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本日も晴天なり  作者: 古紫 汐桜
第一章 出会いは一匹の猫からだった
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ヤバいイケメンに追われて、甘味処に逃げ込みました

「タマ、失礼な発言はダメだよ」


 イケメンがそうたしなめると、高級そうな猫はスルリと腕から飛び降りた。


 その直後、イケメンはゆっくりと俺に近づき、手を差し出してくる。


 俺がその手を取るべきか躊躇していると──強引に腕を掴まれ、そのまま立ち上がらされ、さらには腰を抱き寄せられた。


 そして俺の首筋から耳の後ろあたりに、鼻先を寄せて匂いを嗅ぎ始めた。


(ちょっ……このイケメン、ヤバいタイプでは!?)


 思った瞬間、彼は小さく呟いた。


「やっぱり……この匂い」


(え? 俺、なんか変なもん食べたっけ?)


 動揺していると、突然肩をガシッと掴まれた。


「間違いない! あんただ! あんた、名前は?」


 あまりのグイグイ感に、俺の腰が本気で引ける。

 しかもこのイケメン、距離感バグってる。

顔が近い。近すぎる!


 圧倒的イケメンの至近距離攻撃に、俺は完全にビビってしまい、


「あ……あの、俺、用事があるんで!」


 と逃げようとすると、再び腕を掴まれる。


「待ってくれ! 俺は、ずっとお前を待っていたんだ!」


(やっぱりヤバい人だ!!)


 焦った俺は条件反射で叫んでいた。


「すみません! 宗教とか、そういう勧誘はお断りします!

実家も俺もお金ないんで、絶対に無理なんで!!」


 俺の叫びが効いたのか、イケメンの手が一瞬だけ緩む。


 その隙に──全力で逃げた。


「おい! ちょっと待てよ!」


 背後から声が飛ぶ。


(“おい!ちょっと待てよ!”で立ち止まるのは、キ○タクに言われた女子だけだよ!)


 俺は心の中で叫びながら、走って走って走って……息が切れ、視界に飛び込んできた小さな甘味処に思わず足を止める。


『幸福屋』


 公園の敷地内にぽつんと立つその甘味処へ、俺は吸い込まれるように駆け込んだ。

おはようございます。

本日も読んでくださり、ありがとうございます。


「ちょっ!待てよ!」の一文で、つい某有名俳優さんが浮かんだ方……仲間です(笑)

この先もしばらく、こんなノリでお届けします。


次回更新は 20時 を予定しています。

また遊びに来ていただけたら嬉しいです。


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