表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/12

第五章:遊園地のドタバタ偽装デート!

藤崎ハルト(16歳)は、気弱な高校生でありながら、女装アイドル「ミア・ステラ」として活躍中。モジュレーターなしで高音を歌えるようになったが、正体を隠す二重生活はますますドタバタ。大沢カズヤはミアに恋をし、ハルトを「ミアの好きな人」と誤解してライバル視。そこに、ミアの正体を暴こうとするオタク女子・小林リコが絡み、誤解が加速。カズヤとリコがハルトを尾行する計画を立て、ミナミの無茶ぶりでハルトはミアとして、ミナミがハルトに変装して偽装デートを演じることに。遊園地を舞台に、コミカルでロマンティックな追跡劇が繰り広げられる!

シーン1:カズヤの誤解とリコの策略

星ヶ丘高校、廊下、放課後

放課後の廊下、僕は教科書抱えてトボトボ歩いてる。藤崎ハルト、気弱で目立たないのがモットーなのに、最近カズヤの恋心で心がザワザワ。屋上の告白、忘れられない…。

「うう…僕、カズヤのこと傷つけちゃった…でも、ミアは僕だから…」 角を曲がった瞬間、物陰でカズヤとリコの声が聞こえる。

「ハルトのやつ…俺に黙ってミアとイチャイチャしやがって…許せねぇ!」

カズヤの声、めっちゃ怒ってる! 僕、ビクッとして教科書落としそう。リコの声が続く。

「カズヤ君、落ち着いて! ハルトとミアが付き合ってるなら、大スクープだよ! 私と2人で、今度の休みにハルト尾行してみない?」

「よし! ハルトのやつ、尻尾を掴んでやる! ミアの好きな人、俺がぶっ潰す!」

カズヤ、拳握って気合入ってる。リコのメガネがキラリ、双眼鏡持ってる! 「ひ、ひぃ!? 尾行!? 僕、終わる…!」

僕、壁にへばりついて震える。カズヤの誤解、めっちゃ深まってる! リコのオタク推理、ヤバすぎ! ミア=僕なんてバレたら、学校生活もミナミ姉貴の借金返済も全部パーだ!



シーン2:ミナミの無茶ぶり計画

ミナミのアパート、夜

ミナミ姉貴のボロアパート、テーブルにピンクのウィッグとメイク道具が山積み。僕、ソファでガタガタ震えながら泣きつく。

「姉貴ぃ! カズヤとリコ、僕を尾行するって! ミアの正体、バレたら死ぬよぉ…!」

ミナミ姉貴、腕組んでニヤリ。

「ハルト、ピンチはチャンス! こうなりゃ、ミアとハルトが別人だと思わせるのが先決! 私がハルトに変装するから、ハルトはミアになって私とデートするフリしなさい!」

「な、なんで!? 僕がミアで、姉貴が僕に変装!? 普通逆じゃん!」

僕、頭抱えて反論。だって、姉貴がハルトって…身長も顔も全然違う!

「うるさい! これは決定事項よ! 私のメイクテクと演技力で、ハルトそっくりに変身するから! ハルトはミアでキラキラデートして、カズヤの誤解ぶっ飛ばしな!」

「で、でも…僕、ミアで外歩くとか…緊張で倒れるよ…!」

姉貴、僕の肩バン!と叩く。「ハルト、ミアはキラキラの星! 遊園地で輝いて、カズヤの心も掴め!」

「うう…僕の心、また折れそう…」

こうして、週末の遊園地での偽装デートが決定。僕、胃がキリキリする…。



シーン3:遊園地のドタバタデート

遊園地「スターランド」、週末

遊園地の入り口、キラキラしたアーチとメリーゴーランドの音楽が響く。僕は、ミア・ステラに変身済み。ピンクのフリフリドレス、ウィッグ、キラキラコンタクト。モジュレーターは予備で、特訓のおかげで女声出せるけど…。

「うう…僕、こんな人混みでミアとか…バレたらどうしよう…」

隣には、ミナミ姉貴が「ハルト」に変装。ボサボサの黒髪ウィッグ、ダボダボの制服、メガネまで完璧。…でも、姉貴の派手なオーラ、隠しきれてない!

「姉貴、めっちゃバレバレじゃ…!」

「ハルト、細かい! 私がハルト、君がミア! 完璧なデートで、カズヤとリコを騙すよ!」 僕、ミアとして姉貴の腕にしがみつく。心臓バクバクだけど、ミアのキラキラ笑顔をキープ。

「ね、ねえ、ハルト君! メリーゴーランド乗ってみよっ☆」

ミナミ姉貴、僕の声マネして「う、うん…ミア、楽しそう…」って棒読み。めっちゃ怪しい! その時、遠くの観覧車の下で、カズヤとリコが双眼鏡でコッチをガン見!

