決闘(デュエル)しようぜ
「さぁ、やってまいりました。長らく皆さんをお待たせてしまいました。
熱き男たちの戦いが始まります。
実況は私ルナティール学園放送部 部長のリブ=ライブと・・・同じく放送部副部長の」
「解説のコメン・テーターです。」
「いや〜遂にここまで来ちゃいましたね。思えば短かったようで長かった第6話。
思い返せば後半はテキトー間が見られましたが、遂に遂に私たちの出番ですよ。」
「ついについにという割には、僕たちのネーミング適当ですよね。ボソ( ノω-、)クスン。」
「あわわ(汗)ほら、そんなに卑屈にならないで下さい。
そんなの、そんなの・・・私も同じようなもんなんですからグスン グスン(泣)」「リブちゃん・・・。」
「テーター君・・・。」 「「うわぁ〜〜〜ん(大泣)」」
とうるさい二人のBGMをバックに闘いは始まろうとしている。
キッドはそんな二人の話を聞いていないようで、前髪を一つに結んで普通に屈伸運動をしている。
その顔に焦りなどという感情は見えない諦め!?諦めなのか?その表情は ┓( ̄∇ ̄;)┏。
“ところでキッド勝算はあるのか?”
「ん〜 力技なら無理だな。」あっさりと爆弾発言Σ(Д゜;/)/…エエ!?
「さて、どうやってグラウンドに勝ちましょうかね。」まるで夕飯どうするみたいなノリで聞かれた。
“んン〜〜”こんなことを聞いたせいで、
怒りを通り越してため息も通り越して頭痛がしてくる。
あ、俺頭ないんだけどね。
「そう、心配するなって、力技じゃ勝てないだけだよ。」
“え、それどういいう・・・” 「よし、屈伸終わり。」
答えてくれなかった。
ってかΣ屈伸しかしてないじゃん。思わずツッコんでしまった。
「さて、気を取り直して解説のテーター君。この勝負どこが大きな見所でしょうか?」
あ、さっきの場面から立ち直ったらしい。
「グラウンド選手はガチムチ系ですからね・・・。キッド選手はイケメンですね。」
なんとも投げやりなコメント。まだ立ち直っていないらしい。
「テーター君の馬鹿野郎ぅーーピシッ! (*ー"ー)ノ☆)゜ロ゜)ノ グハッ!!」
「&*′″@*□◆→◎◎●〒▲▽ グハ」
「テーター君見損ないました。テーター君の覚悟はそんなものなんですか。
いつまでもキャラネームに不満タラタラとウジウジと あなたに解説者が持っている熱いコスモを持っていないのですか? あなたはコメンテーターの前にコメン・テーターなのですよ。」
「ぶ、部長(こみあげてくる涙)お、俺゛グスン目が覚めたよ゛。」
「わかってくれればいいんです。」 二度目の熱い抱擁しているっぽい。
どうでもいいんだけどさ…そっちが盛り上がってどうするんだよ。
グラウンドとか涙ぐんでるし、あれ泣けるか?俺は笑えたよと心の底で思った。
「両者指定の場所についてください。」リブさんが指示する。
その顔に笑みなどない。あるのは諦め?と真剣な顔だけだ。回りにはいつの間にか野次馬たちが円を作っている。
sideキッド
さっきの解説者全く役にたたなかった。取り敢えずグラウンドがガチムチと分かったぐらいだ (見れば分かるし)そこから推測してパワー系と仮説を立ててみた。(みたまんま)
あとは審判の「始め!!」と同時に動きだせばいいだけだ。
“おい、キッド危ねぇ”えっなんて言葉は出ない。
うぉっと言う声が出た。
まさかの「始め!!」で始まっていた。
「まじかよ。」そんな呟きがこぼれる。
相手の拳が俺の真横を通り過ぎる。ブオゥンと風の唸り声が顔をたたく。
気配に圧倒され尻もちをついてしまう。早くもピンチ。
すかさず実況が「おおっとこれでまさかのキッド選手の負けか負けるのか?負けちゃった。」
“まだ負けてねぇよ。”相棒ありがとう。でも、その念話俺にしか聞こえてないから。
誰もが息を飲んだ時、静かになった一瞬、いくらか冷静になった俺は相手の向こうずねを思いっきり蹴飛ばす。
後で聞いたのだが、相棒の世界では「弁慶の泣き所」というらしい。
グラウンドもここを蹴られては、辛いのだろう。苦悶の表情を浮かべ攻撃の手が緩まる。すかさず仕掛けを施し、この場から離れる。
ピンチはチャンスとはこのことだ。
とりあえずグラウンドから離れ相手の出方を見る。
グラウンドは、空中に魔法陣を描き呪文を唱える。
『武具喚想』その言葉とともにグラウンドの頭のてっぺんと足のつま先に魔法陣が現れ…頭の陣は下の方に足の陣は上にそれぞれ移動し。
ちょうど腰あたりで二つの魔法陣はぶつかり一際明るいライトエフェクトを放ち……。
