変身者な俺は今日も変身する。
深夜テンションで書いた
反省はしてるが後悔はしてない
あと珍しく6000文字近くになりました。
深夜テンションで書いたのでおかしな部分があっても脳内解釈で頑張ってください
◇
––––俺の名はクロト、今日で15歳を迎える
この世界では15歳になると【職業】と呼ばれる、神からの祝福が受けられる
例えば【剣士】これは熟練者ともなれば木剣でも鉄を斬れるほどであり、人間の可能性を上げてくれるのだ
さらに【能力】という常識を超えた能力も扱える、物によっては天変地異のようなものも起こせるとか
そして祝福は教会で行われる
順番に15歳の子供たちが呼ばれて【職業】を神父様に言い渡される
「––ミルトン・ギース、こちらへ来なさい」
神父様に呼ばれて女の子が歩いて行く
そうして祝福を授かるための水晶玉に触れると
かなり強い光を放つ、光が強けば強いほど
強い【職業】になる
ちなみに俺がなりたい【職業】は、父さんがなっている剣士系の上位に位置する【剣豪】だ、それが無理でも【剣士】にはなりたいな
「––––続いてクロト・ウォルトマン、こちらへ来なさい」
どうなら俺の番のようだ
祭壇に歩いてゆき置いてある水晶玉に触ると
もの凄い光を放つ、それは狭い教会を包むほどで
俺は混乱してしまう
「えっ?な、何だよこれ」
「なっ!」
神父様も驚いているようで少し黙っていると
咳払いをしてこう告げた
「クロト・ウォルトマン、君の【職業】は」
神父様はなにか言いづらそうにしながら
「–––––––【変身者】だ」
あんなけ強く光ったんだし相当強い【職業】に決まっている……って
「……ふぇ?【変身者】?、【剣豪】や【剣聖】じゃなくて?」
「あぁ、間違い無く【変身者】だ、聞いたこともない【職業】だがあれだけ光ったのだ相当強いものだろう」
「そっ、そうですよね」
……父さんと一緒の【剣豪】じゃなくよく分からない【職業】なんてな
そんな残念な気持ちを抱きながら俺は帰宅した。
◇
「ただいまー」
俺が帰ると金髪に碧眼で20代にしか見えない、美人俺の母さんだ、近所では美魔女と呼ばれてるとか
「あら〜お帰りなさいクロト、祝福はどうだった?」
やっぱこの話題になるよね
「……うん、父さんと同じ剣士系の【職業】じゃ無かった」
母さんはそんな俺を見てこう言った
「あらあら、クロトは昔から父さんに憧れてたものね」
「………」
「まぁ父さんが帰ってきたら聞くわ」
そう言って台所に帰っていった
俺は溜息を吐き自分の部屋に向かった
◇
この世界には祝福を迎えると【能力開示】という能力が使えるようになる
「【能力開示】」
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
【ステータス】
名前:クロト・ウォルトマン(15)
職業:【変身者】
レベル:1
【能力】
起動
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
頭の中に自分の【能力開示】が分かる
早速よく分からない【変身者】を
調べたいと念じると
名称:変身者
説明:アビリティを扱い、人々を救う正義の味方
何処までも強くなる可能性を持つ英雄種の一つ
よく分からないが強くなるらしい
にしても英雄種とは何だよ?
まぁ悩んでも俺には分からないが
それと【能力】を確認してみると
名称:起動
説明:特定のアビリティを限定解放する
レベルアップにより増加する。
……こちらもよく分からないな、限定解放ってことは
限定的に【能力】が使えるのか?
