表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

02S.エミドレスの出現

「新しい世界」が、先程生まれて、急速に膨張して居ることを「右側神ルリナス」は、知りました。その世界は急速に、何かを目指して拡張して居ました。その世界と関わりが、深かった「11世界」を、飲み込む勢いでした。その「15世界」の目的は、只1つでした。それは「一括り」と、成って居た「11世界」から「15世界」までを、1つにまとめ上げて「終焉」に、導くことを、目的としました。


「15世界」で、生まれた「エミオスの人類」の中から、暫くすると或る「変化」が、起こりました。それは急激に「淫魔に変わる者」が、出現したのです。それは「淫魔」が、居無い世界から「淫魔」が、居る世界に、変わろうとしました。その新たな変異態は「疑似のもの」と成り、近隣者を狙い「セントラル」の眼を盗んで「吸精行為」を、するように、成りました。


それは「右側神の世界」の淫魔達が、相手の「バイタリティ(生命力)」を、奪う行為と、似て居ました。それは、彼等に取って「新たな脅威」に、成るのでしょうか。今の処は、不明でした。彼等は「エミオスの人類」が、変異したものなので「セントラル」では、見付けることが、出来ませんでした。「エミオス世界」のスドレス達は、従来のものと、区別をする為に、その「変異態」のことを、この世界では「エミドレス」と、呼ぶように、成りました。「疑似淫魔エミドレス」の誕生でした。


彼等は、それに変わると「飢え」を、満たす為に、定期的に「吸精行為」を、するように、成りました。その行為とは、加害者が飢えると、口の中から、火花のような「青い閃光」を、発するように、成りました。それを被害者の口に、近付けると「青い閃光」が、相手の口の中に「吸い込まれる現象」が、起きました。それは、キスをする行為に、似て居ました。相手の口と距離を置き、同位置に成ると「青い閃光」が、相手の口の中に入り、何かを取り出す行為を、始めました。


それが何かを、捕えると、相手が死ぬまで、被害者の「バイタリティ(生命力)」を、奪い尽くしました。奪われた相手は、ミイラのように干乾びて、息絶えるまで、続きました。それを途中で、止めることも出来ますが、一回始まると根こそぎ奪わないと、それは、我慢が出来ないようでした。その行為は、男女とも同じでした。


「スドレス」が、居た世界では、その行為を「無効化に、すること」が、出来ました。それは実に、シンプルで有り、強制的にそれに「ツガイ」の相手を、宛がえば良いのです。「スドレス」に「ツガイ」の相手が居ると、それと「ネトリ(淫魔の栄養補給行為)」をします。それは「一般的な行い」なので、普通にすれば「飢え」を、感じ無く成ります。そして「ネトリ」が続けば、続く程に「スドレス」が「普通の淫魔」に、変わりました。「普通種(淫魔)」に、変わったものは、二度と「元の状態」には、戻りませんでした。


それは「エミドレス」にも、当て嵌まりました。彼等にも、早急に「ツガイ」を、宛がえば、厄介な「吸精行為」を、しなく成りました。そのようにして、この世界に、突然起きた「エミオスの人類」が「エミドレス」に、変わる現象を、抑えることが、出来ました。「スドレス系」は、本来が「右側神の世界」のものでした。それが、この世界にも、出現したのは「中央神エミオス」が「右側神ルリナス」の御力を借りて、誕生したからでした。


「右側神ルリナス」の影響に依り「中央神エミオスの世界」にも「疑似のもの」達が、出現したのです。一度それが現れると「広範囲」に、見掛けるように、成りました。中には、巧妙に隠れる者達も、居たので、見付けることが、困難に成りました。この世界の「セントラル」達は、それを見付け出すことが、彼等の「デュデス(役割)」と、成りました。それを見付けて、手に負えないものは「殺処分」して、救える者は、助けました。


助ける基準は「年齢」に、成りました。「女型の場合」は、歳が若い者が多かったので、おおむね、救えました。しかし年配者に成ると「男型の場合」は、従わない者が、多く居たので、そのまま「殺処分」しました。そして女型の場合は「ツガイ」を、見付けるのが、容易でした。しかし男型の場合は、難しいことが、挙げられました。その為「男型のエミドレス」は、殺される確率が、高まりました。


「中央神エミオス」も「予想外の展開」と、成りました。その神も、突然現れた「変異態」のことを「エミドレス」と、呼びました。先ずは「人類世界」に、潜めた「セントラル」達に「早急に見付けること」を、命じました。「エミオス」の「ハイター」達のリーダーで有る「アケメネス」が、玉座に座った神に、伝えました。


「我が神、エミオス様。〝右側神の影響″に依り、出現した〝エミドレス″は、我々が、責任を持って、対処致します。我が神は、御手を汚さずとも、我々がするので、御安心下さい。」と、言いました。それを聞くと「エミオス」は、頷いて「宜しく頼むぞ。」と、言いました。そして「〝エミドレス″は〝ルリナス″の影響力が、強く成る程、多く出現するでしょう。その為、極力〝影響を排除″すれば、良いのです。しかしそれを、排除することは、難しいでしょう。」と、言いました。すると神は思案して、御姿を消しました。


