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王様宅の複雑な事情①

 リーフプラウ王国には、四人の王子がいらっしゃる。

 その関係は複雑で、中には“王子”という肩書のくせに王位継承権を持たない方すらいる。


 なんでそんなややこしいことになったかを説明するには、ざっと二十年くらい遡らなきゃいけないらしい。


 元々、リーフプラウの先代の国王陛下には、娘がひとりしかいなかった。現在のマデリナ王妃だ。

 我が国は歴史上女王がいたことが一度もないから、王位を継ぐのは王妃の夫だとずっと言われてたそうだ。


 マデリナ王妃が国交のある大国の第三王子と結婚したのは十三歳の時。お相手のエンリケ様は現在の国王陛下で、当時二十六歳。

 十三歳違いか。なかなかの年の差婚だな。


 翌年、先代国王であるクロード陛下は慣例どおりエンリケ様に王位を譲って隠居した。エンリケ陛下の誕生である。わー、ぱちぱち。


 新しい国王夫妻は仲睦まじく、年の差なんてものともしない感じだったらしい。

 とある筋の情報では、最初の三年は白い結婚で、おふたりは同じ寝台でお手て繋いで寝てたとか。ということで、実質の初夜はマデリナ王妃の十六歳の誕生日で、その一回を命中させてマデリナ王妃は見事懐妊。

 そろそろ安定期に入ろうかという頃に事件は起こった。


「これ、わしの子」


 クロード陛下がそう言って男の赤ん坊を連れてきた。


 この時、クロード陛下五十歳。三十四歳でマデリナ王妃を授かった時もさんざん遅いって言われたらしいけど、後継ぎを作るのはもっと遅かった。

 せめて、エンリケ陛下が即位する前にこさえろよってブーイングが方々からあったとかなかったとか。いや、実際結構言われたらしいよ?


 母親は隠居先の侍女で、お産で命を落としたそうだ。


 クロード陛下の息子はゼクト殿下というのだが、ゼクト殿下の誕生で宮廷というか、貴族たちは上を下への大騒ぎ。結果、不穏な派閥が生まれてしまった。

お読みいただき、ありがとうございます。

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