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忍びよる影

三人称視点で書いてみた(≧ω≦)b

キッドは相棒の言動に満足といった笑みを浮かべる。彼は紡いであった術式を素早く二重展開していく。


野次馬の視線が一瞬。ほんの一瞬逸れたのを見越した発動。その術式はまるで深い森の静かな湖畔、そこに一滴を落とした時に起こる小さな波紋。その小さな小さな波紋は徐々に広がり大きな波紋を呼び起こす。 野次馬達に術式効果が表れたのを見たキッドは一歩足を踏み出す。その歩調は遅すぎもせず速すぎもしない一定のリズムに乗ったただの歩み、そのままキッドは残念ちゃんの横を通り抜け、そのまま野次馬の前に歩みを進める。あともう少しで人とぶつかるという距離まで近づいたキッドは両腕を前に突き出し、両開きの扉を開けるように腕を動かす。

するとそれに合わせて野次馬達がどき始める。キッドはそのなかをただ進む。あたかも一陣の風が通り過ぎただけのようにまた前に戻っていく。

キッドが通り過ぎて一分ぐらい経ってからどよめきだす野次馬達、残念ちゃんもまだ唖然とした顔である。

しかし、チキン君はしっかりとキッドが歩んだ軌跡を最初から最後まで見ていた。

だが、犯人を捕り逃したことで落ち込んでいる残念ちゃんを慰めるのにあたふたし始める。

しかしもう二人野次馬の影に紛れていた二人組もまたキッドを目で追いかけていた。

片方の一人が小さく呟く「やはり、我輩の目に間違いはなかった。」

もう片方もそれに合わせて「せやな。ヒロちゃんよう見抜いたなぁ〜。」と返す。春一番の強い風が二人の会話をかき消す。その目はもう桜並木の下まで歩いている銀髪の少年を見ていた。


伏線を次話で回収だ。

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