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収納
フラガラックはあの後……
手に入れたガブリエルブレインは、フラガラックとともに次元の狭間に収納される事になった。
「はー、勝手がいいわねえジャンヌは。昔はあんな人任せな人間じゃなかったのに。ああ、私は人じゃなくて剣だけどね」
フラガラックはひとりツッこみをしたが、何の反応も無い。なぜなら、次元の狭間は虚無空間なのである。他に生体反応はない。 ただ、ふわふわと不可思議の石が浮遊するのみである。
「あーあ、退屈ねえ。まだ、大須の地下の方が楽しいわよ」
フラガラックの側にはガブリエルブレインが漂っていた。これをここに持ってくることを思いついたのはジャンヌである。
「うーん、とりあえず暇潰しにこの宝石でも触ってみようかしら。相当な魔力があるようだし」
勝利の剣は、その切先を宝石に当てる。
すると、膨大かつ爆発的な魔力が刀身に流れてきた。
「こ、これは! 普通の魔剣程度なら壊れてしまうわね!」
フラガラックは、剣である。
表情などない。しかし、それは確かに笑っていた。
「あはは! だけど、私にとっては格好の時間潰しになるわ! 面白いじゃない!」
このあと、聖剣は大幅なパワーアップに成功するのだが、ジャンヌがそれを知るのはずいぶん先のことになるのであった。




