急展開
ツンデレってなんだよ。
顔を赤くすれば、デレになるのかよ。
ツンデレの定義ってなんだよ。
さてと、不良という名のモブキャラは倒した。
ということで、次にやることといったら美少女観察しかないでしょ(=゜ω゜)ノ あ、ちなみに身体に慣れたせいか、キッドの目を通して美少女観察できます♪もちろんキッドの身体は動かせない。
顔は、結構整っているだろう。その肌は処女雪のように白くスベスベしてると思われる餅肌。
サッと細筆でかいたような眉。高い鼻梁。目は若干垂れ目でその下にある泣きぼくろがチャームポイントとして見ていいだろう。
キャラメルを溶かしたような濃いブラウンの髪色。 そして、足の間からチラチラと見えたり見えなかったりする尻尾。
…‥…(゜-゜)尻尾!?
尻尾と言っても猫とか犬みたいなモフモフしたものじゃなく。
よく宗教画に描かれているような悪魔についてる尻尾のようなもの。
“おいおい、尻尾生えているぜ。”
“多分、魔族だろ”さらりと答えるキッド。
“魔族って…くぅ〜さっすが異世界クオリティー”
前世とは全く違う種族がいる。お神さんも面白い世界に飛ばしてくれたもんだぜ。
“多分、魔族とかの種族については授業で触れると思うから。”
“え〜説明してくれないのかよ。”ブーブーと文句を垂らす俺。
こうやって俺等は念話しているわけなのだが、目の前の女の子には聞こえていない。よって変な誤解をされてしまった。
「な、なによ。さっきからジロジロと見て。」こういった誤解とかね。
さっき不良に絡まれたせいで気がたっているらしい。
仕方がないよ。と俺は客観的に思ったが、キッドは女の子の態度を別に解釈してしまったらしい。
遠目からもわかるほどムスッとしてしまった。
そのままスタスタと歩き始めてしまった。
“おい、いいのか?”
“…‥”
無言を貫いたまま学校まで向かう。途中人に道を聞いたりして何とか学園までたどり着いた。
俺等は校門と思われる所まで来たのは良かったのだが…人だかりが邪魔で入れない。取りあえず情報が欲しいと俺は思った。それはキッドも思ったらしく、すぐ近くの女の子の肩をツンツン( ^▽^)σ)。
振り向いた目の前には美少年のキッドがこんな状況になったら顔を赤らめるのが普通の反応だろう。
この子は違った。
何でかって?
A,俺がスカートめくった相手だからです。
気まずい空気。どうする俺、どうするキッド。
「何ですか?、またスカートめくりに来たんですか?この変態。」
序盤からいきなりキツい言葉のジョブ、ジョブのラッシュ。
「さっきのこと(覚えていない)はゴメンね。でもね、分かってくれるかな。さっきのは俺がしたんじゃないんだ。信じてくれるかな。」
相手の目を真剣に見ながら彼女の手をとるキッド。
「う、うそよ。だって…風なんかふいていなかったし。」顔を赤くしながら反論する。
これで終わりだというような顔をニヤリとし、彼女の耳元付近でそっと呟く。 「う・そ・じゃないよ。」チェックメイト。女の子はもう堕ちた。目がトロンとしている。
一瞬だけだが、キッドの目が紫色に変わってたように見えたが何か術でも使ったのか?
ようやく、彼女の誤解も解け? これで校門にできている人だかりの訳を聞き出そうとしたとき、
ドンっ!!誰かに後ろから押され人混みの中に入ってしまった。
(∋_∈)出ようとキッドは試みるのだが人波には勝てず押し合いへし合いでドンドン前に押し出され遂に人混みから抜け出した時、
現在進行形から過去進行形で問題のところへ出てしまった。そして、キッドの前には大柄な男が仁王立ちしております。その姿はまるで金剛力士像。
「おめぇが新たな挑戦者んだべ?」
いまいち首をウンともスンちも動かせない状況。俺等はまだよく状況をわっかていない。
「ここで顔をあげて相手の顔みたら終わりだな・・・」
「いやいや、Σ冷静に分析してる場合じゃないだろう」すかさずツッコミをいれる俺。
だがなんとなくだが、今の状況がわかってきた。ヒントはさっき相手が言ったことに関係する。「新たな挑戦者」
この言葉から推測するに・・・
こいつは、校門を守っているのだろう。そして、コイツに勝った奴だけが門を通ることができる。なんだかバトル物になってきたな。
キッドは人混みの方に顔をむけるがみんなして顔を明後日の方向を見て顔を合わしてくれない。まあみんな関わりたくないよね。助けなしヲワタ\(^o^)/もう俺としてはお手上げだ。
しかたがないので、キッドは元に顔を戻した。
「おめぇ、見ねぇ顔だな。新入生か?」
「いや、違う。お前と同じ学年。今日から転入してきたばかりの転校生だ。もっとやさしくしろ。」
因みに聞いた話によるとネクタイの色は学年ごとに違うらしい。たまたまなのか目の前の奴はネクタイを見ていなかったらしいと推測
「おぉ、悪ぃ悪ぃ。そうか転校生か、転校生ならまったくわかんねぇべ。」豪快にわらいながら話す相手。
キッドも笑っているが目が全く笑っていない。
「そういやー自己紹介してないべ。オラぁパーサー・グラウンドって言うべ。おめぇは名前なんていうべ?」
「通りすがりの少年B。」全く会話が噛み合っていないぞ。と俺はおもったが黙って見過ごす。
「んじゃ、早速決闘するべ。」
「あぁ、いいぜ。」Σ展開早いだろ確かにここまで前振り長かったけれども・・・
こうしてキッドとグラウンドとの戦いの日の蓋はきって落とされたのであった。
初戦いシーン。ガンバルぜ!!