第十五話 神といつかの巫女・前
すいません。また遅い更新ですいません。
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純白の世界に色が付き、何処かの森となった。木々は色が付くと同時に、魂が吹き込まれたように動き出した。その中でひとりの少女が倒れていた。
少女(?)、天輝美が目を覚ました。そこは森の中だった。真っ白の世界にいた筈だった。自分の体を見てみる。服装はあれを見る前、那々詩と戦っていたときの状態だ。では、先程のものは夢はだったのか。それとも、那々詩の能力なのか。ただ、あれは記憶の一部だと思う。後ろの席の子は記憶の中の子にとても似ていたから。自分の名前も姿も、身に覚えがあった。あと、勘。
とりあえず、ここが何処なのかを調べる。探索。周りは木と草だらけだった。グルグルと廻っていると、数匹の動物を見つけた。兎と小さな鳥。
しばらく、てきとーに歩いていると茶色の屋根のようなものを見つけた。それと、下に木の柵。
人がいそう。そう思った天輝美は建物らしきものがある場所へ跳んだ。そこに近づくに連れて、次々と小さな建物と高い建物も見えてきた。高い建物にはひとりの男が立っていた。彼はこちら側を見ると気づいたのか、横を向き口を動かす。何か言っているようだ。だが、天輝美はその行動に構わず走った。
すぐに木々の隙間から数人の人が見えた。やはり、何処かの國か、村か。
「?・・・うわっ!?」
驚いた。矢が飛んできたのだ。矢の先が日光に反射していなかったら気づかなかった。もし避けれなかったら、左胸に刺さるとこだった。
生き返れても痛みはあるから嫌なのよね。
「はわっ」
無意識に、叫ばない程度に声が出る。また矢が飛んできたのだ。
「敵視されてる」
さらに数本、日光に反射し、矢の先が輝きながら飛んでくる。
昼間で、しかも木々の間が広くて良かった。そんなことを思いながら次々と降り注ぐ矢を避けながら走り、数秒で森を抜けた。
「おお・・・」
またしても驚く。矢を放っていた人達は30メートル以上も離れた位置から、ほぼ正確に射っていた。
「あー・・・」
近づいていいものかと考える天輝美だが、結論はすぐに出た。
「何者何だ!?」
「敵っぽいぞ!」
「くそっ!当たらない!」
はっきりと声が聞こえる程近づいた。弓矢を持つ兵士らしき人達と、天輝美の距離は20メートル辺りとなっていた。
「柵と地面に窪み・・・、それにあの人たちの服装、髪型・・・。やっぱり此処って・・・」
突如、背後から数十の足音らしき音が聞こえてきた。何か、と後ろを振り向くと大勢の人間が槍を持って走って来ていた。
「敵が攻めて来たぞ!打ち返せ!!」
國の方にいた一人の大柄な男が言うと、周りの鎧を着て槍を持つ者が走りだし、近距離で攻めに入る。後ろにいた者たちは矢を放ち、遠距離で攻めに入った。
「戦争中・・・だと・・・?」
天輝美は一先ず、巻き込まれないようにと誰もいなさそうな森の奥へ走った。と、いってもそう奥へは進んではいないが。
兵士らしき人々は剣を交え、技術を身に付けてない者や弱い者は斬られ、矢に射たれ、技術を身に付け、強き者は標的を斬り、前へ進む。
現在、天輝美が見た國の兵士が押されていた。攻めてきた軍の方が強く、数も同等くらいだ。
「どないしよう」
天輝美が見下しているような状態で呟く。空中にいるため仕方ないのだろう。ちなみに、天輝美は上空にいた方が安全だと思い、空に浮いている。
結局、観戦することにした天輝美は木の太い枝の上に腰を掛けた。
「助けたいけど、なんか・・・」
間に入れない。入ってはいけない気がする。
そんな訳で20分後、決着がついた。
