人の夢
今から3000年ほど前のこと。私達は宇宙(そら)を歩き。地球(じめん)を見上げた。
そして、願った。あの、手の届かない物に触れたいと。掴みたいと。
「なあ、地球に行ってみたくないか?」
僕は訪ねる。
「ん?いきなりどうしたんだ?」
友人が答える。いつも通りの会話。
「だって、綺麗じゃないか。触れてみたいと、この手で触れてみたいと思わないか?」
「まあ、そうだな。」
「何か【夢】って良いな。」
いつも通りのただの会話のはずだった…
だが、彼らは本当に夢を叶えてしまった。
彼らはロケットを作った。そして、宇宙(そら)から飛び立ち地球についた。手の届かない物に触れてしまったのだ。 そして、掴もうとする。
「なあ、ここに地球に住みたいと思わないか?」
僕はまた、訪ねる
「また、夢か。俺はいいと思うよ。」
友人もまた、答えた。
やはり、彼らは夢を掴んだ。【重力】という装置を作り、地球(じめん)に立つことができた。手の届かない物を夢を掴んだのだ。
あれから、3000年後の現在、私達は宇宙を求めている。それは、きっと手が届かないからなのだろう。手が届いて触れてしまえば、また地球を求めるだろう。彼らのように・・・
人は夢を追いかける。それは、掴んでしまえば案外大した物ではないのかもしれない。
だから、人に夢と書いて儚いなのだろう。
でも、儚いからこそ人は追いかける。儚げで美しい夢を。
何か人に夢と書いて儚いって言ってみたかったw