第四話 森の中。
ジュラ紀に入りかけの時代。以上!
11/30 更新
私は今、森の中を走っていた。理由、妖怪から逃げるため。
その妖怪は強く、兵士十人がかりでもやられてしまった。私独り逃がして全滅。
相手は人食い妖怪。捕まってしまったら最後、無惨に喰われてしまう。
しかし、その妖怪に捕まってしまった私だが、転んだときの傷以外無い。確実に殺され、喰われているのが当然と言っていいほど危険な状態だったのだが、生きている。
助けてもらったのだ。
あの三人の旅人に__
◇◆◇◆◇
「今日はこの薬の材料を採りに行くわ」
「はい。・・・しかし、其処はあの森の東部。『喰怪』も出ますし、危険ですので私たちも行きましょう」
「そうね。でも、『喰怪』は東の奥にいるのでしょ?」
「はい。ですので、都市に近い方で行えば会うことは無いと思います」
「わかったわ。では行きましょう」
今、会話をしていた銀髪の少女と、十人ほどの兵士。それと門番。
少女のほうは薬の開発をしており、そのための材料を採りに行くために準備をしていた。
少女は森の中へと進んだ。すると、兵士たちも後ろについて行った。
「お気を付けて」
と、門番の兵士が森の中へと入っていく女性の背中を見ながら言った。
__一時間ほどたち、銀髪の少女は採れた薬の材料の植物を入れてあるかごをもち、薬の資料を見て、採り忘れがないか確認する。
「よし、全部採れたわ」
「そうですか。では街まで護衛させていただきます」
「そう?ありがとう」
と、兵士と会話をしながら森の出口へと続く道を歩き始めた。
このとき、後ろで何者かがついてきていることに気づけなかった。
歩き始めてから数分。足音が少し減った気がした。気のせいだろうと前に進む少女たち。
数十秒後、また減った。一気に二つも。
これはもう怪しくなり、後ろを振り向いた。するとそこには_
「やぁ、人間」
「なんだ貴様!」
「おや?いい匂いがするね。そこのお嬢ちゃん」
人ではない何か。少女はそう思い、恐怖が出る。
男が少女の腕を掴もうとすると兵士が数人前に出る。
「貴様!何をしようとして__」
兵士は最後まで言えなかった。言う口が無いから、と言うよりも声を出すところが無くなっているからだ。
ボトっと言う音に続いて、緋いモノが噴き出す。
「あらら、首だけ取れちゃったねぇ」
不気味な笑顔をし、落ちた首を掴み、それを口の中へと運んだ。
「うぁあああ!!」
兵士が仲間を食べられるところを見てしまい、怒り、食者に向かって持っていた剣で斬りかかる。
「__遅いw遅すぎるよww」
男が声を出した頃には兵士十数人の首、腕足、腹をバラバラに散らばせていた。
「あら?一人逃がしちゃったな。あいつが一番うまそうだから喰いてぇんだけどな」
男はそう言いながら、落ちているモノを拾い、食べていた。
◇一時間前◇
野生の恐竜的な何かの動物が現れた。
天輝美の攻撃__デコピン。
野生の恐竜的な何かの動物は体を残して、ちぎれて飛んでいった。
野生的な何かとの勝負に勝った。
五十の経験値を手に入れた。
「今日は恐竜的な何かの動物、略して竜動物の丸焼きだね」
時は紀元前二億年辺りに来てから一週間。まあまあ生活に慣れてきた頃だ。
食べ物などは狩りなどして過ごしている。今日はこの時代の動物の肉だ。
天輝美は竜動物の体を引きずって家に帰った。
「今日は丸焼きかぁ~」
「それ、お肉、おいしい」
天輝美が帰ると、白龍たちが火をたき、焼く準備をしていた。この肉が相当好きらしい。
天輝美も変わった味だけどおいしい方、とおいしいと評価している。
天輝美は持ってきた肉に木を刺し、火の上に引っかけて焼き始めた。
十分ほど焼いた頃に、やっといいくらいの焦げ目がついた。
「焼けたよ~」
天輝美がそう言うと、白龍が神力で太刀を造り、影舞が影を操り、丸焼きにした肉を宙に投げる。そして、それを白龍が斬った。
宙で三等分になった肉を天輝美が造った皿でキャッチし、机に並べた。
「よし、じゃあ食べるよ」
天輝美たちは切り株の椅子に座ると、机の上ある料理に向け手を合わせる。
「「いただきます」」
「いた、だきます」
