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ヒュブリスとりお


人間界のりおが選挙制度の説明をしようとしたところ

ヒュブリスが割り込む

そこからヒュブリスとりおの応酬が始まる

果たしてヒュブリスの参加が

この選挙戦にどのような影響を与えるのか




(前回とすこし重ねます)

「紹介する

彼女は地上界の人間だ

今回、縁あってわたしの判断で

お手伝いをしてもらっている

『司馬りおさん』だ

よろしく頼む」


「はい

ゼウスさんより

しょうか…」


「なんで神の世界に人間がいるんだ

人間はわれわれが世話をしてやってる下等生物だぞ

神が下等な人間の制度に従うのか


ゼウスさん

なにしてくれてるの

これは問題になるんじゃないの」



「ヒュブリス

最高神である、わしが決めたことだ

彼女らは下等ではない


人間はモノゴトのひとつひとつを丁寧に対応している

どうやったらよりよくなるかをいつも考えている

元々の能力は高くないかもしれないが

常に改善を重ねている

われわれでは思い至らない策を講じたり

むしろ天上界よりよい面も多々あるとわしは考える


この選挙制度に関してもそうだ

われわれは彼女らからも多くを学ぶべきだ


ヒュブリスのいうように

われわれ神は高い能力をもち

人間も含めた地上界のフォローをしている

その限りでみれば

神は人間より上と感じるかもしれない


ただ人間はみんなが平等に

ひとりひとりが称え合い助け合って生きている

われわれ神と違って能力チカラはないからこそ

それを補うためにみんなでちからをあわせ

インフラを整備してきた

われわれはなんでも

能力チカラで解決しようとするから

あえて人間界で見かける便利なモノ、制度などを

採用してこなかった


わたしはそういった事実をみてきながら

やはり対策をしてこなかった

そこに世代交代すべきと思い至った経緯がある


わたしは彼女のチカラを借りて天上界をよくしたい

だから彼女を呼んだ

それだけのこと


ヒュブリス

お前が最高神になったとき

従来からの天上界の秩序の踏襲をするかもしれない

わたしの思いは踏襲でなく

人間界のインフラ整備に倣っていきたい


ただ今回は

わたしが指名するのでなく

選挙のカタチを採り入れた

天上界の神のみんながどう考えるか

知りたかったからでもある


もし、神の多くが変化を好まず

お前を信任したならば

それが現状での神の考え方の趨勢すうせいということ


隠居するわたしはそれに従うまで

ヒュブリスの望むカタチにすればよい


もしそうでなく

人間界のインフラ導入やはたらきかた改革が

支持を集めれば

わしはその支援をしたい」



「わわわ

なんかすごく

わたしって大変な位置にいるのでは(アルテミス)」



「ゼウスさん

いまのことばしっかり覚えててくださいね


オレが最高神になったら

踏襲とは違ったカタチにするからよー


地上界をみんな見守りすぎなんだよ

オレが最高神てあれば…


おっと、こういうことはカタマリにするんだったな


あぶねえ

先にいっちゃいそうだったぜ」





「あ、もうおはなしはすみましたか

じゃ選挙のスケジュールとやりかたについて

わたし、人間の司馬りおがつづけます」


りおはこういうときは冷静だ


「んだよ

まどろっこしいことしなくても

あの嬢ちゃんとオレの戦いなんだろ?


