ありがとう
「ああ、もういやだ。こんな世界には飽き飽きなんだって。もういいや死の。」
こう思った。「どうせ死ぬなら綺麗に死にたいな」そうやって考えて一日一日無駄に生きてきてきた。
「よっす!」親友のY。昔からの友達で話に付き合ってくれる。
「おまえ最近ボーってしてね?」
「そうか?」
「なんか考え事でもあんのか?」
「いや、、、まあ、、そういう訳では、、」
「なんでも言うてな」
「うん、、」
「まあ、また明日な。腹減ってきた」
「ちょい待って。」
「ん?」
「この世で1番綺麗な死に方ってなんやと思う?」
「ん?それはー、、、、、、、、分からんわw」
「ま、そりゃそーよなww」
「まあ、また明日。明日は遅刻すんなよ?w」
1番綺麗な死。これには種類がある。
傷がない死。精神的に苦しみのない状態での死。他にもあるだろう。ま、読んでる人にも考えてほしい。
翌日
「よっす!」
今日もYの挨拶がほどほどにうるさい
今日は授業が3限目まで。
なんのやる気も起こらず、ただ毎日過ごす。
それが楽しい訳では無い。しかし、何をしてもしなくても死というものは一日一日、自分の体内に足を踏み入れてくるのである。
そう。死は自然に起こるのである。自分から死ぬのは容易であるが、それを綺麗な死と言えるのだろうか。
それなら自然な死を遂げるまで自分の好きなように生きればいいじゃないか。
そう考えた。
「おいY!」
「ん?」
「今日スマ⚫ラしやん?」
「お?いいねえ。おれは強いぞー?」