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2日目 -風邪-


「行ってきます」


眠い。かなり眠い。

昨日あんな嫌なことがあったものだから全然寝れなかったのだ

何時間寝たんだろう。・・・・・

・・・・1時間半かな....。


ガチャ


「あれ?」


絵里がいない・・・?

いつもなら私の家の前で必ず待ってるのに・・・


~♪


メールだ。

あ、絵里から



おはよー美久!

実は昨日賢斗がゆーたんと私に映画のチケットくれたの!

いいでしょー♪

それでチケット貰うかわりに1週間だけ美久と学校

行けなくなっちゃった!ごめんね☆

それじゃあまた学校でね~^^



・・・・はい?

え?何これ。つまり絵里は私を売ったのか!?

最悪・・・梅田賢斗も何考えてるのよ・・・


「おっはよー美久~」

「うえぇ!?」


スマホから目を離して前を見ると

梅田賢斗が立っていた。


「なななな何であんたがこんな所にいるの!?」

「美久と一緒に登校したかっただけだよ~?」


私は一緒に行きたくない。

無駄にこいつ目立つから一緒にいたら私まで注目を浴びてしまう

ただでさえ同じ空気吸ってたくないのに・・・!


「ほら早く行かないと遅れるぜ」

「は!?ちょっ!離してよ!!」


一瞬ニヤっとしたと思ったら右手で私の左手をしっかり握って

歩き出した。


「カップルとか思われたらどうすんの!?てか他の彼女さんとはどうするのよ」

「他の子は全員昨日ふるっていったじゃん。だからフった」


自由だ。

そんな簡単にフれるものなのか?

こういう男とは一生付き合いたくない・・・。


「ほら、遅れちゃうよ~」

「わっ!・・・もう離しなさいよ!」


この時。体が熱くなったから本当に焦った。

まさか私はこんなチャラ男に2日で惚れてしまったのかと思って

でも何か違う・・・

あれ・・・・・






「ん・・・・」


あれ?・・・・ここどこ?

自分のベッドじゃない

保健室でもない

あれ・・・私どうしたんだっけ・・・・


「お、目覚めた?」


このむかつく声は・・・・

梅田賢斗!?

え。ベッドに私が寝てて隣に梅田賢斗がいるの!?

まさか・・・


「私に何したの!?」

「えw何急にww」


見知らぬ部屋でベッドに横になる女とその横に座ってる男

明らかに怪しくないですか!?

絶対なんかされたよ・・・

まさか犯されてないよね!?

どうしよう・・・とりあえず逃げなきゃ


「あ。おい。ちょっと待てって!」

「え・・・」


ベッドから飛び起きて部屋から出ようとしたら

急にくらくらして倒れてしまった

てかココ・・・


「病院・・・・?」

「今頃気づいたのかよwまさか犯されたとか思ってないよねwww」


図星。


「ちょ・・・んなわけないでしょ!?」


横で大爆笑してる梅田賢斗。本当むかつく

ていうか何で私病院にいるの・・・?


「じゃあ目が覚めたところで俺は学校行って来る」

「え、何でよ?」

「・・・あれれ~?もしかして傍にいてほしい感じ~?」


これまでにないくらいニヤニヤしてやがる。気持ち悪い。


「違う!!!だって学校って・・・あれ?11時!?」


てっきり夜かと思ってた・・・

午前11時・・・。学校は!?!?!??


「学校行く途中美久で倒れたんだよ。寝不足だってさ~」

「そうだったんだ・・・え、じゃあ救急車呼んでくれたの・・・?」


何こいつ。

ただヘラヘラ女遊びしてばっかで体調とかまったく考えてない最低野郎かと

思ってたんだけど、案外そういう所だけはしっかりしてて

なんか・・・きもい


「俺がお姫様抱っこで運んできた」

「はぁ!?」


・・・想像してみよう。

街中を男子高校生が女子高校生をお姫様抱っこして歩いてる様子を

・・・・クッソはずい。死にたい


「ま、嘘だけどね☆・・・あっれ?顔赤いけど大丈夫~?(ニヤニヤ」

「うるさいな!わかってるわよ!!」


怒ったら頭痛くなってきた・・・

これから1週間本当に憂鬱だよ・・・。


「んじゃ、俺学校行くわ。寂しかったら電話してね~」

「誰がするかよ」


はぁ・・・やっと行ってくれた

ハッ・・・完全に梅田賢斗のペースに巻き込まれてる・・・



寝よ。



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