第二話 地球に来た。
紹介した。以上!
11/30 更新
__二十億年の時が過ぎた。
え?
とばしすぎ?
それはこの世界を造った者に言ってください。
まぁ、修業か寝てるところがほとんどだと思うほどだったんだけど。
だから、大丈夫でしょ。
一応、振り返るよ。
まず、一億年目で神力と、人間にしかないはずの霊力を完全に扱えるようにし、二億年目で能力の完全操作。
やっとだね。
ちなみに、天輝美の能力は『幻と現を司る能力』。このときはまだ、『程度』がついていない時代のため、付きません。
『幻』は相手に幻を見せることなど、『現』はその場に『現す』ことなど。造り出すことに似ている。ややこしいな。
さらに、『幻』を『現』にすることもでき、相手に見せた幻、例えば、腕がちぎれる幻を見せ、『現』にすると、その幻が現実に現れ、腕がちぎれるというチート能力でもある。
五億年目で天輝美の能力が増えた。
永かったわ。
二つ目となった能力は、『理を知る能力』。能力の情報なども知ることが出来たりするらしい。
さらに、十三億年目で『授を操る能力』が使えるように。
この能力は四代目龍神の能力の一部だ。授かることと授けることができる能力だ。
便利。
ダメージなども相手に『授ける』ことができ、『授かる』を相手に『授け』、自分にダメージなど戻らないようにして相手に与え続けることができる。
十八億年目、魔力を造り出した。
私が一号ね。たぶん。
この二十億年、修業など続け、神力は上級の神二百人分、霊力は霊夢千人分、魔力はパチュリー五百人分に増え、最高神、神の頂点となっていた。
戦闘力、53万だと!?とかいってる方の最終形態よりも強い。
ここまで育てあげたのは白龍だ。
しかし、今はその白龍はいない。
白龍は龍神の鱗、分身のようなものだ。長くても二十億年だったが、白龍はとても長く生き延びていた。
__三十七億年。それが彼の生きた時間だ。
三十億年辺りから力が弱まり始め、ついに最後を迎えた。
白龍の最後はこんな感じだったらしい。
「__天輝美…もう、会えないのは、辛いが」
「お兄ちゃん!」
と涙を流しながら言う天輝美に、
「大丈夫」
と言い、手をつかみ笑顔を見せた後に言う。
「俺は、一時的にお前の一部になれるから」
__苦しゅうない、と。
白龍の身体が光り出し、四代目と同じように天輝美の中へと消えていった。
このとき天輝美が嫌そうな顔をしていたが白龍を『授かった』。
__こうして完全な最高神となって行ったのだ。
ちなみに、姿は少し変わり、髪の色は白銀に、腰辺りまでの長さだ。
身長は150cmになった。少し喜んだ。
目は青。奥が無いほどに透き通っている。
服は変わらず白いワンピースのようなもの。
天輝美は、髪、服、肌とほとんど白。そのためついた二つ名は『龍白神姫』。白き龍神の姫だ。
◇ 神天国 最低地 ◇
「天輝美様、ゲート開放の準備ができました。」
「ありがとう。」
天輝美はゲートの前に立ち、神天国にいる神たちに言い、進む。
「行ってきます」
と。
ゲートを潜ると天輝美の姿が神天国から消え、岩山の上から天輝美が出てくる。
「__だたいま、地球」
今日は、地球の完成度を見るのではなく、暮らすために地球に来た。
__時は紀元前八億年。まだ小さな生物しかいない時代。1mmくらいの生物しか。
天輝美は地球上全体を飛び回り、住めそうな場所を探した。
住めそうな土地は九十三ヶ所あったが、天輝美は近くに川がある、森(?)に囲まれた平地に住むことにした。
「妖怪とかまだいないのかな?」
と、一人言をいいながら結界と能力を使い、家を造る。
「完成っ♪」
と同時に家と結界ができた。
「__すおい、ね?」
声がした。天輝美の声ではない、別の声。
声がした方に振り向く。
「__いない?」
「あナタ、だ、れ?」
また声がする方に振り向く。
岩の後ろに人影のようなものが見えた。
天輝美はそこに幻を見せる。
「__みゃ!」
出てきた。女の子だ。
「人……じゃないくて妖怪?」
「よー、かい?ナい、そエ?」
女の子の妖怪は結界で逃げられないのでおとなしく話を聞く。
だが、神以外、言葉がほとんど使えない。
筈だが、まぁいい。
それを知った天輝美は能力で言葉の知識を与えた。
「貴女誰?」
言葉がわかると質問を始める。
「私は天輝美。貴女は?」
「私、名前、ない」
「仲間とかは?」
「いない。ずっと、独り。いつも、独りだった」
「そう。とりあえず名前を決めましょ?」
天輝美は名前を考える。と、その前に能力を聞く。名前にそれを入れるためだ。
「影、操れる」
「影ねぇ。じゃあこれなんてどう?」
人指し指を立てて言う。
「__影舞」
「えいむ…うん、いいと、思う」
「じゃあ決定ね」
天輝美は影舞の周りの結界を解き、手を出す。
影舞は頭の上にはてなを浮かべ、首をかしげる。
「握手よ。手を握るの。ほら」
「・・・あくしゅ」
「そう。よくできたね」
天輝美はそう言いながら影舞の頭を撫でる。すると、影舞の目から涙が溢れる。
「なんか、出てきた」
「涙よ。寂しかったのね?いっぱい流すといいのよ」
「うん__」
影舞は天輝美の胸に顔を埋める。
身長は天輝美より10cmほど小さいため、ちょうどいい位置だ。よく観ると髪は綺麗な黒髪だ。
声をあげて泣く影舞はとても可愛い子供だ。それなのに、今までたった独りで生きていたのはとても凄い。天輝美はそう思った。
◇その後◇
影舞は泣き終わると、疲れたようで寝てしまった。
寝ている影舞を家に入れ、ベッドを造りそこに寝かせた。
その日の夜、結界に囲まれた家で夜中、明かりがついたままで、影が少女が小さな少女に近寄り何かしていた。
次の日の朝、小さい少女は裸で、もう一人の少女は服を着たままその少女に抱き付いていた。少女はしばらく影に隠れていたそうな。
…なんだこれは。
影「何、やらせてるの」
す、すいません。
天「私はいいけどなぁ~。ちっちゃくて可愛いかったし。」
影「私、あんまり、良くない。」
▼影舞の能力、発動!影舞は影に隠れた。▼
天「あら、また逃げられちゃった。私も行くわ。」
▼天輝美はどっか行った。▼
・・・。
もう終わりましょ…
乙な作品ですが、次回もまた
ゆっくりしていってね!