1日目 -下校-
*
あんな事を宣言してしまった朝からもう9時間近くたち
部活の時間になった。
でも部活の時間など関係ない。私は帰宅部なのだから
結局あの朝から梅田賢斗とは1度も顔を合わせていない。
私のクラスは1組で梅田賢斗は4組なのだから会わないのも当然だ
というか会わないようにしてる!
「じゃあね~美久~!」
「あ、うん~!」
絵里は私に手をふって悠先輩と部室に向かっって行った
そういえば2人はバドミントン部だったっけな・・・
わざわざ放課後まで残って運動をする意味が私にはわかりそうにないや
さて・・・帰ろうかな
*
こちらを向いて校門で手をふってる人が見えた
後ろを確認
左右確認
誰もいない。
・・・・私にふってるの!?
目を凝らしてよく見ると・・・・・
・・・・・梅田賢斗。
「美久ちゃん!一緒にかーえろっ☆」
「一人で帰るんですみません。」
私はものすごい早口で一言残した
そして梅田賢斗の横をすり足に近い状態で早歩きした
「朝はあんなに元気だったのに急に敬語~?もしかして照れてんの?案外落ちるのはやk」
「んなわけないでしょーが!!!!!」
帰るんだ・・・そう。家に帰る。
後ろを確認。
・・・・・ついてきてる
「俺が気になって後ろ確認してくれてんの~?やっさし~」
無視。
ついて来んなついて来んな・・・
どんなに早く歩いてもついてくる。
うざい!うざいうざいうざいうざい!!!!
ああぁああぁぁあぁもう無理!!!
「あんた何でついて来るの!?超!迷!惑!!!」
思わず怒鳴り散らしてしまった。
その勢いで周りの烏がいっせいに空に飛んでった
「そんなこと言われても俺もこっちの方向なんだけどな?」
「・・・え?」
「いつもは他の女の子たち送ってってたから違う方だったけど俺の本当の家はこっちだよ~?」
嘘でしょ・・・
私の近所に梅田さんっていなかったっけ・・・歩いて3分ぐらいの所
・・・いやいやいやいやいやいや
「あれ、もしかして川瀬美久ちゃんだから・・・俺の家と近いよね?俺中3の最後に引っ越してきたんだよね~」
oh
・・・こんなチャラ男と近所だなんて・・・
「最悪」
本当最悪!最悪最悪最悪!
「やっぱ近くだったんだー♪たまに見かけてたんだよね~運命感じるね☆」
「まっっっったく感じない!!!」
さらに私は早歩きで家を目指す
もう家は見えてるんだからもうすぐの辛抱だ!
後ろから待ってだとかむかつく声が聞こえる
こんな奴と一緒にいたらおかしくなりそうだよ
さっさと帰らないと・・・
!!!
「ちょっ!」
「!?・・・きゃっ!!」
「おっと・・・あっぶねぇ~・・・」
痛っ・・・・・くない!?
え。何この状況
早歩き→石に躓く→転びそうになる→腕を引かれる
→・・・・・・・・後ろから抱きしめられる形になる!?
え、え、え、はぁ!?
「離しなさいよ変態!!!!」
「うおっ!?痛いなぁーw」
気持ち悪い!汚らわしい!
何の罰ゲームで世界で一番嫌いなチャラ男に抱きしめられなきゃいけないの!?
もう嫌だ最悪最低!!!
「転びそうになったから助けてあげたのに変態扱いした上に暴力ってひっどいな~wお礼とかないの~?」
ニヤニヤして顔を近づけてくる
残念。私はそれぐらいでは落ちません
「助けてくれてアリガトウゴザイマス。ではサヨウナラ。」
お辞儀をしてさっさと家に入ろう。うん
「うっわ雑ぅ~w・・・また明日ね~美久」
むかつくウインクをして手をふる梅田賢斗
何故かちゃん付けから呼び捨てになってる気がする
馴れ馴れしいし本当ああいうタイプ苦手だ
明日から嫌だな・・・
賢斗「ちょっと面白そうじゃん」