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ワールドハーツ  作者: 胡椒侍
序章〜学院入学と様々な出会いと〜
6/9

第五話 白虎撃破と教官部屋突入と

【白虎の間】で、俺達はとんでもない奴と対峙していた。

虎の大群?違う。

白虎の間最後の部屋に待ち受ける教官?違う。

巨大な白虎さ!

「おいおいおいおい!マジでデカいの来たぞ!?」

「見れば分かる…!こいつは、厳しいな…」

「…いや、この巨体なら、虎とも言えど動作は遅い筈だ」

「一気に攻撃すれば…!よし、行くぞ!

攻撃を躱しながら、攻撃を入れろ!」

「無茶言うぜ…!」

俺の号令で、一斉に虎に向かっていく俺達。

だがーーー。

「なっ!?」

巨大な白虎が、咆哮と共に腕を振ってきた。

その速さは、目ではとても追えなかった。

「マジかよ…あの図体で、あの動き…!」

「…勝てないのか。ここで、終わるのか…?」

「…一旦下がれ!」

三人一斉に虎から飛び退き、態勢を整える。

「…俺に作戦がある」

「「蒼吾?」」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「よし、行くぞ!」

「おうよ!」

「任せておけ」

蒼吾は右側に、浩二は左側に。

眞壁は、正面から虎に突っ込む!

「うおおおおっ!!」

大剣を盾のように構え、虎に押し付けるようにして眞壁が特攻する。

蒼吾が考えた作戦とは、大型の相手にはパターン化されているであろう戦法。

『壁役が敵を抑え、その壁役の援護を後衛が行い、俊敏性に長ける者が敵の弱点を突く』

至って簡単、シンプルな作戦である!

しかし、眞壁の得物は盾では無く大剣。

壁となるには不釣り合いな武器である。

だが眞壁は、その壁役を迷うことなく自分がと名乗り出た。

後衛の浩二は、眞壁の援護。

この場合は、虎の手足、目を撃ち抜く事となる。

そして蒼吾は

居た場所から右側へ、全力疾走していた。

虎の弱点、首を断ち切るために。

「フッ!!」

壁を蹴り、虎の首元目掛けて跳躍する。

「今だ、眞壁!」

「はああああっ!!」

眞壁が大剣を虎から離し、浩二が虎の目を撃ち抜く。

「フン!」

大剣を思い切り虎の頭に叩きつける眞壁。

虎は動きを止め、雄叫びを上げる。

「今…楽にしてやる」

虎の首元へ一気に接近しーーー。

「セイッ!!」

ーーー首を切り落とす。

三人は、巨大な白虎に勝利した。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はあ、はあ…や、やったか?」

「ああ。俺達の勝ちのようだ」

「よっしゃ!蒼吾の作戦のおかげだなあ」

浩二と眞壁が、蒼吾の元へ駆け寄る。

「お疲れさん。白虎の首、ちゃんと切り落としたな」

「ああ…切れなかったら、どうしようかと思ってたよ」

「フッ…まあいいだろう。俺達は勝利したのだから」

「…ああ」

会話を終えると、白虎の体が光の粒となって消えた。

「…次の部屋に、教官がいるんだな」

「ああ。…勝てるかねえ?」

「この学院の教官だ…一筋縄では行かないだろう。

だが、あの白虎を撃破出来た俺達ならば…」

「勝てる見込みは…あるかもしれないな」

互いを見つめ、決意する三人。

三人の結束は、確かなものとなった。

「よし…行こう、二人とも」

浩二と眞壁が頷く。

そして、教官の待ち受ける部屋の扉を開けるーーー。


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