「これは、基本術式の一つ『武具喚想』あらかじめストックしてある防具、武器を召喚できる優れものの術式です。ということは…リブちゃん。」解説のテーター君が今度はちゃんと説明してくれた。
「ええ、彼の二つ名は「突っ込み隊長」ですから、早く勝負を決めるつもりですね。」
「えぇ!?そんな二つ名があったの」わざとらしくどひゃあ(゜Д゜)と驚いたような声をだす。
「今、私がつけちゃった
(・ω<)テヘペロ。」
「もうリブちゃんはお茶目ちゃんだな。アハハハ。」
イチャイチャしやがって、もう無視無視。
ライトエフェクトがおさまった時、グラウンドは中世の騎士みたいにプレート・アーマーで身を包み
左手に盾、右手にランスという格好になっていた。
side out
え〜 武器を出す前に攻撃しろって、無理無理 ヾ(´ω`=´ω`)ノだって、キッド靴紐結んでいたからね。
ちなみにさっきから俺ははため息しかついてない。なんでだろうね。
理由は多々あるが。まず第1に主人公っぽいポジションにいたのに、キッドが今は主人公みたいになっていること。
俺の役はなんなのか、脇役か?でもキッドの脇にささっているから脇役かwww(卑屈)
あとキッドのキャラがどんどん崩壊していることだろうか、
最初クールキャラだったのにオチャラケになったり・・・統一しろよ。
↑これは作者が悪い
キッドが前髪を一つに結ぶ意味がわからn。あれかキャラを立たせるためなのか、そうなのか。
運動するときだけ結ぶ・・・お前は「丸!!」とかいってジャージで人をたすけるのか
これが一番重要だな。なぜに攻撃をしない。
確かに相手は強いだが、隙がないというわけじゃない。
ファンタジーの世界なのだから魔法を唱えればいいじゃなイカ。と俺は思うわけですよ。
キッドは、その理由を教えてくれない。「まだ、その時じゃない」の一点張り。
実況も「キッド選手手も足も出ない。」しかいってない。
それに比べて・・・・・・グラウンドはすごい突きのラッシュが止まらない。
けして、軽くはないランスを軽々と振り回す。
それをキッドは、よけるよけるの繰り返しその後も2回転んで俺をヒヤヒヤ^.^;させやがった。
突きのラッシュが止まる。そしてグラウンドは、呪文を唱える。
『ikon40 倍足、・ikon32 ビリリサンダー 猪突猛進』
そのまま「うおぉぉぉ」ランスを構え、盾で顔を守りながら突っ込んでくる。
よくわからないが雰囲気的にヤバイのがよくわかる。
この攻撃は「見切り」を使わなければならないらしい。
キッドの右目が琥珀色に変わる。
今キッドの目を通してランスの先端がどの位置にくるか見えている。ランスの先端には、圧縮した電気の塊がビリバチッと音をたてながら顔の横をすり抜けていく。
よしっなんか危なそうな技を回避したと俺は安堵した。だが甘かった。
そのままグラウンドはタックルしてきたまさかの不意打ち。
「グハッ!?」そのままキッドの体は吹っ飛ばされゴロゴロ転がりながら地面と2〜3回キスした。
“うおっ。いてぇ〜”痛いなんてもんじゃない痛さが体を突き抜ける。キッドも顔をしかめている。
“おい、大丈夫か”
「あぁ…」そういいながらペッペッとしきりに口の中に入った砂を吐き出す。
「解説のテーター君どう見ましたか、さっきの攻撃?」 「ランスの攻撃を避けたのは良かったんですけどね。
いや〜グラウンド選手のタックルはすごかったですね。『ビリリサンダー』は効果的には手足が痺れるくらいの弱い魔法ですけど、そこに『倍速』という魔法を使うことによって、威力を上げるというすばらしい戦法ですね。」
side キッド
そう、ランスの攻撃辺りまでは良かった。そして何故タックルが見えなかった。 不思議そうな顔をしていたのだろう。相棒が説明してくれた。
“元々『見切り』は俺が人を助けたい!!人が困る前に助けたい!!という気持ちからできた技だ。
その数秒〜数十秒の未来は絶対に当たる。当たるけどな未来を見るっていうのは気力的、精神的にキツいことなんだ。
『見切り』を使い、また連続で『見切り』を使うというのは、出来ないんだ。 今だってそうだろ今日だけでも二回見切りを使ったせいで、気持ちの方は若干右ななめ下の方だろ。
確かにと俺は思った。肉体的疲労とは別に精神的疲れのほうが大きい。
“いつまで地面に座っているんだよ。立ち上がろうぜ。”
「あぁ…」
ニヤリと笑みが顔にでる。
“うわぁー ドMだ。”
そんな声が聞こえるが気にしない。
なんでだろうなこの闘い負ける気がしない。
「見してやるよ。ここからは俺のターンだ。」
個人的にコメン・テーター君
とリブ=ライブちゃん気に入ってます。
(=゜ω゜)ノ