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巡る季節の詩・季節の作品

まだ見ぬ世界へ旅立つサンタ

作者: 枯谷落葉




 サンタクロースはいい子にしていた子供たちにプレゼントを届ける。


 いい子じゃなくても頑張っている子供にも届けたりする。


 もしかしたら悪い子にも、いい子になる可能性があったら届けたりするかもしれない。


 けれど、サンタは自分がいる世界でしか活動できない。


 別の世界の、サンタのいない世界には行ったりできないし、プレゼントも届けられない。


 そっちの世界にも、きっとサンタの存在を必要としている子供たちがたくさんいるのに。


 だからサンタは、みんなにお願いしてみることにした。


 別の世界の子供達にも届けたいと。


 すると、みんなは快く応じて、別の世界……サンタのいない世界へサンタを移動させる方法を考え始めた。


 だってそれが、今までお願いしてこなかったサンタの唯一のお願いだったから。


 サンタの願いは誰がかなえるの?


 そう、ずっと疑問に思ってきた人達は、今がチャンスと喜んだ。


 だから、これまでその世界でプレゼントをもらってきた、かつて子供だった大人達はみんな頑張った。


 大きな機械を作ったり、魔法を研究してみたり、科学の道を極めてみたり。


 そしたら、別の世界に行ける方法が見つかったので、皆はサンタを送り出すことにした。


 今年は、この世界のサンタの活動はお休み。


 けれど、その代わり大人達がサンタの代わりをするから大丈夫、と言って。


 心配そうなサンタを安心させた。




 だから、背中を押されたサンタは別の世界へと旅立っていく。


 プレゼントを必要としている、たくさんのまだ見ぬ子供たちのために。




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