刹那
はじめまして!天宮 千といいます!
不定期更新ではありますが読んで頂けると幸いです!
カルテット公国カフス領
カフス領は隣国アルテア王国の国境に付近に位置しているため、他国への牽制と防衛のため城塞を思わせるような都市の形をしている。
そのカフス領では今、大きな火の手があちこちから出ていた。
「おい!状況はどうなっている!向かわせた先行部隊はなにをしているのだ!」
カフス領、城内の謁見室にて肉付きの良い横に大きな体を煌びやかな椅子に押し込めてカフス領の領主、ビリーグは兵士達に怒声を浴びせる。
「そ、それがまだ到着したと言う連絡が来ておらず…こちらからの応答にも反応がありません……」
その報告を聞くとビリーグは部下に対して顔に青筋を浮かべながらさらに怒りを増していく。
「侵入者はたった2人なのだろう!?なにをしているのだ!アミルタ王国が攻撃を始めてきてから3日、1度として城塞内に入らなかったと言うのに何故たかが2人に侵入されるのだ!」
「城塞見張りの衛兵にも兵士達が聞いていたようですが特に異常はなかったと兵たちが聞いていたらしく」
「ふん!全く使えん奴らだ、侵入者の素性は!」
「素性は知れておりませんが男が1人、女が1人のようです」
「なら、女は生かして捉えて我が前に連れてこい!私のコレクションに加える」
そう言い放ち気持ち悪い笑みを浮かべると下がれと兵士を下がらせた。
「我が領内を荒らしおって絶対に報いを受けさせてやる!弄んで恥ずかしてそれから…………」
バァーン!ガラガラガラガラ………
城内が大きな横揺れに襲われ、ビリーグは周囲の部下の名前を呼ぶ。
「クソっ!今度はなんだ!誰か出て来ないか!この私が呼んで居るのだぞ!」
ビリーグが必死に声を荒らげるが誰も出てくる気配はない。
すると謁見室の正面の扉が爆ぜたかのように粉々に吹き飛んだ
「あんたの部下はもう来ることはない」
そう言い放つと煙の中から2人の人影が、徐々に姿を現した。
2人は黒い外套にフードを目部下に被り顔色を伺えない。
「なんだ貴様らは!アミルタ王国のものではないな!」
「それを知った所で意味はない。何故なら死人に口がある訳がないのだから」
「私が貴様のような奴らに負けるとでも?馬鹿にするな!このビリーグ様を怒らせたらどうなるか教えてやる!」
そう言うと椅子の傍に置いてあったクッキーなどを置いている丸テーブルから水晶玉のようなものを取り出すと笑みを浮かべ
「我が前にその姿を現し、我が敵を討ち滅ぼせ!グラーデンフォールゴーレム!」
そう言うと水晶玉が赤く反応して浮かび上がるとその水晶玉から肉体が作られていき、
「ははは!素晴らしいこれこそが我が力!私に楯突くものは全て消えてしまえ!!!!!!」
そして大きな赤い岩石のようなもので出来た巨大なゴーレムが姿を現した。
「ゴゴゴ!グガッ!!ガグガガーーーーー!!!!」
修正番ですm(*_ _)m