影舞は少し変になってしまうが、ちゃんと言っている。
この時代で、これをやるのはこの三人だけだ。だから、これを人間に会ったら広めようと考えている。
皆が食べ終わるとまた、手を合わせて言った。
「「ごちそうさまでした」」
「ごちそう、さま」
「今日はどうする?」
食べ終わると、今日やる事を決める。
太陽の位置を見ると三時頃。行動が遅い。
「今日は散歩でもするか?」
と、白龍。それに同意と頷く影舞。
「決まりだね。散歩って言うより、探検ってなるけど」
そう言い、準備を始める天輝美。
少しすると、白いワンピースに着替えた天輝美が出てくる。この服はお気に入りだそうで、何か起きそうなときにしか着ないそうだ。と言っても、地球に来てからは初めてだが。
天輝美は待たせていた影舞たちと一緒に、森の中へと入っていった。
__一時間ほどたった。
散歩として森に入ってから一時間も過ぎてしまっている。
現在、遭難中である。
空を飛んで行くのもいいが、妖怪に見つかり大騒ぎになるところまでいってしまうため却下。
おとなしく歩いて行くことにしたのだが、この様。
「ここ、どこ?」
「知らん」
「…はぁ」
先頭をお兄ちゃんで来たから遭難したのよ、と云う目で白龍を睨む天輝美。
「そんなに見つめないで?」
天輝美を見て、ふざけて言う白龍。
「睨んでるの!」
と、腰を少し曲げ、両腕を下に伸ばし、顔を少し前に出して言う。
白龍、一発K.O.
WIN、天輝美
「・・・誰か、来る」
茶番をしていると、ここにいる三人以外の物音が聞こえた。
来るまで待っていると、ガサガサと音を立てて大きな草から飛び出してきたのは銀色の髪をした少女だった。
走り方を見ると、何かから逃げているようだった。
「あの子・・・誰かに似てた気が・・・」
一、二秒すると少女が出てきたところから男が出てきた。
「あいつ!あの男、私と同じ匂い!」
影舞が言う。同じ匂い、と言うことは、あの男は妖怪。あの少女を喰おうとしてたと考え、天輝美が5mほど先にいる少女を見る。
って、転んでるし!危ないじゃない!
と、心の中で叫び、今にも殺されそうな少女の前に飛び出した。
なんて速さ。
それに気づいた少女が叫ぶ。
「来ちゃダメ!」
「__ぁ!」
瞬間、紅い血が舞った。少女の目の前で、盾となった幼女の血が。
「ついてるねぇ、これは。人間の娘を二人も食べれるなん、て__」
「ざんねん。『いりゅーじょんたいむ』はもうおしまい。『現実』にお帰りなさい。あと幼女じゃないから」
さらに、ふっ、決まった。と、一言呟き、逝ってしまった妖怪を見下したあと、少女を起こす。
「大丈夫だった?」
白龍たちも来た。影舞は妖怪の死骸を影の中に飲み込んでいる。
恐ろしい。
「貴女たち…って…神、様?」
天輝美は少女が発した言葉で、神力が出たままになっていることに気付き、白龍も神とすぐにばれた。
「はぁ。・・・そうよ?私は龍神の天輝美。”これ”はお兄ちゃん。白龍神で白龍。この子は地球で一番初めに人型になった妖怪。影舞よ」
「神様に…妖怪?」
天輝美が適当に名前と種族だけを言った。
少女のほうも名前と種族を言ってくれた。
「私は八意××。種族は人間。皆からは永琳と呼ばれるので、そう呼んでください。」
やっぱり永琳だった♪と名前を聞いて喜ぶ天輝美。
顔は『ぽーかふぇいす』で普通の笑顔のまま保っている。
「あの、よろしければ私の家に来ませんか?」
まさかのお誘い!?mjか!!
と、天輝美は『ぽーかふぇいす』ができないと大変なことになりそうなほど、心の中で叫んでいた。
「案内よろしくね?」
「はい♪」
私、天輝美は、永琳(15歳くらい)の家に(勝手に)泊まることにしました。
ネタが思い浮かびません。
永「頑張りなさい?」
無理です。たぶん。
永「じゃあ死になさい。ほら、お・く・す・り、あげるから。」
▼?は逃走を使った▼
永「あなた、"?"なの?」
いいじゃないですか(嘘泣&笑)
永「………今回も『乙!』な作品でしたが、読んでくれているとうれしいです。」
無視?
永「それでは、また次回。」
……
永「お薬あげる」
いりません。