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不老不死の龍神娘。  作者: †SR★龍神†
4/26

第三話 時間はいただきました。

地球に、ただいま。以上!


11/30 更新

「暇だねぇ」

「うん」


 外に造ったベンチにすわり、足を揺らしながら空を見上げている天輝美と影舞。

 何もやることがないため、これが日常となっている。

 __時は紀元前八億年前。妖怪もいなければ、生物も海や川に小さいものがいるくらいだ。

 陸に生物が出てくるまで四億年ほどかかる。植物も天輝美が造ったモノしかない。

 本当に、何もやることがない。


「暇…あ、あの雲ドーナッツみたい」

「ドーナッツ、って、何?」


 あぁ、この時代は無いんだった、と呟き、ドーナッツというお菓子、食べ物と影舞に言う。


「暇ねぇ」

「うん」


 天輝美と影舞は同じことを繰り返す。

 こんなことを繰り返していたため、会話が一言言うか、首を動かして反応することが多くなっている。やることが無さ過ぎて無口にもなってきていた。


「暇…って何回目だろ。こんなときに私たち以外の誰かが居ればいいのになぁ」

「うん」


「__そうだね」


「はぁ…誰かいないかなぁ」

「私、いる」


「__俺もいる」


「いや、影舞じゃないくてそこにいる人とか__えっ?!」


 天輝美と影舞しかいないはずのこの時代に、他にいる訳がないと思っていたが、目の前に青年がいた。

 天輝美がその青年を指しながら言う。


「__お兄ちゃん!?」

「やっ」


 と短い挨拶。それを見ながら影舞は天輝美以外の人型の者に会ったことがなく、警戒の態勢をとる。


「誰?」

「あ」


 と、天輝美は青年を引っ張り、影舞の前に立たす。すると、青年の鼻が影舞の鼻とくっつきそうなほど近づく。


「__近すぎ」


 天輝美が白龍を少し後ろに引っ張る。


「これ、私のお兄ちゃんの白龍。シスコン野郎よ」

「シスコン?」


 と、影舞は白龍に警戒したまま、天輝美に聞く。


「そう。妹好きの変態」


 天輝美がそう教えると、影舞が白龍を睨み、さらに警戒を強くする。


「ちょっと、変なこと教えないでよ…でも別にいいや。本当なんだからね」


 はあ、とため息をつく天輝美に、退屈なときとかしかため息をつかないのに、なぜ嬉しそうにしながらするのか、首をかしげる影舞。それらの様子を見てニコニコしている白龍。


「で」


 天輝美が問う。


「どぉやって復活したの?」


 と。

 白龍の(こたえ)は、


「"一時的に授けた"だけなんだから、戻ることもあるだろう?」


 その言葉で納得した天輝美の横で、話についていけず戸惑う影舞。そして、天輝美が楽しそうに話していることが、少しの喜びと嫉妬のようなものが出てきていた。




◇キングクリムゾン(仮)◇


「__皆で深い眠りにつこう!」


 一週間がたった頃、暇で暇でたまらないと言っていた白龍が叫んだ。どのくらいかと聞くと、


「五、六億年くらい!」


 だそうだ。


「どうやって?」


 と影舞が聞くと、


「結界とかで?」


 と白龍。


「なんで疑問形?で、それできるものなの?」

「知らん。」


 と、白龍はそんなの知っている訳が無いだろうという目で見てくる。

 天輝美が呆れてため息をはく。その横で下を向き、何かを考えていた影舞が何かを思いついたようで顔をあげる。


「天輝美、能力で時間、とばせる?」


 __幻と現で未来を造りとばすか、時を天輝美が授かり、時間を早送りさせることだ。

 前者だと、西暦2000年以降の、転生前の時代になってしまう。と、言うことは後者が最善だろう。天輝美は不老不死のため、いくらでも授かれる。


「それ、できる?」


 と、影舞が天輝美に聞く。天輝美は、


