07S.エミドロンの対処法
「三崎ユーリ」は、男性でした。しかし彼は、どう見ても、女性にしか見えませんでした。彼は、生れたときは「男児」でした。しかし成長の度ごとに「女性化」しました。年頃に成ると、胸が膨らみ「初潮のようなもの」も、有りました。しかし彼の股間には「立派なシンボル」が、有りました。
彼は、いつも思って居ました。「自分は、何者なのだろうかと」彼は、悩んで居ると、それは彼だけでは、無いことが、分かりました。自分のような存在が、他にも居たのです。彼は、ほっとしました。それは、この世界では、いつの間にか「エミドロン」と、名付けられ、彼等は「新たな魔人類」として、認定されました。
「三崎ユーリ」の容姿は、身長が155㎝位でした。肌色が白くて、整った顔を持つ、美人でした。眼は、大きくて瞳の色が、薄い灰色でした。また眉尻が少し、下がって居ました。鼻筋が高くて、口は少し大きめでした。そしていつも、開いて居ました。唇の色は、肌色を濃くしたような、朱色でした。髪形は、髪を左右に分けて、肩先まで伸ばしたものでした。髪の色は、綺麗な水色でした。彼は、胸が大きくて、とても「男の因子」を、持つ存在には、見えませんでした。
「エミドロン」とは、それは魔法のようなものが使える「両性具有者」でした。彼等は、女性のように見えました。しかし股間には「男型のもの」が、有りました。その為、服装は「男装」でした。彼等は、その容姿から他者に「揶揄されること」が多く、有りました。すると彼等は、激しく怒り、殴り合いの喧嘩を、始めました。彼等は、その姿からは、想像出来ない程に、好戦的でした。それは相手が、謝罪しない限り、只管続きました。
学生時代のように、若者同士の喧嘩で有れば、相手が折れて、謝罪すれば、それで終わりました。しかし成人すると、中々そうもいかずに、殺し合いに、発展しました。「エミドロン」は、相手が折れないときには「風弾丸」と言う、指先に「気泡の玉」を、生み出して、それを指先で、弾く仕草をしました。するとそれは、弾丸のように、発射させて、人体に当たると貫通しました。それは、当たり所が悪いと、相手を殺傷することが、出来ました。
「大人の喧嘩」は、命懸けでした。しかしこの世界では、それが原因で「殺傷事件」が、起きても、捕まることは、有りませんでした。それをして、相手が死亡した場合は、逃亡すれば、それで済みました。しかし流石に、この世界全体で、その手の事件が増えると、対策が取られるように、成りました。その事件を、担当する「セントラル」は「風撃使い」に、成りました。そして担当責任者が「風撃使いのハイター」で有る「セレウコスとパンティナ」でした。
「ハイター」は、全部で「4組8人」が、存在しました。それは「男女別の8人」で有り「男女の組」に、成りました。男女の彼等は「ツガイ」では無く「同一体」と言う、存在でした。それは1人の人物が「男女別の姿」と成り「同時に存在」しました。例えば「風撃使いのハイター」を、例えると「パンティナ」の「男性態」を「セレウコス」と呼び「セレウコス」の「女性態」を「パンティナ」と、呼びました。
「風撃使いの女型ハイター・パンティナ」とは「女型ハイター」の中では「一番優しくて〝地母神″のような存在」と、言われました。容姿も美しい為、彼女は人気の高い「ハイター」でした。彼女の容姿は、身長が156㎝位でした。触れると、肌が軟らかく、良い匂いがしました。肌色は白くて、目が大きくて、瞳の色は、黒でした。鼻筋は、それほど高くなく、唇は、魅惑的な厚さで、薄いピンク色でした。髪色は、薄い栗毛色の直毛で有り、髪先を胸元まで、伸ばしました。彼女の外見は、とても「清楚で可憐なもの」でした。
「パンティナ」は、面倒見が良かったので「女型セントラル」には、とても人気が、有りました。彼女が「地上」に降りると、女型の取り巻きが、多く付いて来ました。彼女は、そこでは普通の「女型セントラル」を、装って居ました。その為、知らない者が、彼女を揶揄すると、敵対者と見られ「爽やかな風」を、感じました。すると全身を、切り裂かれて死にました。
「風撃使いの女型ハイター・パンティナ」の攻撃手段は「爽やかな軽い風」でした。すると、それを感じるだけで、全身を切り裂かれました。そして血を、噴き出しながら、死ぬのです。彼女は「風の死神」と、呼ばれました。また「右側神の4眷属」とも、対応しました。彼女の場合は、その「4眷属」の1人「使役魔アシュロン」に、対応しました。そのことは、その眷属に相当するような、強い力を持つことを、意味しました。「パンティナ」は、とても穏やかで品位の高い魔人でした。
「男型ハイター」で有る「セレウコス」が、誰かを探しました。そして言いました。「〝ノーマンよ″〝ハイセントラル・ノーマンよ″出て来なさい。」すると、暗がりの中から、何かが動くと、彼が現れました。「〝セレウコス様″お呼びでしょうか。」彼は、そう言うと、返事を待ちました。
