表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
My Dear...  作者: りぃ
序章
1/2

奇術の天使

はじまりのものがたり

 二〇X三年五月二十一日、時計塔最上階。


 雨粒を含んだ雲、地上からの先生たちの雑言、隣接する施設からの視線。


 二人の少女は、屋上へと出る階段を駆け上がり、重い扉を開け放つ。息が上がり、涙も滲む中、

そこにいるであろう人物の名を叫んだ。


 声の先に、一人の少女が佇む。名を呼ばれてもなお、背を向けたまま。

 少女は今にも消え入りそうな声で、目前にいる二人の少女たちの名を口にした。


 危ないよ。こっちに降りて。陸も心配するし、ね? それに今日は――

 二人の少女のうち,小柄な少女が声をかける。


「・・・・・・ごめん、ほたる」


 少女は小さい声で謝る。


 どうして――?

 もう一人の少女が震える声音で呟いた。


「・・・・・・ごめんね、葵」

 

 少女はゆっくりとこちらを振り返る。

 

「ごめんね、二人とも。弱くて――」

 

 瞬間、少女は瞳に微笑をたたえ空へと舞った。

 其の先にあるのは苦しみか、安らぎか。


 周囲の声が悲鳴に変わる。

 その場に残された二人の少女の声が空に響いた。


はじめまして。りぃと申します。この作品ははじめて書いた小説を分割投稿しています。つたない文章ですが,よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