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愛玩動物

作者: 柊一音

文学といいながら、いつもどおりです。







困ってるふりして

でもそれが欲しかったから

君がくれたものは

遠慮なく受け取るよ

押し付けられて断れなかっただけ

そう言い訳して



君は好きって言ってくれるけど

欲しいって言ってくれるけど

僕はただの飾りなんだろうね

だって僕の名前、君が言ったじゃん

みんなは自分の名前言ってるのにさ

僕に声がないわけじゃないのにさ



けど、分かったんだ

「僕には何も求められてない」



僕は人形じゃないんだ

そこまでされなくても

少しくらいは自分でできるよ

少し人見知りなだけ

少し人より行動が遅いだけ

そう君に言いたい



甘ったれの僕

ぬるま湯で浸されなくてもいい

なんて言うことはできないんだろう

僕自身ここに慣れてしまってるから

抜けようとすることを止めてるのさ



ああ、僕との口約束

君は覚えてなかった

僕はちゃんと準備してきたのに

僕に期待してなかったんだね



ああ、分かってるよ

僕が言い出せばよかったってこと



でも、そうしなかったから

いつまでも僕はお飾りなんだよね

怒りもしないなんて

本当の仲間になれてない証だよね

それでしかないよね

気づいてるよ気づいてるよ



でも、僕は現状打破しないんだろう

このぬるま湯は心地いいから

このままじゃダメなんだとも思うけど

現状維持でいくんだろう

お飾りのまま君のそばに



君の本心が分からないから

呆れられてるんじゃないか

飽きられるんじゃないか

って思って

捨てられるんじゃないかって

考えてしまうと

もうダメだから

ずっとこのまま君のそばに









ただ飼われるだけ……

そんな生き方もあるとは思うけど、

私は違う生き方が好きだ。

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