第3話 目覚め
茶番その1
友人「Q 唯一神はどうしたぁ!!」
作者「A 生命神と創造神も十分高位なんですよ!でもちゃんと出ます許してください!」
茶番その2
作者「Q 僕1話の流れ、あれしかないって思ってたけど…作者人形アムに作らせるかアム視点にするかで解決出来る事に今気付いた!あとアムの視点が途中で混じってるから余計混乱するんだ!」
友人「A 何やってんすか?(笑)」
□
うらすじのー
あらすじ
人間界で平和に暮らしていた主人公。
しかし、友人の家に行く途中で謎の現象に襲われてしまい…?
「~~~~!」
「~~~…。」
「~~~~、~~!」
(何か…騒がしい……なぁ……)
目覚めて早々に、僕はそう思った。
そこから体を起こそうかと思っ…
…………って、声が聞こえる…!?
その、失われたと思ったことで、感覚が機能するという…
当たり前なようで、当たり前じゃなかった五感があることに嬉しさを感じ。
感覚…今目を覚ます原因となった、聴覚を研ぎ澄ますー
ーダメだ、会話の内容までききとれない。でも声の調子とかは聞き分けれる。
…片方は一人の、どこか焦燥感を感じさせるような、切羽詰まった…早口の、怒鳴り声?
………もう片側…
ん…声音からして、二人…その場に三人居るみたいだけど…
片側の二人は両者共に…
沈んだ声で声量も低くて、落ち込んでいるのか、声に元気がない上に声量が低い。
…っていうか…今更だけど僕本当に生きてる?
……理由は検討もつかないけど、五感共々なくなったから……死んでしまった、ハズだ。
…とても現実に起こり得るとは思えない状況だったから、ここが死後の世界なのか?とすら思える。
(そうか…これが死後の世界か……いや、考えるのはやめよう悲しくなる)
こうやって考えることが出来ている以上…まだある程度の無事は確認できるんだから。
…しかし、そうなると、あの状況は何だったのか……
あ、まさかの夢オチとか……いや止めて下さいこんな深層心理とかあって堪りますかいや堪らないよ。
あ、深層心理が夢って訳じゃなくて。脳の記憶整理の断片なんだっけ。確かそうだった気がする。
…はあ、1人ツッコミするのも虚しいな。
と。そこまで考えたところで、まだ続いていた会話…というか状況から考えて…
やっぱり…いや、何となくだけど、これってお説教だよね…。
ふー…なんて言うか誰かのお説教聞くのって…こう、嫌だから逃げたいんだけど…
まあ会話だよ、うん。…それがはっきりと、聞き取れるようになってきた。
そうだな、例えるならさっきまでが…
エコーのエフェクトがかかった上で、会話の発生源は遠く。その人が話している会話を一言一句まで聞こうとしているような、若干…いやもうかなり無理ゲーなリスニング。
それがさっきまでの聞こえ方で、今は障害物などもなく、近くで話している人の会話を盗み聞いている感じだ。そりゃもう大違い。
「本当に申し訳ございませんでした…」
沈んだ男の子っぽい声。変声期を迎えてないのか若干高いなぁ…。なんとな~く喋り方的にも冷静って感じの印象を受ける。
「あっ……?」
こちらは…多分怒られている方のもう一人かな?でもなんか落ち込んだ感じじゃない。あれ?…驚きの方があるかな?何かに気付いて驚いた感じの女の子の声。
こちらも変声期を迎えてないのか高い…声とかから受ける印象はやんちゃだね。
…っていうか、何かに気付いた感じとか他人事みたいに言ったけど、何かに気付いたってそれ僕じゃない?