おれはしってるぜ

あの嬢ちゃん

ゼウスさんの孫なんだろ

そいつに継承したいけど

へっぽこすぎて

ほかの神に批判されるから

こんな一芝居うつんだろ


実力なら

オレが断然一番だけど

票数操作して

嬢ちゃん勝たせるって

みえてるんだよ」


「あんたと違うから

ゼウスさんがそんなことするわけないでしよ


あんた

わるい神なんでしょ

前にネットで調べたことあるけど

確か、傲慢で仲間の悪口もいう

自分かわいい、残念なやつだったよね」


「なんだよ

下等生物

お前らが創ったネットってのは

鵜呑みにしちゃダメだって

学校で習わなかったか


教えてやるよ

ネットなんてのはなー

だれかの偏った主張の集約なんだよ


良いか、悪いかなんてのは

価値観の違いだけで

下等生物には敵で悪いやつだって思っても

神の世界では味方で頼りになるってことも

あるんだぜ」


「ふん

あんた

すごくいいこといってるじゃん

確かに一理あるよ


それでも

わたしはゼウスさんを信じるし

アルテミスのまっすぐさについていく

それがわたしの価値観だ


それに絶対

下等生物のどこぞの国みたいな票の操作はしない」


「そういうとこだよ

お前ら人間のどこぞの国が票を操作したって

ちゃんと証拠を確認して

そういうこと、いってるのかよ

どうせ、そのどこぞの国はおまえらの価値観では

受け入れることができない国なんだろ

だから『票を操作した』って決めつけてるんだよな

もしかしたらそのどこぞの国に住む人たちの

価値観がおまえらと全然違っていただけで

正しく開票されたのかもしれないんだぞ


お前みたいな決めつけが

そのどこぞの国を悪い国にするし

オレのことも悪いやつって決め付けるんじゃないのか


ま、おれも

ゼウスさんは票の操作はしないと思っているけどな」



「ヒュブリスさん

あなた、意外と意外だよ

確かにそのとおりかもしれない

やっぱり

この5人に残るだけはあるね


おもしろい

わたしはわたしの価値観でアルテミスさんを

応援するけど

天上界の価値観がアルテミスさんかあなたか

どちらを選ぶかしっかりと見届けるよ」



(あのー

ほかに3人のモブがいるんですが………)




りおが場をもとの流れにひきもどす


「あらためて

選挙についてお伝えします


といっても

シンプルです


一番ポイントが多いひとが最高神になる

そして最高神が天上界の秩序になる

それだけです



スケジュールは

このあと

わたしが別室でひとりひとりにインタビューします

それを『コエノカタマリ』として残します


その後2週間の間に

全神が5人の『コエノカタマリ』を確認し投票します

今回の候補数は5人なんで

全神ひとり5ポイントもちます 


この5ポイントは通常に+として換算してもよいし

−ポイントにすることもできます

具体的には


選べないから『みんなに+1ポイント』もできます


『アルテミスさんに+3ポイント

モブさんその1に+1ポイント

モブさんその2に+1ポイント』もできます


『アルテミスさんに+2ポイント

ヒュブリスさんは嫌だから−3ポイント』

もできます」



「いってるそばから

なんか私情のはいった説明になってないか」


「大丈夫

わたしがヒュブリスさんの存在を認めた証です


ちゃんと全神への説明のときは

名前の部分はAさん、Bさんといった説明の仕方です」



「続けます

投票はゼウスさんが集約します

期間中に全員に投票してもらい

もし投票してない神がいれば

ゼウスさんが直接その神に投票をはたらきかけます

ゼウスさんにいわれて

投票しない神はいないと思いますが

選べない場合は『全員に1ポイント』か

『無効票』としての意思表示をしてもらいます


全員の意思確認が完了したら即日開票します

ゼウスさんが5人全員のポイント集計をします

その結果一番ポイントが高かった神が

最高神に就任となります


この投票は全神なので皆さんにも5ポイントあります

ゼウスさんにもあります

残念ながら下等生物のわたしにはありません


結果発表は即日します

ゼウスさんの最後のお仕事として

『オモイノカタマリ』で最高神の発表と

あらためてこれまでのいきさつと

ゼウスさんの今後に向けての想いを

全神にお伝えいただきます

そのあと

就任した最高神が同じく『オモイノカタマリ』で

今後の展望を全神に通達してもらいます

そこで最高神の完全交代になります


このスケジュールでよいですか

ゼウスさん」


「はい

そのスケジュールでいきましょう

候補者の5人もよいね」


「はい」


「ということで

早速みなさんの『コエノカタマリ』を

集約しましょう

わたしのインタビューに応えるカタチ

+さいごに想いを3分です

5人の『コエノカタマリ』を録った後に

5人再集合して討論方式のフリータイム10分の

『コエノカタマリ』もつくります


公式な活動はここまでで

次は開票時にここにお集まりください


討論が完了し次第ご自由にどうぞ

また期間中は特段の活動制限はありません

選挙の呼びかけをしていただいてもよいですし

通常通りの日常をすごされてもかまいません


はい

では『コエノカタマリ』を収録いただける方から

こちらへどうぞ」





ここまで読了いただきありがとうございます

ここで少しウラ話

ヒュブリスはアルテミスの敵(咬ませ犬的な)として

登場させました

ところで書き進むうちにヒュブリスのいうことが

作者的に「確かにそうだよね」ってなっていく不思議

りおは作者の代弁者(この回は)なので

りおの語調が変わってきています

ということで

結末(当初予定)が変わりつつあります。。


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