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エンドエックス  作者: 黒瀬左門
第1章
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第2話

 なぜこうなったのだろうか……

 俺は思考する。が答えは出ない。

 目の前には強力な魔人ラミア。対する俺は、非力な魔法使い。

「あなた、私と勝負しなさい。負けたほうが、相手の物になる。いいわね?」

 ラミアの物になるという事が意味するのは、数日間の交尾の上で血を吸われた挙句食い殺されるという事だ。それだけは避けたい。

 が、正直に言って、全く勝ち目がない。相手はロングソード。対する俺は、丸腰だ。

 正確に言えば、こちらは丸腰で普段着の元素魔法使い、相手はレザーアーマーを着た、ロングソードを持った魔人ラミア。

 元素魔法の基礎中の基礎、ファイアボールを強くイメージしながら、俺は過去を振り返る。なぜこうなったのだろうか……

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