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幼馴染から、ただの同級生になればいい?

作者: 猫の集会
掲載日:2026/03/31

 オレの幼馴染は、控えめにいうと…かわいい。

 

 でも、はっきりいって…おバカだ。

 

 張り切って言ってみると、バカ‼︎なんです‼︎

 

「ねぇー、にゃんにゃんして?」

「は?」

 

 突然、意味のわからないことを言う。

 

「だからぁ、にゃんにゃん♡」

「あー…オレ犬派だから、ごめんなさい」

「ちょっと‼︎犬派ってなに?別にわたしは、なに派なんて聞いてない。聞いてもない‼︎」

 

 …

 

「あー…そうなんだ。てか、もうすぐ昼だけど?」

「うん、知ってるよぉ。だから、もう食べてきたの。家で。あ、家出って言ったんじゃないからね?」

「あー…そう」

 

 …

 

「お昼ご飯よー」

「「はーい‼︎」」

 

 母ちゃんが、下から呼んだ。

 

 …

 

 な、なんで…

 

「なんで由華ゆかも返事するんだよ…」

「えー?だってそうめんだから」

 

 …え?

 

「そうめん?」

「うん。そうめんは、別腹なんだよ?知らないの?」

 

 …

 

「へー…あんたの別腹なんか、知らねー…」

「早くいこ、わたしは、あんたを知らない‼︎それより、のびるよ〜〜〜ん」

「文字をのばすな。てか、知らないやつの家でくつろぐな。」

「あはは」

 

 こんな感じで、オレたちはくだらない会話をしつつ、ダラダラといつも過ごしている。

 

 お昼を終えて、またオレの部屋でダラダラしていた。

 

「あー、ねぇ…実はわたし…床ドンされた事あるの。昨日…」

 って言いだした由華。

 

「きっ、きのう⁉︎」

「うん…いきなりだったの。部屋に突然入ってきて、わたしを…わたしの上をまたぎだして…」

 

 …

 

「えっ…」

「やってみる…今、昨日の実践するね?」

「えと、いや…やめとけ」

「なんで?四足歩行でちゃんとやるし!かわいくやるから。昨日のあのこみたいにぃ♡」

 

 …

 

「ヤダ‼︎由華すぐへたばるだろ!そんで、オレにのしかかる可能性しかない」

 

 …

 

「ふふ、バレたね。あ、てかさ猫ちゃんドンって知ってる?」

「知らない。おとぎ話とかに出てくるの?おい、ねこどんや?みたいな?」

「ううん、知らないならして差し上げる」

 

 …

 

「いい。ろくな事しなそう」

「えー、したかったのにぃ。ならさ、アレしない?ゾンビごっことか、吸血鬼ごっこ」

 

 …

 

「なんか…ヤダ」

「えー?しようよぉ〜‼︎しようしよう腫瘍」

 

 …

 

「なんか…変な言葉混ざってた…?」

「ずもももー、ああぁー…ずそそそー…」

 

 変な効果音で、オレに突如迫ってくる由華。

 

 めんどくさいので、無抵抗してやられる前に、やられたフリをした。

 

 すると…

 

 ペロンと首を舐められた⁉︎

 

「ちょ‼︎」

 

 …

 

「ふふー、びっくりした?今首ぺろしたの、ぽんちゃんだよ?」

 

 …

 

 あぁ、飼い猫のぽんちゃんか。

 

「よかったー…」

「なんで?」

「だって、由華だったら…」

「だったら?」

「オレもゾンビみたいになるところだった」

 

 …

 

「あー、じゃあ、よる…ゾンビだよ?由華が、昨日すでにぽんちゃん襲ってるし」

 

 …

 

 昨日床ドンされたってのは、たぶんぽんちゃんが由華の顔あたりを跨いだのだろう…

 

 

「おい、ひとんちの猫襲うなよ」

「いいじゃーん。だってかわいいんだもーん♡」

 

 

「ぽんちゃ〜ん、ぽんちゃんぽんちゃんぽんちゃ〜ん♡」

 

 由華が、あまりにもぽんちゃんにスリスリしていたので、プチヤキモチしたオレは、ドラキュラになって、由華を襲った。

 

 キバをむいて、首元をめがけて…

 

 ガブっとする仕草をした。

 

「避けない…の?喰われるぞ?」

「うん…喰ってよいぞな。」

「だれだよ…」

「由華だよ?早く召し上がって?こんなこともあろうかと、昨日ちゃんと首洗っといてよかったぁ〜」

 

 …

 

「普通…そんなことねーだろ」

「そ、そうなの⁉︎てか、なんでたべないの?醒めちゃうよ?色んな意味で。」

 

