頑張るだぁ〜
まぁ俺の解説などは\(^^\)さておき、キッドはグラウンドに勝った。
そう勝ったのだ。勝てた者だけがこの門を通ることができる。ぶっちゃけ、決闘が始まった瞬間結構な生徒が俺等をぬかしていった。あとあとになってくると、闘った意味あるのかな?という疑問が出てくるが、そんなものを考えるのは野暮というものだ。
今はこの勝利をかみしめよう。ウンウン( ´∀`)聴こえてくるじゃないかこの野次馬達の歓声。
後半は出番が全くなかったが、今はしきりになにかしゃべっている。リブさん、テーター君。
そして、「静まれーーー。」という凛と張った声。バカでかい声でもないが、小さくもなく周りによく響く声。
一気に静かになる。
チッ!誰だよ。人?がせっかくいい気分になっているのに…
野次馬達の集団の中、まるでモーセが川を割ったときのように道が開けていく。
そこから現れた二人の集団。群衆から囁く声がちらほらと聞こえてくる。
「くそ、風紀委員の副委員長と委員長だ。」めんどくさいところを見られてしまったかのようにつぶやく声が聴こえてくる。何人かの生徒は逃げようとしたが、回りをいつの間にか取り囲んだ風紀委員がそれをさせない。
それでも強行突破しようとした生徒は一人残らず捕まっている。
おおぉこの状況を「絶体絶命」とよぶのだろう。
中央にはキッドとグラウンドその外側には野次馬達と風紀委員長と副委員長。
さらに、その外側に風紀委員。ジリジリとその輪を狭めてくる。
話は二人に戻る。
どちらが委員長なのかよく分からない。一人は、堂々とした立ち振る舞いをしたいかにも育ちがよさような人?
いやあれは【エルフ】だ。耳がと尖っているからエルフだ。長い髪の毛を後ろで一つにまとめたポニーテール。
若葉色の髪の毛にちょっとつり上がった目は、エメラルドグリーンの瞳。ぎらぎらとした輝きを放っている。
まるで獲物を狙っている目だ。その腕には腕章それが風紀委員の証なのだろう。
体には残念ながら凹凸が際立って見えない。もう勝手に命名しよう。今からエルフの子は「残念ちゃん」とよぼう。
そして、もう一人はしきりに残念ちゃんの裾を引っ張りながらオロオロ (・_・ )( ・_・) オロオロしている人?いやあれは・・・【獣人】だ。しかもウサミミ生えているから、ウサギの獣人だと。
リアルウサ耳キター(・∀・)ーーー。
なんというモコモコさ。思わずモフりたくなる程の毛並みの良さ。スカートはいていないから男だとorz。
獣人がリアルにいる・・・もちろんその中にはおっさんもいる。
ネコ耳、犬耳、キツネ耳etc・・・おぇ〜くそまさかのメリットとデメリットが存在するなんて。
よくよく見れば野次馬達の中にもおもしろい耳が生えている獣人がけっこういる。話は戻りウサ耳の彼。すっげぇーびくついているな。背が残念ちゃんよりも小さいとあって、何だろう買ってきたばかりのペットって感じでかわいいぜ。*男に興味はありません。
決めた君は今からチキン君と呼ばせてもらおう。
おおっとウサミミを堪能している場合ではない。今キッドは追い詰められているのだ。
残念ちゃんが口を開く。「また、あなたですかパーサー・グラウンド。」そう言って、ツンツン♂♂とグラウンドをつつく。
チキン君が「だ、だめだよ。サーヤちゃん。その人、気を失っているから・・・」
「なら、好都合です。あんなうるさい奴が起きていると話が全く進みません。寝ている方がまだましです。
それと委員長・・・私のことは「副委員長」とお呼び下さいと申し上げたはずなのですが。」
「えっ!!なんで、サーヤちゃんじゃダメだった?」そういって下から目線のウルル目。
「んっ・・・ハァ〜〜〜〜。もういいです。」普通逆ではないではないのか?
まぁあんな小動物みたいな瞳を見せつけられたら女の子の母性本能などたやすいだろ。
「では、」と口火を切る残念ちゃん。
「委員長この場の仕切りをお願いします。」
「えっ!!ぼ、ぼくじゃ無理だよ。サーヤちゃんがやってよ。」 「委員長アナタは自分の立場が分かっていますか?」
「うっうん。ぼくは、風紀委員長だよ。」何とも頼りない返事だ。
残念ちゃんの目が厳しい。
「 こんなに人が沢山いたら話せないよ。サーヤちゃんお願い。これは、風紀委員長からのお願い。ね?」
「ハァ〜。判りました。今回だけですからね。」本日二度目のため息
状況を聞いていると、話が本筋に戻ったっぽい。
残念ちゃんが口火を切った。「このパーサー・グラウンドを倒した者は、誰だ。前に出てきなさい。」おおっとキッドに飛び火してきた。どうするキッド?
sideキッド
遂にオレに飛び火してきたか・・・
捕まえた野次馬達から情報を聞きだしたポニテの人がこっちを見た。
「そこを動かないこと、いいですね。」と口止めもされた。
こっちに近づいてきた。絶対絶命だな。
メンドクサイが・・・
ひとつ自分の奥の手を使うか、さっきの戦いとは違い3割程力をだすか。
傍らの相棒に声をかける。「数秒でいいから、みんなの気をそらしてくれ。できないとか言わないよな?」
sideoout
「ほほぉ~。頭脳は人間、体は刀の俺を挑発しますか・・・」
いい度胸やなコンチキショー。思わず口車に乗ってしまったじゃねぇか。
よくよく考えたらハードル高くね?
そんなことを重いつつしかたなく、その方法も同時進行で考える。俺の灰色の脳細胞?がある方法を考えついた。(=゜ω゜)ノ
だがなぁ〜(´・ω・`)別の方法も考えてみたいが、キッドの方は準備が終わっているらしく早くしろとばかりのイライラさを出している。
しょうがない。後で文句をいうなよと心で念じ、この場にいる全員に聞こえるように強く念じ。「あ、屋上にUFO!?」
一気にざわつく野次馬達「UFOって何だ?」とか「どこの誰が言った?」とか「うまい、太い、おいしい、じゃねぇ」とか、それは違う方のUFOだからと心の中でつっこんだりした。
元の世界の奴が聴けば、「何それ古っ!!」とか「異世界でUFOって通用するの?」
色んな意見が出てくるが聞こえない。
“アーアーアーキコエナイ”だってこんなことしか思いつかなかったんだから仕方ないorz。
次回さらに新キャラを登場させたいなぁ〜