ご奉仕
夕食を終えた俺は風呂に入っているとドア越しに人影が見えた。(そのまま服脱いで背中流してくれないかな〜)と痛いことを考えている。(まあ、ありえないだ…ん!?なんかマジで服を脱いでないか、えっ、ちょ!いや、期待してたけど心の準‥‥)そう思った時には既におそかった。禁断の扉は開かれてしまったのだ。
「ち、千愛?」
「か、勘違いしないでよねプレゼントのお礼になにかできないかって考えただけだから!」とテンプレなツンデレセリフを吐きながら入ってきた。まあ、例のごとく一誠はツンデレに気づいていない。
「い、いやだからあれは日頃のお礼にって言って」とここまでいうと言葉をさえぎられてしまった。ここからも、結果なにを言おうとしても言葉を遮られてしまい、結局千愛に背中を流してもらうことになった。とはいうものの、形式上反抗していたが一誠の内心はオーバヒートを迎えるんじゃないかというくらいテンションが高まっていた。(やばい、やばい、やばい何だよこれ嬉しすぎるだらおい!妹に背中を流してもらうなんて妹モノのエロゲかよこんなの世界のシスコン達の夢だよ!?ドリームだよ!?)とまあこんな感じだ。
「にしても千愛と一緒に風呂に入るなんて何年ぶりだろうな」と俺は感慨深く感じつつ言った。
「そうだね、あの時は私がお風呂に入るのが怖がって‥‥‥たわけじゃなくてお兄ちゃんが一緒に入りたがってたからね」
「いやいや、あれは千愛が怖がってたからじゃ‥」
「う、うるさい変態!こっちみんな!」
その後もこんなやり取りをして風呂を上がりそのまま眠りに落ちた。
〜妹・百恵side〜
「負けてしまいました‥‥‥」
実は千愛と百恵の二人はジャンケンをして勝った方が兄の風呂に乱入するという賭けをしたのだ。その結果、勝ちをもぎ取ったのは千愛だったというわけだ。風呂場の方から声が聞こえてくる。内容はわからないが仲良く話しているのは伺える。
「やっぱり義妹じゃ勝てないのでしょうか‥‥‥」
続く