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テーマ詩集:風

どこ吹く風

作者: 歌川 詩季

 ことわざ、好きですねぇ。

 昔、かるたとかやったっけ。

 東風の唱える念仏が 馬の耳を吹き抜ける

 いいから ほっとけよ

 酔客が落としてく小判に まねき猫は目もくれぬ

 いいだろ ほっとこう


 部外者が当事者ぶるのも野暮ってもんだ

 そんなのは おれの性分じゃないさ

 無関係だとつっぱねて

 こいつはやっぱり どこ吹く風


 しょいこむな しょいこむな

 愚痴をこぼそうとするやつらは

 世間話から振ってくる

 気に病むな 気に病むな

 けちをつけようとするやつらは

 お呼びじゃないのにやってくる



 道端でひっかける小便が 蛙のつらを洗ってら

 いいよな ほっとくぜ


 当事者の部外者ぶりにも困ったもんだ

 そこまでが おまえの領分じゃないか

 無責任だとなじるにも

 あいつはさっぱり どこ吹く風


 動じるな 動じるな

 あらをさがそうとするやつらは

 持ち上げたあと貶める

 図にのるな 図にのるな

 つけを払わせようとするやつらは

 忘れたころにやってくる

「馬の耳に念仏」+「馬耳東風」です。

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