいですかね?  良い物語でした。  ごちそうさまでした_(._.)_
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