第五章:遊園地のドタバタ偽装デート!
藤崎ハルト(16歳)は、気弱な高校生でありながら、女装アイドル「ミア・ステラ」として活躍中。モジュレーターなしで高音を歌えるようになったが、正体を隠す二重生活はますますドタバタ。大沢カズヤはミアに恋をし、ハルトを「ミアの好きな人」と誤解してライバル視。そこに、ミアの正体を暴こうとするオタク女子・小林リコが絡み、誤解が加速。カズヤとリコがハルトを尾行する計画を立て、ミナミの無茶ぶりでハルトはミアとして、ミナミがハルトに変装して偽装デートを演じることに。遊園地を舞台に、コミカルでロマンティックな追跡劇が繰り広げられる!
シーン1:カズヤの誤解とリコの策略
星ヶ丘高校、廊下、放課後
放課後の廊下、僕は教科書抱えてトボトボ歩いてる。藤崎ハルト、気弱で目立たないのがモットーなのに、最近カズヤの恋心で心がザワザワ。屋上の告白、忘れられない…。
「うう…僕、カズヤのこと傷つけちゃった…でも、ミアは僕だから…」 角を曲がった瞬間、物陰でカズヤとリコの声が聞こえる。
「ハルトのやつ…俺に黙ってミアとイチャイチャしやがって…許せねぇ!」
カズヤの声、めっちゃ怒ってる! 僕、ビクッとして教科書落としそう。リコの声が続く。
「カズヤ君、落ち着いて! ハルトとミアが付き合ってるなら、大スクープだよ! 私と2人で、今度の休みにハルト尾行してみない?」
「よし! ハルトのやつ、尻尾を掴んでやる! ミアの好きな人、俺がぶっ潰す!」
カズヤ、拳握って気合入ってる。リコのメガネがキラリ、双眼鏡持ってる! 「ひ、ひぃ!? 尾行!? 僕、終わる…!」
僕、壁にへばりついて震える。カズヤの誤解、めっちゃ深まってる! リコのオタク推理、ヤバすぎ! ミア=僕なんてバレたら、学校生活もミナミ姉貴の借金返済も全部パーだ!
シーン2:ミナミの無茶ぶり計画
ミナミのアパート、夜
ミナミ姉貴のボロアパート、テーブルにピンクのウィッグとメイク道具が山積み。僕、ソファでガタガタ震えながら泣きつく。
「姉貴ぃ! カズヤとリコ、僕を尾行するって! ミアの正体、バレたら死ぬよぉ…!」
ミナミ姉貴、腕組んでニヤリ。
「ハルト、ピンチはチャンス! こうなりゃ、ミアとハルトが別人だと思わせるのが先決! 私がハルトに変装するから、ハルトはミアになって私とデートするフリしなさい!」
「な、なんで!? 僕がミアで、姉貴が僕に変装!? 普通逆じゃん!」
僕、頭抱えて反論。だって、姉貴がハルトって…身長も顔も全然違う!
「うるさい! これは決定事項よ! 私のメイクテクと演技力で、ハルトそっくりに変身するから! ハルトはミアでキラキラデートして、カズヤの誤解ぶっ飛ばしな!」
「で、でも…僕、ミアで外歩くとか…緊張で倒れるよ…!」
姉貴、僕の肩バン!と叩く。「ハルト、ミアはキラキラの星! 遊園地で輝いて、カズヤの心も掴め!」
「うう…僕の心、また折れそう…」
こうして、週末の遊園地での偽装デートが決定。僕、胃がキリキリする…。
シーン3:遊園地のドタバタデート
遊園地「スターランド」、週末
遊園地の入り口、キラキラしたアーチとメリーゴーランドの音楽が響く。僕は、ミア・ステラに変身済み。ピンクのフリフリドレス、ウィッグ、キラキラコンタクト。モジュレーターは予備で、特訓のおかげで女声出せるけど…。
「うう…僕、こんな人混みでミアとか…バレたらどうしよう…」
隣には、ミナミ姉貴が「ハルト」に変装。ボサボサの黒髪ウィッグ、ダボダボの制服、メガネまで完璧。…でも、姉貴の派手なオーラ、隠しきれてない!
「姉貴、めっちゃバレバレじゃ…!」
「ハルト、細かい! 私がハルト、君がミア! 完璧なデートで、カズヤとリコを騙すよ!」 僕、ミアとして姉貴の腕にしがみつく。心臓バクバクだけど、ミアのキラキラ笑顔をキープ。
「ね、ねえ、ハルト君! メリーゴーランド乗ってみよっ☆」
ミナミ姉貴、僕の声マネして「う、うん…ミア、楽しそう…」って棒読み。めっちゃ怪しい! その時、遠くの観覧車の下で、カズヤとリコが双眼鏡でコッチをガン見!