「__できる。たぶんだけど。」


 と答えると、


「暇だから、今からやろう?」

「おう、いいぜ?ただし、死なない程度で頼むよ?」

「私は死なないよ」




 __数分後。


「準備できたよ」

「こっちもだ」

「できた」


 平地で、白龍は結界を張り、影舞は影で壁などを造る。半径25mほどのドームの(かたち)をしている。


「よし、やるよ!」


 天輝美が言うと、白龍たちは頷き構える。そして、『授』が発動した。

 何か天輝美に吸い寄せられるように空間ごと引っ張られ始める。天輝美の能力がしっかりと発動している証拠。天輝美が空間と時間の授かりをしていると云うことだ。そのため、結界の外は時を百万倍ほどで早送りされ、空間が揺れ世界全てが揺れているように見える。

 結界内にいる影舞たちの時間も授かっており、天輝美以外の時が止まっているように見える。


「ぐぅっ…ああああああ!!!」


 さらに早くなり、時が何億倍の早送りになった。一秒間で百万年で時を進めている。


「ぐっ…はぁっ」


 およそ十分で時が一度止まり、再び動き出した。

 一秒に一秒ずつ。通常に。


「で…でき、た…」


 天輝美は時の進みを通常にすると、成功したことで安心し、その場に倒れた。

 そのときから、神力と霊力、魔力が5倍ほどになり、妖力も大妖怪の十倍ほど出た。

 時を授かっている間に、神力、霊力、魔力、妖力も取り込んでいたのだ。

 天輝美が倒れると同時に、白龍たちが動けるようになった。


「天輝美!」


 白龍は動けるようになると、すぐに天輝美を抱き、家の中へと運んだ。

 家は結界の中にあったため、能力を使う前と全く変わっていない。

 周りを見回していた影舞は、木々や動物を見てやっと生物が増えたと喜んでいた。

 近くで見ていた白龍は、尻尾の生えた、ギザギザのキバを持つ動物に、


「俺と同じ?」


 などと呟いていた。



 __二時間ほどたった。

 気絶し、寝ていた天輝美が目を覚ました。


「うっ…頭いたい。」


 体を起こし、ベッドから降り、どの時代か調べるため外に出る。白龍たちは何か大きい動物と遊んでいる。

 周りは森。ちょっと大きい虫が飛んでる。


「三畳紀からジュラ紀の間くらいかな。」


 __時は紀元前二億年。天輝美が転生前に調べ、東方projectの誰かが生まれた『設定』の時代。本当にこの時代に生まれるのかは誰も知らない。この世界は『那々詩』という何者かが作っている世界。本当にそうなるのかなんてわからない。

 __出ますが。←


「これって、そのうちあの子に会えるのかな…って、お兄ちゃん!その子放してあげなよ!」

「えー、俺の同士がぁ…」


 白龍が何か言っている間に影舞が捕まっていた動物を逃がす。


「ああ!俺の同士が__「可哀想だからやめてください!」__むぅ。」

「仲、いいね。」


 天輝美たちの様子を見ていた影舞が羨ましそうに言う。


「そうかな?」


 と天輝美が言う横で、


「仲がいいを越して、愛し合ってい__グハァ!」


 と白龍。最後の方は天輝美のアッパーをくらい言えなかった。そして天輝美の足元に倒れ、笑顔で鼻血を出し気絶。


「/// お兄ちゃん眠っちゃったから、私たちも寝ようか?」


 白龍の顔面を踏みながら言う。そして、白龍を引きずり影舞と家の中へと入っていった。

 …orz

永「何してるのかしら」

 なんか変なことになってきてる。

永「そう」

 そう。

永「…」

 …

永「…」

 しゃべって!?お願いだから何か話してぇ!

永「あー」

 もういいよ。終わろっか。

永「人生?」

 違うよ!後書きをだよ!

永「冗談よ。次回も読んでね?」

 次回も

「「ゆっくりしていってね?」!」

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