「風撃使いのハイター・セレウコス」が、言いました。「〝ノーマンよ″〝ハイセントラル・ノーマンよ″良く聞きなさい。この世界に〝右側神の魔女″の力を持つ者が、現れました。その者は、この世界では〝エミドロン″と、呼ばれて居ます。貴方も、聞いたことが、有るでしょう。その者の〝喧嘩の仲裁″をしなさい。もし逆らうようで有れば、殺しても構いません。そのときは〝殺処分″で、良いのです。」
「そして従うようで有れば、それを〝去勢″して下さい。やり方は、後で教えます。それの〝暴力事件″に、巻き込まれて、負傷する者が、増えて居ます。その〝問題の解決″を、貴方にして、貰いたいのです。良いですか。」と、言うと上品な「風撃使いのハイター・セレウコス」が「ハイセントラル・ノーマン」に「エミドロン」の去勢法を、教えました。
「エミドロン」のモデルと成る「右側神の魔人」は「バフォメトンの魔女」と、言いました。それは「強烈な攻撃魔法」を、行使する「両性具有の魔女」でした。しかしこの世界に、模して現れたものは、1つの魔法攻撃のみを、使う「劣化した魔女」でした。彼等は、美しい容姿を持ちながら、短気で好戦的だったので、侮辱されると、激しく怒り、相手が謝罪しない限り、相手が死ぬまで、戦いました。
模された「右側神の魔女」は、自分で「男型のそれ」を体内に、格納することが、出来ました。それは自分で自由に、出し入れが出来たのです。体内に、格納したときは「完全な女型魔人」に、成りました。そうして彼女達は、自由に「両性具有者」と「女型魔人」を、楽しんで居ました。しかしこの世界に、現れた「模したもの」は、自分で「性器の扱い」が、出来ませんでした。しかしこの世界の「管理魔人」で有れば、それが可能でした。
この世界の「管理魔人」とは「ハイセントラル」以上の「階級者」に、限られました。彼等は「エミドロン」の「男型のそれ」を、格納させることが、出来ました。それは「去勢」するのでは無く「持主の体内に、仕舞うこと」を、意味しました。
それをされた者は、自分では、それを取り出せ無いので「女型魔人」として、生きることしか「選択肢」が、有りませんでした。そしてそれが、体内に格納されると、彼等「唯一の攻撃魔法」で有る「風弾丸」が、使え無く成りました。すると安全面からの脅威が、無く成りました。また本人から見れば、それは「去勢」されたことに、成りました。
「男型のそれ」を、格納された「エミドロン」は、極めて大人しく成り、従順で扱い易い「女型魔人」に、成りました。それは、彼等全員に施した方が、良かったのですが、取り敢えず、凶暴で問題を、数多く起こして居る、危ない「個体」に、限られました。「三崎ユーリ」は、小柄で可愛い顔をした、胸の大きな娘でした。
しかし股間には、それが有ったので、良くそこを衝かれて「激しい喧嘩」に、成りました。彼女は、戦いで大怪我を負って、負傷することも、有りました。しかし、そのときは、相手が死亡する場合が、大半でした。今回も彼女は、愚弄者を「風弾丸」で、殺傷すると、傷だらけに成りながら、逃亡を始めました。しかし今回の彼女は、逃げ切ることが、出来ませんでした。
それは「風撃使いのハイセントラル・ノーマン」に、見付かってしまったからでした。彼が、言いました。「お前は、中々〝見所の有る奴″だ。私の配下として加えたい程だ。しかし今回は、お前の〝男型のそれ″を、格納することに、成ったのだ。その為お前を拘束して、格納するが構わないか。しかし、お前には、拒否権が、無いのだ。」と、言うと「ノーマン」は、大きな風撃を、彼女に当てました。すると彼女は、飛ばされて頭を打つと、そのまま気絶しました。
「ハイセントラル・ノーマン」は「ショットガン」のような「風裂波」を、発射することが、出来ました。それは、広範囲を一度に、攻撃出来ました。また彼の「風裂波」は、敵の肉体に「抉るような傷跡」を、残せました。また彼が持つ特殊な「定時攻撃スキル」は「風撃条」と呼ばれる、竜巻に取り込む攻撃でした。
それは、天空の厚い雲から、滴り落ちた「4条の竜巻の尾」が、空中に待機しながら、順次に「敵対者を狙う」ように、降りて来ました。そしてそれを捕えると、空中に、引き上げながら、肉体を「切り刻み」肉片と成ったものを、空中に散布すると言う、恐ろしいスキルでした。
「ハイセントラル・ノーマン」は、その娘の胸倉を掴むと、引き寄せました。そして思いっきり、股間を鷲掴みにしました。そして何かの呪文を、唱えると、彼女の股間が、見る見る収縮しました。これで彼女の所持した「男型のそれの格納」が、済みました。「エミドロン」の「三崎ユーリ」は、これで完全な「女型魔人」に、変わりました。「ノーマン」は、彼女を担ぐと「セントラルベース」へと、回収しました。それを、神を初めとした、上位魔人達に、献上する為でした。