聞こえ方の変化凄いから僕に何かあったんじゃない?もっとも、僕自身には動いた感覚ないけど。
なんとな~く…そう、雰囲気的に身じろぎとか目を開けるとか頑張ってしてないんだけど…?自意識過剰かな……
まぁ気付かれたからといって何かあるとかじゃないと…思う。ただ説教…じゃなくて会話を聞いてしまっているから、気不味いだけ。多分。
あ、これ何かあるフラグ立ててしまったかもしれない。
そんな事を考える間にも、会話(?)…は進む。
「本当に反省するんじゃぞ……?!アムもファルも。特にファル!元の!原因の!おぬしが!全く何じゃっ…?!はよう返事をせんか!」
うん、とーっても怒ってる。あと、やっぱり焦ってる感じもある。うーん、声は…印象は元気なお爺さんって感じ?…それは失礼か。
別段、低くもないし高くもない。ただ元気なお爺さんの声の高さ。
…って、自分で言っててなんだけどどんな声だろう。口調が怒ってるんで分かりづらいなぁ…印象は優しい感じのお爺さんかな。
ふむ。会話から考えて女の子はファル…さん…、男の子はアム…さん…、お爺さんは不明。うん。
「いや、あの…」
必死そうに何か言おうとしてる声。
「ちょっと…どうしたファル?怒られているんだしちゃんと聞かないと…!」
真面目そうな印象を受ける小声(なのか?)の注意。
「いや、あの…人が…」
おいおいこれ絶対僕だろ……僕に気付かせようとする声と発言でしょ。勘弁してくださいよ…とか、なんか思ってしまう。
「コラ!ファル!話を逸らそうとするな!」
話題逸らしと考えたのか、取り合わない怒鳴り声。
「いや、、、あの…だから、、!」
必死そうに説明する声。
「「んっ…?」」
さすがに、余りの必死さに疑問を得たのか内容を気にする声。
…って、さすがに意識してるとはいえ、ここまで人は動かないものかね…あと、説教もとい会話の内容聞こえすぎ…
なんていうか自分の体かどうか、っていうのが怪しい。ずっと起きてすぐのような…感覚に違和感があるし。
さっきから聞こえてる会話だって、すぐ横に横たわってたりするんならなんで最初聞こえなかったのか、ってお話だから…寝起きでも近くの会話ならすぐ分かる。でもさすがに長かった。
うーん、そうなると怪しい………僕、本当に死んでないのか…?状況が状況だし、不可解な事があり過ぎて判断に困る。
仮に生きてるとしたら、感覚とか…スペック高くなってないかな?って。すぐ近くならすぐバレてるだろうし、遠くならこんな聞こえがいいはずがない。耳が犬になったのか。
…この状態維持も、さすがにしんどい。そろそろ行動を起こすべきだろう…まずは生きているか。
うーん…なんか喉が渇いた感じがするんだけど……けど…これって人間が生きていると最も強く感じる、三大欲求…すなわち、“睡眠欲”、“性欲”、“食欲”の食欲に入るのか…?食か?水分は食か?いやまあ生きてくのに水ないとすぐ死んじゃうから…食…?うーん…
…答えが出ない。もう現実逃避はやめないといけないし…時間取りそうな事は後だな…っ…それよりも、色々確認したい。
最初に五感。まず、聴覚の方は声らしきものが聞こえていたので、大丈夫でしょう…
と思いつつ、物音らしきものも、衣服の擦れる音も聞こえないのでここが地球なのか、不安な僕なんですけど。どうするんだよこれ。
…次に視覚。僕は今、痺れている感じかあるけど、体の感覚はある。瞼は意識的に閉じている。辛いです。あ、光量は…瞼越でも光を少し感じるけど、強くはない。光源から離れている感じのやわらかい光。
瞼を動かしても多分…大丈夫なのは分かっているけども…やっぱり不安なので、恐る恐る、まばたきを繰り返しながら目を開けてみる。
瞼に遮られた少し暗い視界から一転、視界が明るい視界になる。
暗い視界からいきなり明るくなったからか、分かっていたものの…(まぁ当たり前なんだけど…)少し目が潤み、視界が半瞬ボヤけたけど…それもすぐになくなった。しょぼしょぼな時間がいつもより短い気がする…うーん。
…感覚的にも、僕は仰向けなんだろうな。それはいい。今の状況に比べるとどうでも良さすらある。
何かって、開けて見えたのは天井ではなかった。病院の天井じゃないのもまあいいとする。
…いや、良くない!!問題は!空が!金色!!という事!!!!金色って!どういうことだよ!!!!!
まあ金色と言っても、煌びやか過ぎて下品な金色じゃない。
むしろ綺麗。透明感がある。
…というか、空…?の色よりある程度濃い金色の雲が浮いてるし。
視線だけを動かして見ると周りに目を凝らさないと分からないくらい、薄い金色の…霧っぽいのも確認できる。
…一つ、言いたい。
CGかよ!!!!金色大好きなの?!ここ何処!
視界の端にはなんか……薄く輝いてたり…薄い虹色だったり…たまーに青いラインが走ったり…何か変な…オーラっぽいのを纏ってたりするデカい木々。
葉っぱが一部の木がエメラルドみたいに透明感あって輝いてんだけど…怖い…フィクションですか…?
