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A7→P7  作者: イースト菌
0週目≪プロローグ≫
2/11

1日目pm<日常と予言と寺での出来事と・・・>

2話目です!

「」は声を出しているなどの音のあるセリフ

『』は心の声や天の声などの音のないセリフ

【】は強調表現として使ってるはずです。多分・・・

これからもその法則で使っていこうと思ってます故よろしくお願いします。


12時40分~13時50分がお昼休みである

空部君はいろんな人と食べているが、今日は俺と墨白君との3人でお昼を食べていた。


「なぁ、この町に住む予言者について知ってるカ?」


といきなり、いつも語尾のイントネーションがおかしい墨白君は言った。


「どうしたんだ?いきなり。」

と俺が言うと。


「それって最近学校中で噂になってるやつかぁい★?」

と、いつもノリノリな空部君は言った。

最近隣のクラスの女子一人が不登校になったと噂が流布している。しかもその人はある人に予言をいってはピタリピタリと当てているだとか。


「いいよなぁ~俺も未来を見てみてぇーゼ」



「墨白君はホントに信じてるのか?」



「ああ!結果、予言が当たったらしいからな、現実でそう起こったなら信じるしかないだロ!!」



「僕も信じてるYO~★ 上越君は信じてないのかぁい?★」



「いや・・・信じるも信じないもまず・・・」



「まぁず★??」「まズ??」



「そんな噂があったのか???」



「エ?」「ゑ★?」



「{え?}って???」



「本人が不登校ということは俺も今日知ったからまだいいけド、予言のことについてはゴールデンウィーク明けからずっと流行ってたヨ?」



「・・・ほんとに大丈夫かぁい★?さっきも数学の授業で珍しく寝てたらしいじゃないかー★」



「うーん、まぁ勉強も忙しくなったし疲れてるのかもな~、さしづめ5月病ってとこかな?」


『家ではめっちゃゲームしてるけどな。』

そんなこんなで変な話をしていた俺らは元の席に座った。


5時間目は13時50分~14時40分教科は家庭科で担当は北肘先生

いつもは寝(以下略)

今日は虹方ティーチャーのおかげで起きてられそうだ。

調理実習が近々あるらしいが料理は苦手なので、昔から他人任せでOKと言う事にしている。

そのため中学時代の俺の家庭科の成績は・・・言うまでもないだろう。

6時間目は14時50分~15時40分教科は癒し授業の体育!!担当は斎藤先生

別に運動が得意というわけでもないが・・・座学の退屈さもないし、眠気も来ないし、普通に楽しいのだ。

週末最後の授業である体育は、俺にとって一週間を終わらせるための儀式だと思っているほどだ。

そんなこんなで1日が終わり15時45~16時15分でHRを行い、ついに下校というわけだ。




いつもの帰り道16時25分のことだった、1丁目の住宅街に家があるがその家に帰るには2つのルートがある!

一つ目は、学校→銅像→商店街→駅→1丁目の住宅街

二つ目は、学校→銅像→寺→2丁目の住宅街→役所→1丁目の住宅街

学校の坂を下って銅像まで来るとY字路になっている。そこが2つあるルートの分岐点だ。

普段は1つ目のルートを通るが、今日は最近の疲れをとるために気分を変えて2つ目のルートを選択した。

当然2つ目のほうが家に着くまでのかかる時間が長いけど。

2つ目のルートを通ったことで学校の坂の麓に寺についた。入り口前の門の下に赤白のパイロンが左端と右端に2つ立っている。その左側のパイロンに白いお面??らしきものがかかってた!

寺の中にそのお面の持ち主がいるものだと思い、寺の中に入っていった。

そういえばこの寺の中に入るのは初めてだ。

中には、誰もいない。パッと見て、墓石がたくさんあるところにも人影は見られなかった。寺の中をウロウロして約3分たったが誰もいないようなので、お面をもとの位置に戻して帰ろうとした矢先・・・