…使ってみるか
「【起動】!!」
そう言って【能力】を発動される
『【変身者】より、起動要請を確認、申請を開始します………条件、危機的状況…否定………申請を却下します。』
突然、無機質な女の声が聞こえたと思ったら
【能力】が不発に終わった
「……アビリティ使えないのかよ、はぁもういいや」
そう言って俺はベットに潜り込んだ
◇
「––––––ト、––––クロト、クロト起きなさい」
そう呼ばれて俺は起きた
…ヤケになってベットで寝ていたようだ
「う、ん、なに?母さん」
「なにってお父さん帰って来たわよ、それにご飯も出来たから早く来なさい」
どうやら相当寝ていたらしく蒼かった空は
赤く夕暮れに染まっていた
「っと、早く行かないと」
そうしたら急いで部屋を出た
◇
食卓には母さんとこの国では珍しい黒髪黒目のガタイの良い男父さんがいた、父さんはこの国の騎士団長をやっており、最近帰ってきた
……ちなみに俺の容姿は黒髪碧眼という両親二人の
特徴を引き継いでいる
「よう、クロト久しぶり」
「久しぶり父さん」
そう言って開口切りながら食事をする
そうして食べている途中で父さんはこう言った
「ところで祝福はどうなったんだ?」
それを聞き、俺は食べるのを辞めてしまった
「クロト?」
「あぁ、ちゃんと【職業】を貰ったよ」
「おう!そうか、まぁ【職業】を貰えないなんて聞いたこともないがな」
そう言ってガッハッハと豪快に笑う父さん
「でどんな【職業】なんだ?」
「えっと【変身者】ってやつ」
「【変身者】?」
そう言って疑問を抱く父さんに話をした
「……なるほどな、アビリティもよく分からないが不発と」
「うん……」
「まぁそんな落ち込むな、その謎の声は危機的状況が
条件って言ったんだろ?ならその時に何か起こるんだろ」
そう言って父さんは酒を呷る
まぁ父さんの言うとうりかでもそんな危機的状況なんてこの平和な世の中で起こらないと思うけど
……なんか嫌な予感がした気がするけど気のせいだよな……………気のせいということにしよう
◇
そう言って数日が経ち、その予感は的中してしまう
「魔物増殖だー!!!」
魔物増殖、それは魔物という
人間に害なす生物であり普段は近づかない限り
襲ってこないが、スタンピードの場合違う
これは魔物が増えすぎて食料が足りなくなり
人里まで来て人間を襲うのだ
本来はハンターと呼ばれる役割の人が間引きしており
スタンピードは起こらないはずなのだが
「ハンターはどうした!!」
「あいつら魔物が強い奴らばっかだからって逃げやがった」
どうやらハンターは逃げてしまったらしい
……父さんは騎士団長でその肩書に恥じない強さだが
流石に一体多数はキツすぎる
「クソッ、この町から逃げるしかないのか」
なにせスタンピードにいる魔物は基本弱いが食料不足により狂暴化しているため弱くても迫力が違う
さらに報告ではかなり上位の魔物、大鬼もいるらしい、オーガはかなり凶暴でしかも食料不足で
さらに凶暴になっている
そう考えている時
ドゴーーーーンという大きな音を立てて
防壁が破られた、それにより魔物が侵入してくる
それにより人々は我先にと逃げていき
それにより驚いて立ち止まっていた俺はぶつかられていく
そのときキャ!という子供の悲鳴が聞こえた
逃げる人に当たり、転んでしまったのだ
そのせいで魔物が近づいて行く
子供は足が竦んで動けないようだ
その間にどんどん魔物は近づいてくる
ようやくなにか食べれると言った様子で
その魔物は棍棒を振り下ろそうとした
近くにいた俺は気付けばその子供の前に立っていた
子供に振り下ろそうとした棍棒は俺の腕に当たった
鈍い音と共に腕に痛みがはしる
「ぐっ!」
猿型の魔物は急に俺が出てきたことに驚き
怯んだ瞬間に押さえ込む痛みを我慢して子供に
「今のうちに逃げろ!!」
と叫ぶ
「でっ、でもお兄ちゃんが!」
「ッ…いいから逃げるんだ!!俺が時間稼ぎする」
子供は迷ったようだがすぐに走り去っていった
そして魔物の首を折った
「くっ、くくくこれで、これでいい」
魔物を押さえ込んでいたせいで体はボロボロだが
未来ある子供を守れたのだから良いだろう
さてここからどうするかな
どうせ生きることは無理だろう
目の前には眼をギラギラさせた魔物たちが
ウジャウジャいやがる
そういえばアビリティがあったな
今は危機的状況だろうしアビリティも使えるだろ
なにが起こるか分からない博打だが何もしないよりは
いいだろ
「【起動】!!!」
そう言いアビリティを発動させる
『【変身者】より、起動要請を確認、申請を開示します。……条件、危機的状況、確認、危険度:6と認定、アビリティの限定解放、及び身体能力強化します。初回の起動を確認、知識を付与します……完了しました。』
そう無機質な声は言うと
『能力【変身・中立】【武装】を限定解放しました。』
その言葉が終わると体から力が湧き上がる
「ッ!これなら」
そうして襲いかかってくる狼型の魔物を殴り飛ばす
するとバキッ!という何かが砕ける音がしながら
ぶっ飛んで行った
「なっ!」
自分の力に驚いたが、すぐに魔物は襲いかかってくる
その度に殴り飛ばすが数が多くてきりがない
「そういえば、限定解放とかでアビリティがあるはず」
そう言うと頭にアビリティの使い方が浮かんでくる
「なるほど!!」
そう言い俺はアビリティを発動する
「【変身・中立】!!!」
そう叫ぶとまた無機質な声が聞こえてきた
『承認、変身を開始します。』
その声が言い終わると
俺の体が白い光に包まれる
「うわっ!」
その光はクロトを包むと光の柱となり
さらに魔法陣らしいものもでてきて
『ニュートラル!ニュートラル!
