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なんでも欲しがる妹の話

作者: 絹ごし春雨

「おねえちゃん、これちょうだい」


私の妹は困ったちゃんだ。


ドレス、宝石、ぬいぐるみ、なんでも欲しがる。


「はいはい」


私はぬいぐるみを渡した。


「ありがとう」


レティシアは嬉しそうに笑う。


次の日、ぬいぐるみは捨てられていた。


「しょうがないな」


私は箒とちりとりを持ってきて、掃除をした。


綿がごそごそしてかさばった。


「おねえちゃん、これちょうだい」


今度はドレスだ。


「はいはい」


私はドレスを渡した。


「似合う?」


ドレスはレティシアによく映えていた。


「似合う」


私は、レティシアの髪を結ってやった。


「えへへ」


次の日、ドレスはズタズタになって捨てられていた。


「しょうがないな」


私はドレスをつまみ上げた。


布だ。ゴミ箱に入れた。


「おねえちゃん、アンソニー様ちょうだい」


またまた困った癖が出たらしい。


アンソニーは私の婚約者だ。


アンソニーはデレデレしている。


私はちょっと考えて言った。


「はいはい」


数日後……アンソニーは姿を消した。





「しょうがないな」

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