表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A7→P7  作者: イースト菌
1週目≪7A→7P≫
7/11

2日目am<気のせいだ>

「おはようございます。」

そんな一言が当たり前のように響き渡っているこの世の中は今日も平和である証拠だ。

午前6時カーテンを開けると目が焼き尽くされそうなほどの強い光が肉眼を貫き脳内が焼かれたかの如く、熱があるかのような感覚だった。


「夢か!」


昨日起きた現象は夢そのものだったのだろうか、ここ最近いろんなことがあって今日くらいは家に引きこもってようか考えていた。


「おい!」



「!?」



「早く起きないと今日は学校でしょ」



「え!?」


何の冗談だ?


「今日は日曜日だよな?」



「昨日は珍しく早く寝てたみたいだが何寝ぼけてんの、今日は6月3日月曜日でしょ」



「???」


あれ?昨日は何してたんだ?たしか・・・


「本!!!」


そうだ、確か図書館で本を借りに行って帰ろうと思った瞬間意識を失ったんだ。

でもおかしいぞ、そのあとの記憶が全くない。あの後俺は家にぶじ帰れたのか?


「母さん、昨日俺はなにしてた?」


と聞くとまるでぼけた爺さんを見るような目でいった。


「何言ってるの昨日は私出かけてたでしょ?」


そうだった昨日は家族全員出かけてて自分1人だった。しかし、これではあの後俺は何をしていたかが分からない。


「じゃあ夜は何をしていた?」



「え!?夕飯食べてから会って無いじゃない!まさか昨日も夜更ししてたんでしょ?」


ジト目で見られていた俺は只頭の中が空っぽで思考停止状態に陥っていた。


「はやく朝飯食べちゃいなさい。」



「ああ」


昨日の俺は図書館で本を借り・・・


「まさか!」


食後即座に部屋にあったバッグをひっくり返したら昨日借りてきた本が飛び出た。


「これは間違えなく昨日借りた本だな」


図書館には行ったことは間違いないが問題はそのあとの記憶が全くないことだ。兎にも角にも今日は学校だから、昨日のことは授業中にでも考えよう。

家族に心配をかけてしまっている自覚は全くなかったが家族全員たちの顔は暗い顔していたのでせめて家を出るときの挨拶は元気よくして学校に行った。



<2019年6月3日月曜日 午前8時30分>

橋柳先生の点呼が終わり、1時間目の英語が始まった。

英語が苦手な俺は担当の中倉先生が喋ってる英語があたかも異世界専用言語にしか聞こえず、疲労もたまり昨日のことを考えているが故、左耳から右耳へ先生の声が通り抜けていった。


暫くするとクラスメイト全員が俺を見ていた。どうやら読み合わせをしていたらしく丁度自分が読む番になっていたところだ。


「ko~to?」



「すっ・・すみません。」


もちろんどこを読むかもわからなかったのでおどおどするしかやる事が無かったのである。

結局読む場所は先生に教えてもらい自分が読むところを読み終わった後でこういう結論をだしたのである。


【気のせいだ】


考えるだけ無駄!半日の記憶が全くなくなるほど俺は疲れてた。そうだ、昨日は図書館に行くべきではなかったのだ。

そう吹っ切ったせいか精神的に晴れ晴れとしていた。

それからの俺は授業を熱心に取り組み気が付いたら2時間目の現代文が終わっていた。


2から3時間目の休憩時間に墨白君が声をかけてきた。

「お前さ昨日俺の家の前を疾走してたのが見えたけどなんかあったのカ?」


墨白君の家は2丁目の住宅街にある。図書館はその逆方向だ。俺が何をとちくるっていたのか昨日2丁目に行ったということは間違いなく午後起こった出来事の一部だろう。

「え?それって何時の話だ?」



「割と早かったゾ、大体午後2時過ぎくらいじゃなかったカ。」


思考停止状態の自分がまた思考を開始してしまい3・4限目に支障をきたすことに恐怖し、


「すまんが墨白君その話はお昼の時に詳しく聞かせてくれ。」



「おオ!あまり無理すんなヨ。」



「ああ。すまないな。」


と一言言って理系が集うクラスに行った。


<2019年6月3日月曜日午前10時40分>

3時間目は化学担当は伏見先生。化学は墨白君の励ましのおかげで集中を切らさずに難なく終わらせることができた。

この学校の2年生の理系は4時間目と言えば必ずと言っていいほど数学がある。午前は数学に終わり、午後は数学で始まる。どうやらおなかがすいている時に数学をやるのがおススメと言われているのかどうかは知らんけど、まあおなかいっぱいになってすぐ数学やるのも頭がぼーっとするだけだし、一番適した時間ではあるというのは実感していた。


そんな数学の授業を受けている最中11時59分50秒を過ぎたところで急に頭が真っ白になり始めていた。

『この感覚は昨日体験したことがあるような気がする』そう感じた直後に、橋柳先生の顔が増殖していき全身麻酔をかけられたような感覚に襲われ。正午12時に再び意識を失った。

今日の紹介するキャラは橋柳(はしやぎ)先生

数学の先生であり基本的に居眠りや課題の提出に遅れると痛い目を見る。厳格な性格だが世話焼きな1面もあり1度心配しだすと大丈夫なのが保証されるまで付き添ってくれる場面も見られる。


次回はまだ執筆すらしていないので何時になるかはわかりませんがお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