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本日も晴天なり  作者: 古紫 汐桜
第一章 出会いは一匹の猫からだった
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逃げる俺と追うイケメン、そして相棒になった夜

「悪縁を断ち切る?」


 そう呟くと、変態イケメンはタマの喉元を撫でながら答えた。


「ああ。あの男は、もう二度とストーカーしていた女性には会えない」


 その言葉に、俺はふと妙案が浮かんだ。


「なぁ、その刀で切った縁って、二度と結ばれないのか?」


 平静を装って聞くと、


「まぁ、そうだな」


 と淡々と答える。


「なぁ、その刀で──」


「お前には絶対にやらないからな!」


 ギロリと睨まれ、俺の考えは秒で読まれていた。


 苦笑いしていると、変態イケメンは俺に右手を差し出し、


「俺に力を貸してくれないか」


 と、真剣な眼差しを向けてきた。


 意思の強い漆黒の瞳に一瞬だけ胸がざわつき、曖昧な笑みで聞き流そうとした時──


「逃げるの?」


 片頬を上げてシニカルに笑うその態度に、カチンと来た。


「はぁ? 逃げてねぇし!」


「いや、逃げようとしてただろ?」


「逃げてない!」


「逃げてた」


「だから逃げてないって!」


「いや、絶対逃げてる」


 売り言葉に買い言葉。

 ついに俺は叫んでしまった。


「分かったよ! 協力すればいいんだろ!」


 すると変態イケメンは“してやったり”の顔をして、


「じゃあ、決まりだな」


 と微笑み、手を差し出した。


「よろしく、相棒」


「お、おう……」


 俺は短く返事をすると、差し出された手を軽く叩いて握手を避けた。

 これが俺にできる精いっぱいの小さな抵抗だ。


 変態イケメンは小さく笑うと、地面に置いていた俺のリュックをひょいと背負った。


「住む家、無いんだろ? 来いよ」


「え? 住む場所を提供してくれるの?」


「家賃無料、三食まかない付きだけど?」


「それって……あの店を手伝うってこと?」


 問い返しながら、気付けば俺は奴の隣に並んで歩き出していた。


 青白い月が夜空を照らす中、俺──小林青夜は、

 そいつの背中を追いながら歩き始めた。


 心地よい風が、まるで俺たちの出会いを祝福するように頬を撫でていった。

こんばんは

すみません。

これまでバタバタしていて、なかなかあとがきを書く余裕がありませんでした

(´;ω;`)


新作って、どうしても本編を書くのに必死になってしまって……

あとがきまで手が回らず、本当にダメですね(汗)


さて。

変態イケメン(?)と、美猫タマ。

彼らが青夜と今後どのように関わっていくのか──

楽しみにしていただけたら嬉しいです。


次回更新は明日の朝8時 になります。

またお会いできたら嬉しいです。


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