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テーマ詩集:自由

IMITATED FREEDOM

作者: 歌川 詩季

 自由っていうより、好き勝手に描きました。

 マンネリは心を壊した 黒ずんだ果実みたいに

 腐った手足で踊れよ 蒼白の仮面して


 だんまりで唇を噛んだ のたれ死ぬ犬みたいだね

 短い手足で踊れよ 金色(こんじき)の首輪して


「自由だ 自由だ 魂の自由だ」



 ひずんでく愛情はいつか 黒ずんだ炎みたいに

 腐った眼をして歌えよ 薔薇色の仮面して


「自由だ 自由だ 魂の自由だ」


 言い聞かせる歌声に酔え


 しらんぷりをつづけた 僕の自由が異形(いぎょう)と化しても

 しらんぷりをつづけた 彼の不自由が偉業を為しても



 形骸は意味をなど持たない ただひどく甘美なだけで

 ゆがんだ手足で踊れよ 漆黒の仮面して


「自由だ 自由だ 魂の自由だ」


 言い含める(ささや)きがまた


 しらんぷりをつづけた 僕の自由が机上に鳴いても

 しらんぷりをつづけた 彼の不自由が気丈に吠えても

 不自由が皆無なことが、自由というわけではないんでしょうね。

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