あと、何かその視界端ギリギリには“凄いの”がチラッと見えたけど……現実逃避。次だ次。
味覚……え、今食べものとかないし。服舐めるとか論外だし。というか最後に体動きたいし。状況的に。
唾液とか自在に出ないし。何か思い出してみようとしても、色々とありすぎて上手く思い出せないし…パスだ。
…あ、でも…アニメとかであるよね、『空気が美味しい!』ってね。
…いや…アホか。空気の味とかそんなの…田舎の…森の空気?その味?………いやいや知らないし…でも修学旅行先で都会の空気?を吸ってなんか『チガウ!』と思った気がしなくもない…けどそれは気のせいでしょ…
アニメの“アレ”、当たり前のように言ってたけど…
実は、転移とか瞬間移動とかしても余程空気が汚れてる…?とかじゃないと厳しいんじゃ…森とかだと違うもんなのかな。
…まぁ、いっか。
空気ダメだし、唾液を努力して出す?
いや、えぇ…なんか唾液を意識して出すのは難しいって聞いた事ある気がする。
気がするだけ、なんだけど。でもなんか嫌だ。よし味覚に関しては諦めよう。
嗅覚…ちなみに今は鼻呼吸です。
匂いなんて…鼻呼吸だったから分かっているんだけど…現実を認められないので頑張って意識して嗅いでみる。………。
…ふむ。あれぇ、ここ匂いとか感じないんですけど。
クソッ、どういうことだっ!!
匂いとかどうやってもあるものでしょ!!!…完全無臭とか聞いたことないよ!
無臭にする商品置けるだけ置いた部屋なのか!
もういやぁ!現実じゃなさそうなのに、感覚がリアル!現実っぽくてやだあ!次行こうね!
触覚…視界に映る風景に関して認められないんだけど、仰向けになっているのはさっきも言った。
まぁ、“触覚は”マトモなのか、ちゃんと背中に地面の感触を感じる。感じなかったら空中に浮いてるか、感覚がご不在か。麻酔打ったらそうなるのか?
まぁ色々あるね。うん。まぁね、そんな事はなく、ちゃんと感覚を感じるんだよね。
のだけど!感触はある。だけど…その感触が解せない!!
……何故!ソファーみたいに!…なんか、なんか…不思議な柔らかさなのは、どうして…
金色の空とかなのにベッドとかあるの?世界観ぶち壊しじゃないの。
仕方がない…少しだけ顔を傾けて地面を見る。
…白い。例えるならアレだ。アニメとかである“雲に乗る”。その雲みたいに見える。うん、ちょっと待とうか。
フワフワに見える。丸い。凸凹。丸い。感触。ふわふわ。柔らかい。反発がある。うん。
首を動かして横を見る。木がある。木々。根。白いのに張っている。そうかそうか。雲じゃないんだね、うん。そう考えないとこれはダメだ。
…五感のほとんどが思考停止モノなんだけど大丈夫かな、僕生きてるんかな。
…色々諦めて声。声行こう。
「あ~、あー、あー。………………ふー。」
よし、とりあえず声は出た。聞き慣れた自分の声だ。と、声を確認し終えた瞬間。
「「なっ?!」」「ほら、やっぱり!」
こちらを伺っていた“凄いの”もとい…3…人…(?)がそんな声を上げた。
なんか2人(?)の驚いたような声と1人(?)の若干弾んだ楽しそうに聞こえなくもない声が聞こえるけど後回し。スルー。ポーカーフェイス。
「よっしょと……」
仰向けだった体を右にひねり、地面…に手をついて体を起こす。立ったところで手をグーパーと開いて閉じてとしたり、足を体育の準備運動みたいな感じで軽く回転させたりしてみる。
…痛みはないし……ざっと見たところおかしそうなところもない。
…まぁこうして色々できたりする時点で夢でもないな。でも夢と思いたい!
僕は視界の左にいる“凄いの”もとい多分神様たちを首を向けて見る。
なんか…背中から立派な…白い純白の翼…とか生えてるし…頭の上に色違うリングあるし…うーん、多分じゃなくてやっぱり、俗にいう…神様ってヤツですよねぇ…?え、神様ってどーすんの?女神じゃないじゃん、気楽にいくべき?それとも畏まる?…あーーーーっ!!