「これこれそんなとこで何してるんじゃ?」


と70代前半のお坊さんに声をかけられた。


「すみません!あの~このお面?らしき物の持ち主って知りませんか?」



「!?!?!?・・・・・ワシはしらぬぞ。どこにあったんじゃ???」



「そこのパイロンの上にあったんです。」



「承知した。ワシが預かるぞ。」



「わっ、分かりましたよろしくお願いします。」



「お茶でものんでくか?」



「あ~、じゃあお言葉に甘えていいですか?」


と本堂まで案内してもらった。


「おお!そこに座っとれ。」



「すみませんお構いなく~」


『最近の疲れをとるにはちょうど良い時間を過ごせそうだ。』

と座布団の上で2人一緒に話していた。


「いや~ほんとに最近疲れがひどくて、ついぼーっとしちゃうんです。」



「最近の若人はたいへんなんじゃな。」



「はい・・・あっそうそう今日妙な噂を聞いたのですが。」



「妙な噂じゃと?」



「えっと、予言者のことです。」



「!?」



「なんか最近不登校になったとか・・・」



「・・・そっそうか、やはり最近の若人共はホントにいろいろ大変じゃのう。」


なんか急にお坊さんの様子が変わった。


「そろそろ日が暮れるし帰ったらどうじゃ?」



「そっ・・・そうですねお邪魔しました。」


日が暮れるのなんの言ってたけどまだ5時にもなっていなかった。今の時期は18時過ぎてもまだ明るいのだが。最近の爺さん達はせっかちなのかな?と思いつつお坊さんと別れた。


「お茶ありがとうございました。」



「ああ!気をつけて帰るんじゃぞ。」



「はい。」


寺の門を出た直後17時のチャイムが鳴った。そして家に向かって歩き始めて2分後、何者かが走ってくるような足音が聞こえた。


「すみませんそこの方ぁ~」



「え?」


突然俺に声かけてきたのは、俺が通う学校の制服を着ていた。少し背が低い少女だった。


「さっきこのお面を見つけてくださったのはあなたですわね?」



「え?あっ!はい!っていうかそれお面だったんですか。」



「はい!このお面は大事なものだったのでほんとに感謝してますわ。」



「俺も持ち主が見つかってよかったと思ってます。というよりあなたって俺と行く学校同じだったのですか?」



「そうみたいですわね、因みに今私は2年生ですわよ。もしかしてあなたも?」



「そうそう、俺も2年生だ、クラスは何組?」



「4組ですわ。」



「あぁ~じゃあ隣のクラスだな俺は5組だ。貴方も学校帰りに寺によってたのか?」



「う~ん・・・学校帰りというより私は寺付近に住んでますわ、だから1度帰った後寺に行くのは日課なのですわ。」



「成る程ね、もしかして僕の事ってあのお坊さんから聞いたのか?」



「まぁそんなところですわね。」



「ありがとな。」



「何故あなたがお礼をいうのですか?私がお礼をいう立場ですわよ!」



「いや、わざわざお礼を言いに来てくれたから。っていうか、もしお礼言いたいなら来週の月曜日でも良かったんじゃないか?同じ学校だし。」



「いいえ…私は暫く学校には行ってませんの。来週もきっと来ないと思いますわ!第一今日も学校には行ってませんわ!」



「え?制服着てるのに?」



「制服は私のおしゃれですわよ。」


この人は、わけありで不登校になっていたみたいだ。俺は他クラスの人の事にはあまり興味ないが不登校者なのにこんなにも清々しい顔をしている人を見るのは初めてでかなり気になってしまった。

『そう言えば予言者とやらも最近不登校になったっていう話を聞いたな~~。』

『あれ???もしかして…この人が???いや…まさかね偶然偶然。第一彼女が予言者ならそのお面だって無くさないはずだ、そのお面を無くす未来を知っていた筈だから。なんなら彼女に僕に関しての予言を言ってもらうのもいいな~~!って俺は何を思ってるんだ!彼女が予言者って決まった訳じゃないし、彼女に対していきなり【予言者だろ!】っていうのも失礼だしなぁ。まぁ月曜日のこの時間くらいに寺にいけばまた会えるだろ!彼女が予言者かどうか聞ける流れになった時にでも聞いてみるか。』


「なんか…ごめんな。」



「いいですわ、これからも頑張りましょう!お互いに。」



「ああ!」


町のチャイムが鳴り響いていた、もう18時だ。


「じゃあ俺帰るよ!またな!!!」



「はい!お気を付けてくださいね。」






そんなこんなで家に帰ったのは18時18分だった。


「ただいま!」


と挨拶をして直ぐ夕飯を食べ始めた。

俺は寝るまでにもし自分が予言者になったらどうするかを、ずっと考えていた。

『予言出来るってことは未来を知っている。未来を知っているなら自分行動によって完璧な未来が約束される!何も嫌な思いをしない完璧な未来が!!楽しいことだらけの完璧な未來が!!!』

という好都合妄想を爆発させて浮かれていた。

今日は一週間の疲れなり、予言者のことなりで頭も体も眠くなっていたので22時に就寝して、深い眠りについた。


ーーーーーーーー同時刻寺の中にてーーーーーーーー

ある人はロープをもって歩いていた!本堂まで歩いていた!

本堂の壁の高いところに釘を刺しロープをつけていた。そしてぶらさがってるロープを首に巻いて足場として使ってるいすを倒し……………

永遠に目覚めることのない、深い眠りについた。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

次話は7月中に投稿できるといいな!!

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