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ワールドハーツ  作者: 胡椒侍
序章〜学院入学と様々な出会いと〜
2/9

第一話 学院と出会いと

少し長めで、会話が多いです。

見づらいかもしれません…申し訳ない

とある学院へ向かう電車の中。

頬杖をつき、窓から見える景色に目を細める少年が居た。

「いい景色だな…」

少年の名は、高槻蒼吾。この春、とある学院への入学を決め、その学院へ今向かっている途中だ。

景色を眺めている中、アナウンスが流れる。『この度は、当電車にご乗車いただき、まことにありがとうございます。

間も無く、獅子王学院。獅子王学院です。』

「ようやくか…」

その表情は先程までとは違う、決意に満ちた表情。

「《獅子王学院》…俺はこの学院で、強くなって見せる」

拳を握り、決意を新たに。

少年は、席を立つ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


駅の扉を開け外へ出ると。

「おお…!」

思わず感嘆の声を漏らす。

公園の木に咲く満開の桜。入学する者たちを歓迎するかのような桜に、感動を覚えた蒼吾。

「故郷じゃ、ここまで綺麗な桜は見られなかったな…」

美しい桜に見とれていると、どこからか声が。

「きゃあーっ!強盗よ、誰かーっ!!」

声のする方へ目を向けると。

革袋にその店の商品を詰め込み、逃げ出す男がいた。

「誰か、誰かあいつを捕まえて!!」

この状況を見過ごせず、離れた男を追おうとする蒼吾。

だがーーー

「待て待て!」

「うわっ…!?」

不意に腕を掴まれ、振り向くとそこには。

「………」

少しニヤついている、胡散臭い男がいた。

「…おい、離せ!俺は強盗を追いかけなきゃならないんだ!」

「だから、待てって。俺が呼び止める前からかなり離れてたじゃねえか」

「う…確かに…」

「あんた、あいつを捕まえたいんだよな?

だったら、手を貸してやる。あいつに向かって走れ。出来れば全力で」

「な…!?」

「ほら!逃げられちまうぞ!」

「…分かった!」

男に手を離され、蒼吾は強盗に向かって走り出す。

「…さて、と」

男は無言で、何かを取り出す。

「当たっかな?」

その何かとは、銃だった。

「ま…当たらない訳ねえけどな」

その銃を強盗へ向け、放つ。

パァン!と銃声が響く。

「え…!?」

蒼吾が後ろを見ると、先程まで丸腰だった男が、銃を発砲していた。

「いでっ!!」

少し先で、強盗が転ぶ。

「…はっ、ようやく追い付いたぞ。

盗んだ商品…全部渡してもらうぞ!」

「ひいっ!渡す、渡すから、命だけは!」

「…そんな事言うなら最初から盗むなよ」

呆れ顔で、盗まれた商品の入った革袋を手に取る。すると

「渡すもんは渡したからな!あばよ!」

「あ、おいっ…!」

強盗はどこかへ去って行った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


商品の入った革袋を店に渡し、そのまま学院へ向かおうとした時。

「…7時、56分…?」

懐中時計を確認すると、その時刻は

入学式の4分前だった。

「うわああああっ、初日から、しかも入学式に遅刻はマズい!!」

蒼吾は急いで、学院への坂を駆け上る。

「校門…見えたぞ…!あと少し!」

あと少しで閉まってしまう校門へ、全力疾走で近寄る。

「届けええええええ!!!」

スライディングで校門と壁の隙間をくぐり抜け、無事学院へ到着。

「はっ…はっ…セーフ…!」

「じゃないよ〜」

上から声が聞こえて、顔を上げると。

一人の女の子が立っていた。

「き…君は…?」

「私?私は

真加部 琴葉って言います、よろしくね!」

微笑み、挨拶をしてくる女の子の名は、琴葉。

「俺は蒼吾、高槻蒼吾だ。こちらこそよろしくな」

こちらも挨拶する。

「…はあ、初日から遅刻か…」

「ふふ…実は、まだ猶予はあるよ。

実際は30分までOK!」

「本当か!?じゃあセーフじゃないか…ヒヤヒヤさせるなよ!」

「ごめんごめん…でも多分、君で最後だよ」

「俺がラストか…他の奴らはもう学院内に?」

「うん、もう入学式の会場にいる筈」

「…どこで、入学式やるんだ?」

「だよね〜…知らないよね〜…

案内したげるから、ついて来て!」

「…ああ」

なんとか間に合った俺は、初めて出会った学生の琴葉に案内され、入学式の会場へと向かう。

…初日から大変だな、俺。

そういえば、銃を持っていたあいつは…?



琴葉はヒロインじゃないので…念の為に

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