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死ねない俺は死神に寄り添う  作者: 清水紅蓮
変貌する日常
5/50

体感する身体能力の差

「うおおおおおおおおお!」


 主人公が最後の力を振り絞ってラスボスに立ち向かうような叫び声をあげながら全力で走っていた。

 このままでは確実に遅刻だ! もともと成績がいまいち良くないことを地味な真面目さでカバーし内申点を挙げている俺にとって遅刻は避けなければならない愚行!

 こんな全力ダッシュマラソン大会でもしないぞ。もう走るのをやめて歩きたいという願望を根性で押さえつけている。


 不死者? 【退廃の魔巣】? 知ったことか! それなら俺がネットであることない事書いて社会的に抹殺してやろうか⁉


「必死だね」

「遅刻なんてして変に目つけられたくないんだよ!」


 これ以上ないほどの速さで走る俺の隣で、余裕の表情を浮かべながら並走するアマニ。上半身がぶれる事無く優雅にデザートを食べながら走っている。いやなにそれ? 俺これでも中学は運動部だったから平均よりかは早いはずだぞ? 優雅にリンゴヨーグルト食いながらでも余裕ってか⁉


「もっと早く走らないと遅刻するよ?」

「ダーッ言いやがった! この死神ちゃん俺が思っていたことをまんまと言いやがった! これが全力です限界ですすみませんねぇ鈍足で!」

「えっ……?」

「その本気のえっはやめろ!」


 どうやら死神は一般人に比べて身体能力が高いらしい。だってこいつ、俺のカバンとあの処刑剣を担いだまま手ぶらの俺と走ってこれだぞ?


 まぁ不死者なんてとんでも集団を相手にするんならそれぐらいは当然かもしれないけど。

 これ程の能力の差があってなんでアマニの手伝いで不死者を相手にしなければならないんだろう。

 俺必要なくね?


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