ニュートラルセイバー!!』
なぜかリズミカルな音声を聴くと
光は止みクロトが姿を表す
だがそこに居たのは純白なカラーに目の色は蒼色
そして所々に蒼色と金色の細工が施された
どこか神聖さを感じるデザインをしたスーツを着て
仮面を被った者だった
「なんだこれ、力が尋常じゃないほど湧き上がってきやがる」
それはクロトであった
驚いていた魔物たちがクロトを獲物として
襲いかかってくる、だが
「遅い」
そう一言言い拳を振りかぶる
一見当たっていないと思うかもしれないが
凄まじい衝撃波が広がり
魔物を消し飛ばす
「まさか、ここまで強いとは……だがこれなら魔物を殲滅できるかもしれない」
そういってクロトは魔物を吹き飛ばしながら
駆け出す
◇
魔物を倒しながら走っていると
「なんだありぁ」
それは強靭な肉体、全てを破壊しそうな金棒
ねじ曲がった角、そして破壊の限りを
尽くすそれはまさに暴君であった
「おい!」
そうクロトが呼びかけると暴君"大鬼"は気づく、その己の肉体に比べ、脆弱で簡単に吹き飛ぶ
鬱陶しいハエが
「取り敢えずお前を倒さないといけないからな
なにせ一対一でもお前に勝てる奴はここにはいないからな」
そう呟くとオーガは言葉の意味が分かっているのか
馬鹿にするかのように俺を嘲笑う
「だが、今の俺には倒せる【武装】」
目の前には光が集まり形作る
それは剣、黒をベースとし、金の細工がある
どこか禍々しい剣だ
その剣をオーガに向けるとオーガは馬鹿にされたと
思ったのかGUGAAAAAAと雄叫びを上げる
オーガの金棒と俺の黒剣が当たり
火花を散らす、そのまま鍔迫り合いをしているが
力で押されそうになるのを俺も力を入れる
小さな虫が自分の力と同等なのが腹立ったのか
さらに力を入れる
だが俺はわざと力を抜き
オーガの体制を崩すタイミングで
連撃を叩き込むと
「GUGYAAAAAAA!!!」
オーガの苦しむ声が聞こえる
「どうだ?格下に痛みを与えられるのは」
その言葉に怒ったのか体制を治し、金棒をふりなぎる
「グハッッ!!!!」
腹に叩き込まれ、吹き飛ばされる
胃の中にあるものが出てきそうだった
「だったら!」
地面を思いっきり踏み込むと
景色が流れて行く、そうして剣を振りかぶる
だが、オーガも学習したのか金棒で防ぎ
俺の背中に金棒を振り下ろす
「ぐがぁぁぁぁぁぁ!!!!」
俺は叫ぶ、いくはスーツで守られていても
強靭な筋力で、鉄の塊の金棒を振り下ろされたら
流石に耐えられない
「こうなったら!」
無理矢理体を起こしオーガから距離を開ける
武装に付いている能力の一つ
必殺技を放つことにする
するとオーガもなにかすることが分かったのか
金棒を構える
「……必殺技」
そう呟くと黒剣は、白く白く光り輝き
キーンという音を発する
「……ストレートシュート!!!」
俺の体は早く速く疾く疾風の如く走る
対してオーガも金棒を構える
「ハアァァァァァァァ」
「GUGAAAAAAAAA」
黒く光る金棒と彗星の如き白い光が迫り
合わさった瞬間
世界に音が消えた
◇
勝負に勝ったのは………
「GUGaaa………」
バタンッと大きな音と埃を立てながら
オーガが倒れる
「…ハァハァ、や、やった」
周りの建物は崩壊していた
クロトが力を抜くと体が白く光り
黒剣とスーツは消え去った
「おーーい、クロト!!!!」
そうして父さんの声が聞こえて
安心してしまったのか体から力が勝手に抜けて
倒れてしまった
「クロト!大丈夫か!」
「ぁ、ぅ、うん」
そう答えると父さんは軽々俺を担ぎ
家に向かって行った
「……なにこの荷物みたいな運び方」
「いや、別にいいだろう、無茶をした息子に
ちょっとした罰だ」
「うぇーー」
そうしてクロトの物語は終わる
そしてこれからも彼は困難に見舞われるだろう
……だがきっと乗り越えるなにせ彼は英雄なのだから
あとどうでもいいと思うけど
これは連載はしないよ、だってなんとなく
書いた奴だし
別作品もよろしく
【連載版だー!】ガチャ転生 〜ガチャで手に入れたスキルで異世界を楽しむ〜
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