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本日も晴天なり  作者: 古紫 汐桜
第二章 幸福屋での日々
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幸福屋の住人たちと、五道家の秘密

あの日。

殺人変態イケメンこと我妻空也に“拾われた”俺は、公園にある小さな甘味処「幸福屋」の、店舗2階の従業員用住居で暮らし始めた。


住人は三人。

この店の店長であり、年齢不詳の女装マッチョ・五道真樹五道真樹(ごどうまさき)=マキちゃん。

そして、最初は人殺しだと思っていた 我妻空也(20歳)、空也の妹で16歳の美少女 姫華姫華(ひめか)ちゃん。


そこに俺──小林青夜(せいや)が転がり込み、今は四人+一匹で共同生活を送っている。


そして謎の猫 タマ。こちらも年齢不詳。

名前の由来は、タマが尊敬してやまない毎週日曜日18時30分放送の、国民的アニメのあの“タマ先輩”。

本人(猫?)も暇があればご機嫌でそのアニメを観ている、なんとも妙な猫だ。


こんな濃いメンツに囲まれた生活は、いつも騒がしくて、いつの間にか俺の失恋も、友人に裏切られたことも、どうでもよくなっていた。



ただ、気になることがひとつある。

空也と姫華ちゃんの両親のことだ。


リビングの棚には、三十代ほどの線の細い綺麗な男性と、息を呑むほど美しい女性の写真が飾られている。

どうやら、この二人が空也と姫華ちゃんの両親らしい。


「らしい」というのは、本人たちから直接聞いたわけではないからだ。

ただ、写真の男性に空也そっくりの雰囲気があり、姫華ちゃんも女性に似ているので、そうだろうと推測しているだけ。

触れてはいけない話題なのか判断がつかず、聞けないまま三ヶ月が過ぎてしまった。

きっと聞けば教えてくれるとは思うのだが、タイミングというやつが掴めず今日に至る。




さて。

俺は今、幸福屋で昼間は甘味処として働きつつ、夜は彼らの“裏稼業”にも関わっている。


(……と言っても、本来はこちらが本業らしい)


空也・姫華ちゃん・マキちゃんは親戚同士で、彼らの家系 五道家 は特殊能力を持って生まれる一族なのだという。

•マキちゃん:人の縁を「結ぶ」能力(陽の気質)

•空也&姫華ちゃん:災いや悪縁を「断ち切る」能力(陰の気質)


裏稼業では二人一組が基本で、今は

マキちゃん(陽)+姫華ちゃん(陰)

のペアが動いている。


陰の能力者には必ず武器が与えられ、

•空也には、普段は猫の姿をした妖刀 「月光刀タマ

•姫華ちゃんには、髪に挿した簪が変化する妖刀 「暁月刀」


が与えられているらしい。


能力の強さでペアは決まり、姫華ちゃんはまだ未熟なためマキちゃんと組んでいるのだとか。

そして空也の能力は桁違いに強く、本来ならひとりで十分らしい。


そんな中、俺が現れて──


空也の“相棒”になった。


俺自身、空也の強力な能力に合わせられる力なんてあるのか、正直まだ分からない。

でもこうして、気づけば俺の人生はとっくに巻き込まれていた。


こんばんは。

ついに、幸福屋メンバーの素性が明かされました。


ここから青夜が、彼らと仲間として関わり、時にぶつかり合いながら成長していく姿を、楽しんでいただけたら嬉しいです。


次回更新は 明日の朝8時 を予定しております。

またお会いできたら嬉しいです。

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