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状況把握

りおにふりかかったトラブルの場面に戻ってきました

りおはわりと冷静みたいです

状況把握に努めていたら

遠くから走ってくるひと

彼女はアルテミスと名乗る

果たして敵か味方か?



…………

………………


ここはどこ?


なんかモワモワしてる


あ、身体がうごく?

よかったー


なんか急に動けなくなったり

もやがかったりしたけど

身体は戻ったかなー




さて会社いかなきゃ

遅れちゃうよ


あれ?

風景がない?

バス停どっち?


んーーー?

………いや、ここはどこ?

わたし、どっかにとばされた?



まわりを見渡しても

もやで視界がゼロでなにも見えない



ま、とにかく情報収集するしかないか…

それと、ますは会社へ連絡か


『きょうはどこかにとばされたみたいで

すぐにいけそうにありません』

と。


きょうはいいけど

あしたはじゅんさん(作家さんのひとり)と

打合せあるから

あしたには解決してないとマズいね。

長引くとわたし自身の連載も落としちゃう

それだけは避けたい

連載落とすのは編集としてのわたしが許さん



あ、おかあさんにも伝えとくかな

んーー

きょう戻れたら事後報告でもよいか



さ、まずは会社


スマホをみる…


あ、ま、そうだよね

『圏外』

っていうか

スマホとか使える雰囲気ないね 



さて、どうしたものか

とりあえずはなにか変わるまで待つか

こういうときは動いたら負けだよね


なんとなく戻れない気もするし

それならばここでどうするのが一番か

まずは見極めだね


これは、あれかな

よみものやアニメだと異空間とかそんな感じ?

時代背景や住んでるひととか

エルフとかいたりして

なんらかで現世とつながっていることも多いよね

そんな感じで現世と行き来できたら

それはけっこう楽しいのでは?

まずは現世とのつながりの手がかりを探すのが優先かなー




そんなことを考えなから

まわりを見渡しても

もやもや以外なんにもない…



…と思ったら

なんかヒトがこっちに走ってきてる

間違いなく、わたしを目がけてきてるよね



…あ、コケた

たぶん悪いヒトではないよね

おはなしできるかな



「あ、ごめんなさい

急にこんなことになって、びっくりしますよね

司馬りおさんですよね?


えっと、いろいろ説明させてください

わたしはアルテミスといいます

決して怪しいものではありません」


「怪しいもなにもすべてが初めてなんで

すべてが怪しいですけどね」


「ごめんなさい

そうですよね

怪しいですよね…

…それにしても落ち着いてらっしゃいますよね」


「ま、こんな状況だったら

わたしにとってどうするのがいいか

冷静に見極めるしかないんで。

アルテミスさんも怪しいけど

わたしにとっては

情報収集しないと始まらないといったとこですね」



「あ、ありがとうございます

えっとなにからおはなししましょう?」


「そうですね

まずはアルテミスさんのこと

この場所のこと

あと、わたしはなんでここにいるのか

とか…

なんか、アルテミスさん

事情知ってる感ありますし」


「あ、あ、えっと

そうなんです

わたしがりおさんを

ここにたぶん連れてきちゃったんです

だから、急いできたんです」


「アルテミスさんが

わたしをここに連れてきたんですか

じゃあ、わたしの敵ですか?」


「あ、いえ、敵ではないです

あ、でも迷惑かけてるから敵なのかな?

えっと悪気はないんです

ちょっとした、いやだいぶ大きなかも。

えっと、ミスというか

手違いをしたんだと思います」


「手違いですか。

アルテミスさんはなにものです?」


「あ、そうでした

わたしのこと

なにもお伝えしてないですよね


えっと

わたしは『神さま』です」


「あ、むかし

そんなおはなしあったかな?

『わたしは神だ』

みたいな。


で、アルテミスさんのいうカミサマは

なんなんです?

いま、わたしは冷静なんです

お笑いは求めてないですし

ちゃんとおはなし、いただけないなら

残念ですけど

まずはやります?」


「あ、ある意味、敵かもですけど

敵じゃないんです

味方?、すこし味方とも違うかもですけど

敵意はないですし

りおさんのためになるように

頑張りたいと思ってるんで信じてほしいです


えっと

ほんとに『神さま』なんです」


「ごめんね

自分のことを神っていうこと自体も変だけど

『神さま』って、自分で『さま』をつけちゃうあたり

わたしはやっぱり

あんまし、かかわらないほうがいいかなーって

思うんだよね」


「あ、ごめんなさい

そうですよね

えっと、わたしは神です

信じてもらえないかもしれないけど

神なんです

そしてここは人間のみなさんからいえば

天上界っていうか

ま、神の住んでいる場所で

人間界で亡くなったかたが

いったんくる場所です


…あ、りおさんはほんとは亡くなってないです

わたしが手違いでここに連れてきてしまいました

だから、ごめんなさい」


「えーと

アルテミスさんは神さまなんですね

そしてわたしは間違ってここに連れてこられた

だからそれを正すために

わたしのもとにきた。

と、いうことは

わたしを人間界に戻してくれる

そんなトコですか?」


「あ、はい

戻したいと思っています

いや、戻さないといけないと思っています

なのでまずは急いできました」




「…それならはなしは早いか…


アルテミスさんのことやここのことは

教えてくれなくてもいいんで

とっとと人間界に戻してください

わたし

きょう以降いろいろやらないといけないこと

あるんですよ

手違いかなにか知らないですけど

とっとと戻してください


それで解決するなら

神さまの世界を少し体験できたってことと

会社に遅れたこととがチャラな感じでいいかなー


…はい

ということで

人間界へ戻してください」



「あ、そうなんですけど

いろいろ段取りがありまして

なかなか簡単ではなくて。

まずはりおさんに事情をお伝えして

それから…」


「もー

わかりました

できれば連載落としたくないんだけどな


って確実に戻してくださいよ

アルテミスさん」




「あ、あのー…


……わたし読んでます

りおさんの。

いつもドキドキしてます


〜〜〜(以下、アルテミスの一方的な熱弁)


…で、ですね、わたしは『カズ』のそういうとこが好きなんですよ…」

※『カズ』はりおの作品にでてくるキャラのひとりです



「stop

えっと…

ほんとはわたしの作品でそんなに熱く語ってもらって

めちゃくちゃ嬉しいし

わたしも時間の許すかぎり

わたしの作品で語らいたいけど

いまは時間が許さないかなー


…アルテミス

えっと…あーみんでいい?


あーみんはさー

いいひとだよね

うん。それはわかったよ


わたしがはなしを進めるから

できるだけ最短でわたしを地上に戻すことに

専念してもらえるかな?」



「あ、はい

わかりました。

ごめんなさい

わたしついつい…


えっと

わたしもりおりんでいいですか」


「うん、ま、いいよ。


よし

じゃ、まずは、なんでわたしがここにきたか

簡単に教えてもらえますか」





ここまで読了ありがとうございます

想定にない場面では、かえって冷静でいられますよね

そして現れたアルテミス

彼女は雰囲気からよいヒトそうですが果たして

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