「ハルトのやつ、ミアとデート!? くそ、ムカつく!」

カズヤ、拳握って悔しそう。リコ、メモ帳に「ハルト+ミア=カップル確定!」って書き込んでる。

「ひぃ!? 見られてる! 姉貴、もっと自然に!」

「ハルト、落ち着きな! ほら、アイス食べてラブラブアピール!」

姉貴、僕にバニラアイスをグイッと押しつける。僕、ミアとして「ハルト君、はい、あーん♡」って差し出すけど、緊張でアイスがポロッ! ドレスにベチャッ!

「うわ、ミアのドレス! 僕、失敗した…!」

「ハルト、キラキラで誤魔化せ!」

僕、慌てて笑顔。「アハ♡ミアのドレス、アイスで白く汚れちゃった☆」

観客が「ミア、可愛い!」ってスマホで撮り始める。やばい、目立ちすぎ!



シーン4:追跡劇とハプニングの嵐

遊園地内、カズヤとリコがハイエナのように追いかけてくる。僕と姉貴、ジェットコースターに逃げ込む。

「ハルト君、怖くないよ! ミアと一緒ならキラキラ☆」

僕、ミアの声で叫ぶけど、ジェットコースターの急降下でウィッグがフワッ!

「ひっ!? ウィッグ、飛ぶ!?」

姉貴、隣で「ハルト、押さえな!」って叫ぶけど、彼女の「ハルト」ウィッグもズレてる!

カズヤ、コースターの下で双眼鏡。「ミアのウィッグ、ズレた!? ハルトもズレてる!? 何!?」

リコ、メモに「ウィッグズレ=正体隠し!?」って書き込む。 次はお化け屋敷。僕、ミアとして姉貴にしがみつく。「ハ、ハルト君、怖いよぉ…!」

姉貴、棒読みで「ミア、大丈夫…俺、守る…」って、めっちゃ不自然! お化け役のバイトが飛び出してきた瞬間、僕、悲鳴上げてハルト役のミナミ姉貴に思わず抱きつく。

「ちょ、ちょっと…!調子乗らないでよ、ハル…ミアちゃん!」とミナミがなぜか赤面。

カズヤとリコ、暗闇でコッチを見てる。「ミア、悲鳴がハルトっぽい!?」「ハルトのやつ、イチャイチャしやがって!」

僕、ミアの声で叫ぶ。「こ、これはただのハプニングなんだからね!」

姉貴、苦笑いしながら僕を引っ張って脱出。



シーン5:観覧車での決着と新たな誤解

夕暮れ、遊園地の観覧車。僕と姉貴、偽装デートを締めるためゴンドラに乗る。

「姉貴…僕、もう限界…バレなかったけど、心臓死ぬ…」

「ハルト、完璧だったよ! カズヤ、絶対ミアとハルトが別人って信じた!」

ゴンドラが頂上に差し掛かる。夕陽がキラキラ、遊園地が輝いてる。僕、ミアとして呟く。

「カズヤの気持ち…ちょっと嬉しかったけど…僕、ミアでいるしかないよね…」

その時、隣のゴンドラにカズヤとリコ! カズヤ、ガラス越しに叫ぶ。

「 ハルトのやつ、ミアと一緒で幸せそうだな…! でも、俺、諦めねえ!」

リコ、メモ帳振り回す。「ハルトとミア、カップル確定! でも、ミアの正体は…まだ謎!」

「ひぃ!? なんで隣!?」

僕、ミアとしてウィンク投げるけど、内心泣きそう。姉貴、笑いながら「ハルト、ミアのキラキラ、もっと磨かなきゃ!」

夜、帰宅後、ミアのアカウントに通知。「ミアと高校生男子のデート、激写!」って、遊園地の写真がSNSでバズってる。

カズヤのLINE:「ハルト、ミアを幸せにしろよ…でも、俺も負けねえ!」

「うそ…僕、ますますライバル扱い!?」

ミナミ姉貴、ニヤニヤ。「ミア、ハルト、カズヤの三角関係、めっちゃ青春じゃん!」

「アオハルじゃない! 僕の人生、ドタバタすぎるよぉ…!」

遊園地の偽装デートで、ミアとハルトの秘密は守られた…けど、奇妙な三角関係はさらにこじれる! (つづく)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