 …

 

「なんか、こえーよ。」

「もぅ、ビビりね。早くかじりなさいよ」

 

 …

 

 なに…この遊び…

 

「いや…そんなに煽るなら、ガチでやるからな?」

「え…えと…なら、これから緊急会議しますので…」

「だれと」

「わたしと…あたしで…」

 

 …

 

「それは、ダメ。今、緊急で脳内をまわしています」

「えっ…夜、なに言って…」

 

 カプッ

 

「ヒャッ!」

 

 カプッカプッカプッ

 

「ヒャッ♡ヒャッ♡ヒャッ♡‼︎くっ…喰われそう…」

 

 …

 

「いや、喰われてんだよ」

「はい…先生…♡」

 

 

 なんで先生になってんだよ…

 

「ねぇ、夜…昼なのにっ…夜だよぅ…♡」

 

 脳内がとろけてしまったみたいだ。

 

「…由華、よく頑張ったな。キミは合格です‼︎」

「はい、先生‼︎」

 

 …趣旨崩壊

 

 こんなくだらない日々を送っているんですが、いい加減恋人になりたい。

 

 

「なぁ、もしオレがほんとうにゾンビとかになったら、どうす…」

「コロス‼︎」

 

 …

 

「くいぎみすぎんだろ…」

「はは、じゃあ…わたしがゾンビになっ…」

「コロス‼︎」

「はやっ‼︎」

「ウソだよ。オレは喰われる」

「なんで?変態だから?」

「ちげーよ‼︎由華は…ゾンビでも由華…だから。」

 

 …

 ハズ…カシイことを言ってしまった…。

 

 

「え?由華はゾンビでも由華は、なーんだ?って問題?」

 

 

 …

 

「ちげーよ。由華は、ゾンビみたいにヤバいやつって言ったんだよ」

「あはは、ウケるー」

 

 …

 

 なにに…ウケてんだよ?

 

「え?で?今…心の声が聞こえてきたんだけど…今さ…夜さ…」

 

 ギクっ

 

 いい加減恋人になりたいことを気づかれたっ⁉︎

 

「今…アイス食いてえなあっておっしゃいましたよねえ?」

「それ、自分が食いたいだけだろ…」

「あは、いえーすっ‼︎」

「…じゃ、行くか」

「えっ⁉︎どちらへ?どちらへ行かれるのです?勇者さま…」

「オレ、勇者じゃねえよ」

「知ってるー」

 

 …

 

「いこ‼︎アイス狩りに‼︎」

「買いにな。」

「はあい♡あ、待って!それより幼馴染って結婚する確率ゼロパーセント説」

 

 …

 

「えっ、オレが調べたと…き…は…って、なんで笑ってんの?」

「だって、それ調べたんだな?って。」

「あー…」

「てか、幼馴染ってどうやって幼馴染認定されるわけ?」

「たしかに…そうだな」

「でね、同級生の結婚率の方が高いの。だから、うちらは幼馴染ってか、同級生って念じればいいよ」

 

 ニタァ

 

「それってぇ、オレと結婚したいですってことですよねぇ?」

「えっ…それは…そのっ…」

「オレたちまだ学生だけど、いずれ結婚しような」

「はっ…はい!いつか、してくれるプ…プロレス…待ってます」

「なんでだよ、ワザかけてどうすんだよ…プロポーズだろ」

「あ、そっか。じゃ、行こっか」

「あー、アイス買いか」

「え?教会よ?」

「まだ早くね?でも…いくつか結婚しような…」

 

 かんだ…

 

 いつかって言おうとしたのに…いくつかって…

 

 いくつも結婚は、ヤバいだろ…

 

「えっ?いくつかって今聞こえてきたような…それって…じゅうこ…」

「違う‼︎かんだんだよ‼︎いつかって言おうとして…」

 

 …「はあ、かんだんならコレあげる」

 

 ガム…

 

「なんで持ってんだよ…」

「いつか、夜がかんだとき用に常備してた」

 

 …

 

「あー、いつから?」

「五日から」

 

 …

 

「てかさ夜、昔もプロポーズしてくれたよね?幼稚園のころ」

 

 …

 

 したな。

 

 おままごとで。

 

「あの日、鮮明におぼえてる。五月三十五日。三時八時半。」

 

 …

 

「おぼえてねーだろ。それ…」

「ねー」

 

 …

 

「行くぞ、アイス買い」

「アイスを愛す♡」

「いや、そこオレを愛せよ」

「キャ♡」

 

 

 こうして、おバカな二人はアイスを買いに行きましたとさ。

 

 

 

 おしまい♡

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