「ハルトのやつ、ミアとデート!? くそ、ムカつく!」
カズヤ、拳握って悔しそう。リコ、メモ帳に「ハルト+ミア=カップル確定!」って書き込んでる。
「ひぃ!? 見られてる! 姉貴、もっと自然に!」
「ハルト、落ち着きな! ほら、アイス食べてラブラブアピール!」
姉貴、僕にバニラアイスをグイッと押しつける。僕、ミアとして「ハルト君、はい、あーん♡」って差し出すけど、緊張でアイスがポロッ! ドレスにベチャッ!
「うわ、ミアのドレス! 僕、失敗した…!」
「ハルト、キラキラで誤魔化せ!」
僕、慌てて笑顔。「アハ♡ミアのドレス、アイスで白く汚れちゃった☆」
観客が「ミア、可愛い!」ってスマホで撮り始める。やばい、目立ちすぎ!
シーン4:追跡劇とハプニングの嵐
遊園地内、カズヤとリコがハイエナのように追いかけてくる。僕と姉貴、ジェットコースターに逃げ込む。
「ハルト君、怖くないよ! ミアと一緒ならキラキラ☆」
僕、ミアの声で叫ぶけど、ジェットコースターの急降下でウィッグがフワッ!
「ひっ!? ウィッグ、飛ぶ!?」
姉貴、隣で「ハルト、押さえな!」って叫ぶけど、彼女の「ハルト」ウィッグもズレてる!
カズヤ、コースターの下で双眼鏡。「ミアのウィッグ、ズレた!? ハルトもズレてる!? 何!?」
リコ、メモに「ウィッグズレ=正体隠し!?」って書き込む。 次はお化け屋敷。僕、ミアとして姉貴にしがみつく。「ハ、ハルト君、怖いよぉ…!」
姉貴、棒読みで「ミア、大丈夫…俺、守る…」って、めっちゃ不自然! お化け役のバイトが飛び出してきた瞬間、僕、悲鳴上げてハルト役のミナミ姉貴に思わず抱きつく。
「ちょ、ちょっと…!調子乗らないでよ、ハル…ミアちゃん!」とミナミがなぜか赤面。
カズヤとリコ、暗闇でコッチを見てる。「ミア、悲鳴がハルトっぽい!?」「ハルトのやつ、イチャイチャしやがって!」
僕、ミアの声で叫ぶ。「こ、これはただのハプニングなんだからね!」
姉貴、苦笑いしながら僕を引っ張って脱出。
シーン5:観覧車での決着と新たな誤解
夕暮れ、遊園地の観覧車。僕と姉貴、偽装デートを締めるためゴンドラに乗る。
「姉貴…僕、もう限界…バレなかったけど、心臓死ぬ…」
「ハルト、完璧だったよ! カズヤ、絶対ミアとハルトが別人って信じた!」
ゴンドラが頂上に差し掛かる。夕陽がキラキラ、遊園地が輝いてる。僕、ミアとして呟く。
「カズヤの気持ち…ちょっと嬉しかったけど…僕、ミアでいるしかないよね…」
その時、隣のゴンドラにカズヤとリコ! カズヤ、ガラス越しに叫ぶ。
「 ハルトのやつ、ミアと一緒で幸せそうだな…! でも、俺、諦めねえ!」
リコ、メモ帳振り回す。「ハルトとミア、カップル確定! でも、ミアの正体は…まだ謎!」
「ひぃ!? なんで隣!?」
僕、ミアとしてウィンク投げるけど、内心泣きそう。姉貴、笑いながら「ハルト、ミアのキラキラ、もっと磨かなきゃ!」
夜、帰宅後、ミアのアカウントに通知。「ミアと高校生男子のデート、激写!」って、遊園地の写真がSNSでバズってる。
カズヤのLINE:「ハルト、ミアを幸せにしろよ…でも、俺も負けねえ!」
「うそ…僕、ますますライバル扱い!?」
ミナミ姉貴、ニヤニヤ。「ミア、ハルト、カズヤの三角関係、めっちゃ青春じゃん!」
「アオハルじゃない! 僕の人生、ドタバタすぎるよぉ…!」
遊園地の偽装デートで、ミアとハルトの秘密は守られた…けど、奇妙な三角関係はさらにこじれる! (つづく)