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ワールドハーツ  作者: 胡椒侍
序章〜学院入学と様々な出会いと〜
4/9

第三話 実技試験と白虎の間と

技の名前とか、まるでセンス無いです…

〔学院モニター室にて〕

「フム…今年は、どのような能力を持つ者がいるかな?」

コーヒーを啜りながら、学院のモニター室で実技試験を眺める人物が一人。

「古暮先生も、ご見物ですか?」

「ン…氷室先生。ええ、まあ」

そのモニター室に、氷室と呼ばれる女性が現れる。

古暮明人。そして、氷室玲那。

二人は獅子王学院の教官であり、今は教え子になるであろう入学生の実技試験開始までの様子を、眺めていた。

「そろそろ、フロアに行かないと…白嶺先生に怒られますよ?」

「はあ…面倒ですねえ。なんでわざわざ、私が子供の世話をしてやらにゃならんのですかね?」

「愚痴は後で聞きますから…ほら、行きましょう」

「はいはい…まあ、絞ってやるとしますかね」

そう言って二人は部屋を出る。

蒼吾達と対峙するのは、どちらの教官だろうかーーーーー。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「実技試験って…トラップ回避とかも、させんのかよ」

「らしいな。罠への対応、状況判断、魔物を対処出来るかどうか…

全てを見、能力を判断する為の“実技試験”だろう」

蒼吾と浩二は7フロア、【白虎の間】に挑んでいる。

理由は、浩二曰く「ラッキーセブンはいい結果を出すから」だそうだ。

そして現在は、【白虎の間】に設置されたトラップ…

所謂、落とし穴の下に剣山を目の当たりにしていた。

「ひゃー…刺さったら痛えよな?あれ」

「試して来たらどうだ」

「まだ死にたくねえから、遠慮するぜ」

トラップを目にしてもお互い動揺はせず、他愛のない会話を続けていた。

トラップのある部屋を抜けた先は、何も無い白い部屋。

「おいおい、白虎だけに白い檻かあ?」

「旨くないが…的中のようだ」

【白虎の間】だけに…白い虎の魔物が現れた。

「4匹か…少ねえな。やれるか、相棒?」

「善処する…と、言っておく。一匹ずつ確実に仕留めたい。援護は任せるぞ、浩二」

「任せとけ!」

虎に向かって踏み込む。

逆手に構えた双剣の剣撃を虎に浴びせ、弱った所を浩二の射撃で仕留める。

「射撃は上手いな、浩二」

「射撃は、って割と傷つくぜ!?

っと、背中がお留守だぜ!」

蒼吾の背後にいた虎に浩二が射撃をしーーー。

「フッ!!」

仰け反り怯んだ所に、一撃を入れ仕留める。

「これで2匹、残りも2匹か」

「余裕だろ!俺は右をやる、左は任せたぜ!」

そう言って右側の虎へ走り出す浩二。

「…ま、任されてやるか」

左側の虎へ踏み込み、一撃を入れる。

「これで決まりだ…!」

左手の剣で切り上げ、右手の剣を構え、一気に踏み込む。

「《瞬閥》-シュンバツ-!!」

虎の体を切り裂き、そのまま抜ける。

「…こんなところか」

双剣を仕舞い、息をつく。

息をついた所で、5回の銃声が聞こえた。

「終わったぜ、蒼吾。そっちも終わりか」

「ああ、なんとか…

! 浩二、後ろだ!!」

「っ!?」

浩二が銃撃を浴びせた虎はまだ生きていた。

そしてーーー。



浩二はどうなるんでしょうか…

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