そんな感じで内心叫んでみる。
だが なに も おこらない…
…そうだ。今、神様達は、視界の先…すんごくデカい木の切り株だと思う…に正座していらっしゃいます。右に神様が2柱。向かい合うように1柱。
…すごく綺麗な正座。背筋がシャキッと伸びていて、手もきっちり膝上に揃えられている。
3柱の違いは姿と、うなだれているかいないかという所。
…さて、そこまで考えたんだけども、視線が合ったまま沈黙…もう僕目逸らしていいですか…?ツラいです…。イロイロと…。
…そこまで考えた時だった。
「さて………、うむ……。目が覚めたようじゃな。よかった…、本当によかった…。」
「…えーとじゃな…。あー、その…な、今…お前さんの…考えてる通りじゃ。わしらはおぬしらの言う‹神›と呼ばれる存在じゃよ。」
立ち上がってこちらに歩いて来ながら…神様が話かけてきてくれた。
…よかった…いや…あまりよくないけど…その神様の後ろから、同じように立ち上がった2柱の神様が歩いて来ている。
…足大丈夫なのかな?まあ大丈夫だと考えて…
話しかけて下さった、叱っていた神様…。
見た目は、袴を着て下駄を履き、白いふさふさな顎の髭。髪も白い。若干後ろが長くて、女性の髪型のショートとセミロングの狭間で生きている感じの髪型…。
目が線目の垂れ目…その…お爺さんだ。………顎髭が…その、サンタクロースをイメージしそうになるが…。
あ、よく見たら薄くだけど、なんか神々しいを通り越した金色のオーラを纏っている。
…あれだ。一言で言えば普段優しいけど怒ると線目が“クワッ”って開いてメッチャ強くなる絶対に怒らせてはいけない人みたいなイメージだ。
……あれ?一言ってなんだっけ?まあいいか。
勝手に締めていると…
「さて…込み入った話の前に自己紹介をしておくかの。わしはオルム。“全ての神”…じゃ。名前の通り全てに精通した力を持っておる。」
…全…神…?…え?え?…全て……神様の中でもこれ絶対トップクラスだよね…?唯一神?
自己紹介最初からトップクラスの神様で、早速混乱していると。
「私は“生命の神”ライファル!」
…なんだろう、容姿のせいか…若干ダメな事してるような気持ちになりかけた…
一言。人形レベルに可愛いと思…あ、いや、何もない。垂れ目気味で優しそうな印象を凄く受ける。純白とすら言える白色のセミロング。
身長は…目測だけど140ほど…かな?んで…ネグリジェであってるよな?真っ白でシワもない服を着ている。お腹辺りで茶色い革のべルトで締めている。
…ネグリジェと言ったが…その…ちょっと薄いのよな。…いや、この事は考えない。
んーと…古代ギリシャが舞台の映画で見そうな服装。それに革のレディースサンダル、鈍く輝く金色のリングを2つ、交差させるようにして足と手首にしている。…あ、よく見たらあのサンダル、親指の所にリングがある。
しかし…生命の神様…か…なんていうか、生命の神様だからかな?活力が見てるだけで出てきそうなくらい活発な女の子…(…子?)だなぁ…普段から元気そうな印象を凄く受ける…
というかこれ凄いレベルの神様しか居ないのでしょうか?…いや、どの神様でも凄いレベルなんだけどね?
と、そこまで考えたところで。
「最後は僕ですね。僕は”創造の神”アムと言います。」
最後の神様が“心を読んだかのようなタイミングで”、自己紹介をした。
うーん、冷静な感じの印象を受けるかな?
空色の髪。伸ばしているのか、前は右目が隠れていて、後ろはほんの少しだけ後ろに跳ねている。
釣り上がってはいないためか、鋭さを感じない水色の狐目。
服は鼠色で、革のコートだと思う。ポケットが胸ポケットと、腰辺りに2ポケット付いている。
靴は黒のロングブーツ。止め具じゃなくて後ろに隠れたチャックのタイプのようだ。
身長は150cmあるかないか位。
というか神様ってみんな容姿いい法則でもあるのかな…それとも偶然か…。
まぁそれよりも…
「えーと、僕は泉高跳羽です。…人間のはず…です。」
…礼儀を大事に……僕、人間だよね?