「中央神エミオス」が、自分を守る為に創った上位魔人を「ハイター」と、呼びました。彼等は「エミオス」の守護魔人で有る「セントラル」達の「最高峰の格付け」を、持つものでした。「ハイター」の別名を「総帥セントラル」とも、呼ばれました。彼等は、自分達の神で有る「エミオスの命令」を、速やかに「全セントラル」達に、伝える役割を、持ちました。


「ハイター」は、全部で「4組8人」が、存在しました。それは男女別の8人で有り、男女の組に、成って居ました。男女の彼等は「ツガイ」では無く「同一体」と言う、存在でした。それは、1人の人物が「男女別の姿」と成り「同時に、存在して居る。」と、言うことでした。例えば「雷撃使いのハイター」を、例えると「ペルーシャ」の「男性態」を「アケメネス」と呼び「アケメナス」の「女性態」を「ペルーシャ」と、呼びました。


「雷撃使い」の「女型ハイター・ペルーシャ」は、身長が160㎝位でした。色白で、痩せた「美しい女型魔人」でした。彼女は、若い娘のように、見えました。目は、大きくて、瞳の色が濃い茶色でした。眉毛は、太い一本線で有り、鼻筋が高くて、肌色に近い唇は、薄くて口元を、真一文字にする癖が、有りました。髪は、茶髪の直毛で有り、毛先を背中まで、伸ばしました。また彼女は、自分よりも「美しい女型魔人」を見ると「嫉妬する処」が、有りました。


「エミオスの人類世界」に「ハイター」が、降り立つと、そこは神々しく、輝いて居るように、見えました。その存在感、威圧感、それは、紛れも無く「セントラル」の「最上位階級者」でした。「雷撃使いの女型ハイター・ペルーシャ」の攻撃手段は「無数の落雷」でした。彼女が片手を上げると「凄まじい落雷」が、辺りに何本も落ちました。彼女は、数え切れない程の「落雷」を、発生させることが、出来ました。


この「15世界」の「ハイター」達は「右側神の世界」の「4眷属」に、匹敵する力を、持ちました。「4眷属」とは「右側神サタナス」が、自分の後継神で有る「原初の魔神リーリス」を、守護する為に創られた「半魔神」でした。彼女達は「右側神の世界」では「最強クラス」の魔人達でした。「魔神リーリスの4眷属」には、基本寿命が無く、彼女達の生命は「魔神リーリス」が、決めることに、成りました。例えば、魔神が「今、死ね。」と言えば、直ぐ死ぬし「10年後に死ね。」と、言われれば、10年後に、死にました。


「魔神リーリスの4眷属」は、最初に「淫魔サティアン」を、創りました。そして次に「使役魔アシュロン」を、創りました。そして最後に「魔女カキュントス」を、創ったのです。そして、この「六面体内部世界キュービン」に、来たばかりの頃に「魔神リーリス」が、専属の配下として使った、現地の魔人類「第2キュービアンのマキュベル」が、ランクアップして、4番目の「ファミル(眷属)」として、召し抱えられました。


「キュービアン達」は「ダルタニア(地上世界)」の「全生物の始祖」だったので「魔獣の加護」と言う、恩恵を得ることが、出来ました。それは、全生物達からの守護でした。「キュービアン達は、ダルタニアの全生物から、一切の攻撃を受けない。」と言う恩恵を、得られました。


「中央神エミオス」が、その「神の玉座」から消えると「雷撃使いのハイター」達で有る「アケメネスとペルーシャ」が、同族の配下で有る「ハイセントラル」を、呼びました。「ラーディよ。ハイセントラル・ラーディよ。ここに出でよ。」すると、それに、答えるように「雷撃使いのハイセントラル・ラーディ」が、現れました。


「ラーディ」が、言いました。「お呼びでしょうか。アケメネス様とペルーシャ様。」と、彼が言うと「アケメネス」が、言いました。「良く来てくれましたね。早速貴方に〝デュデス″を、授けます。それは〝疑似淫魔″と成った〝エミドレス″を、探し出して、捕らえて〝ツガイ″を、与えなさい。無理な場合は、殺しても構いません。良いですか。貴方が中心と成り、好きな〝セントラル″を集めて、部隊を作りなさい。それは〝4撃混合の部隊″でも、構いません。貴方が指示して、それを捕らえるのです。先ずは1人でも捕えたら、私に知らせなさい。良いですね。」と「ハイター」が、言うと「連絡用の端末」を、彼に与えました。


すると「雷撃使いのハイセントラル・ラーディ」は、拠点として、完成したばかりの「セントラルベース」の「スペース(待機所)」から、彼は手を上げると4人の若者達が、彼の元に集まりました。彼等は「ラーディ」と同じ「雷撃使い」でした。彼は、その性格上、同種の「攻撃使い」を、優遇しました。「他の属性」を持つ、配下も居ましたが、彼は「雷撃使い」を多くの、側近として使いました。


彼が集めた「4人の配下」の名前は「シン」「シャマス」「イシュタル」「ネブガド」でした。何れも「男型のセントラル」でした。彼等は「ラーディ」が、任務の時に、連れ回して居た「配下の後輩達」でした。彼等を引き連れると「ハイセントラル・ラーディ」は「地上」に、降りました。これから「セントラル」に依る「エミドレス狩り」が、始まりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