……ん?…そういえば……さっき何か、凄く重要な事を考えたような。………何だったっけ…僕、思い出せません。
少し考えて気付く……なんとなくこの神様達…の見た目とかの方を考えてしまったが…。
全神様は何て言った…“考えてる通り”……?
…まさか……
僕は“ハッキり”と思う。
(えーと、何で全神様?何故考えている事が分かったのでしょうか?)
「そりゃ…ある程度は心を読む事ができるからじゃよ。」
…そうですか…あはは………くっ、うーん、“読める”ってどういう感じなんだろう…?!
(…え…えっと、心を読めるんですか…?)
「…そうじゃな、一部の神は簡単に出来る事じゃ。例えば、“精(神の)神”のカセンとかは造作もないしのぅ。わしの場合は“全ての神”じゃからな。心を読むくらいなら簡単じゃな。ついでに言えば“全ての神”故に、できぬことはない。とは言っても…“固有能力”などの、ほんの一部はそれを司どる神に負けるがな。」
うん…やっぱこの神様トップクラスだよね…出来る神様は少ないのかな?
「…いや~…“生命の神”の私も読もうと思えば簡単に読めるよ~」
…え。…生命繋がりかな…
「僕は簡単には無理です。“創造の神”ですから…。まぁ…魔法とか使えば読めますし、表情とかからある程度は分かりますが…でもできたら口で話してほしいです…」
…安心は出来ないようだ。
だが、推測だけど、流れるように考えている事は読みにくく、じっくりと…ハッキりと考えた事は読みやすいんじゃないかな?
…ふー。…ここまでで確信した事がある。
(これは…夢じゃない。)
まず僕の夢なら…もう少しリアルに…本人がそれを狙ったからといって、相手が心読んで口に出す労力を無くすなんていうサービスはないハズだ。え……リアルにこういう状態になったとして…いや、そうそうないと思うけど…ない…よね?
もう一つ。さすがに僕の頭はここまで想像力豊かじゃないハズだ。え…ここまで想像力…ない…よね。
…まぁいいか……まぁ夢じゃないとしたら。次に考えるべき事はー。
「僕は何故ここにいるんですか…?」
そこなんだよなぁ…。
なぜ僕はここにいる?僕の記憶は自転車で、あの悪魔の交差点で止まって焦れてたところで倒れた所から感覚がなかった事くらいしか記憶が続いてない。次に目覚めたらここにいた。
別に、危険な病気持ちとかじゃないし…通り魔よろしく刺殺だとかー、濡れ衣よろしく射殺とかー、雷が直撃したとかー。
…そんなことされたりもしてないだろう。………あれ、これフラグだっけ?いやいや、そんな事の記憶がないです。それに召喚とかにしてもあの感覚は何かを感じたし召喚とかじゃないだろう。
「「「……」」」
そして沈黙と………うーん…これは…………気まずい!
「えっと、沈黙するほど話したくない…というか詰まることなんでしょうか?」
とりあえず…と、そう尋ねた時だった。
「うぐっ………!!」
えーと、生命神様……がすんごい青い。えっと、…色が空みたい…。…あとすごい汗…。…脂汗かな…。分かりやすいなぁ…
これは…直接的な原因に関わっている…よね…
「…………はぁ……」
創造神様は目が細かく動いてる。これは…動揺かな?
あと、ため息をさっきからすごい吐いている。諦めている…。
…間接的に…ではないな…直接的にだ。
「……仕方ないのぅ……」
諦めている…。この神様も何か色々諦めている…。
全神様は…間接的にだな…。
「「「「…」」」」
う……そして沈黙…何…話すべき…なん…ですか…これ…
と、イロイロと悩んでいたところ。
「…わしから色々と話すとしようかの…」
と、心を読んだかの如く、すごく気不味そうに提案してきた。…というか読んでるのかもしれない。いや、読んでるよね…
「…お願いします。」
と、そんな感じで会話が始まった。
登場キャラ
跳羽 説明:まあ普通の人間であり主人公。
謎の現象に襲われたと思ったら違う場所にいて
内心かなり困惑している。
ファル 説明:生命を司る神。叱られることを
しでかしてしまった女の子。
アム 説明:ファルと同じ神族で、創造を司る。
ファルと一緒に叱られていた男の子。
オルム 性別:男 種族:神族 特記:おじいちゃん。全てを司る神。
説明:唯一神。全てを司る絶対的権威。
軽い対処をしていた為に事件を起こしたと
責任を感じている優しいおじいちゃん。