「我らは邪馬台国から来た!現在からここを、我らの國の一部とする!!」
あ、やっぱりか。
邪馬台国から来た、と言っていた軍が来た道へ戻って行くのを見た天輝美は飛んで追いかけた。
「人間が空から・・・!?」
「神か!?」
「邪鬼か!?」
「神の使いか!?」
「幼女か!?」
「女神か!?」
「えーっと・・・」
邪馬台国に着いた。30分程かかっただろうか。距離は15粁近くだと思う。
「何者なんだ!?」
「敵か!?」
「神か!?」
兵士等が叫ぶ。
「・・・」
邪馬台国、とてもいい国だ。多くの人が賑わっている明るい国。ほんとーに明るい国だ。客にはちゃ~んとお出迎えをしてくれる。
「あー!あんなところにおいしそーなうさぎがー!」
天輝美が兵士等の斜め後ろを指して叫ぶ。
「それは本当か!?」
「どこだ!」
ほら。今も天輝美を兵士たちが出迎えてくれている。
変人が混じっていますが。
「幼女か!?」
「何!?」
「幼女なのか!!?」
「女神だ!!」
「何!!?」
「追いかけろ!!」
この兵士等、大丈夫でしょうか・・・。
その頃、邪馬台国の中心部にある建物の最上階、と言っても部屋はそのひとつだけだが、その部屋から、腰辺りまである美しい綺麗な黒髪の女性が出てきた。まぁまぁ大きそうな、整っていそうな胸とバランスのよい細めのウエスト。大きすぎない程の大きなバスト。そんなボディっぽい女性。当時の大きな巫女服に身を包み、首には幾つかのまがたまに糸を通して作った首飾りをしていた。
「ん・・・騒がしいですね」
部屋を出ると、すぐに外が見える大きな穴、窓から顔を出して言った。
兵士等の声はここまで届いていましたのね。
「何事かしら」
後ろにいた青年に問う。
「何者かが我国内に進入したそうで。しかも、空から、と」
彼は情報を彼女に伝える役でたまに出現する。
一応名前も紹介しておきましょうかね。
黒髪巫女さんは卑弥呼という。邪馬台国の女王である。とても美人で体付きも良い。まさに日本のクレオパトラである。ちなみに能力持ちだ。彼女は、ある儀式をすることで未来の欠片を見ることができる。それを人々に伝えることをしている。ひとつだけで、絶対に当たるわけではないが、この予言が当たる確率は高い。
青年は伝世と呼ばれている。17歳。黒に近い茶髪。身長175センチメートルに引き締まった体。いかにも男らしい男だ。
ここで彼が此処にいる理由を少し。
彼は親を幼くして亡くし、復讐のために独り修行をして、一人で攻め行ったが数に負け殺されかけたところ、卑弥呼が送った軍により助かった。それから命の恩人だ、と卑弥呼に遣えるようになった。
「空から?」
卑弥呼が呟く。
「あぁ、トんでいた、とのことだそうだ」
「そうですか・・・やはり・・・」
すぐに答える伝世に、何か考える卑弥呼。
「何か心当たりがあるのか?」
「えぇ、先日、この未来が見えたのです」
「そうか、一応見てくる」
「はい、お願いします。できれば連れてきてください。お会いしたいので」
「御意」
伝世は卑弥呼の言葉を聞くとすぐに門の方向へと走り出した。
「龍神様・・・何故此処へ・・・」
「何処へ行った!」
「そっちはどうだ!」
「こっちいない!あっちはどうだ?」
天輝美が逃げはじめてから数分たって、やっと姿を隠すことができた。兵士等は頑張って捜索中。ちなみに天輝美は、卑弥呼様が占いを行う建物の下に身を潜めています。高床なのでしゃがめば充分な隠れ場だ。
移動もすぐにできますからね。
兵士等はその辺りを探していますが見当もつきません。まぁ、兵士等はすぐここを離れます。
何故なら、
「騒がしいな」
「伝世・・・」
そう。伝世さんがいますから。
「ここでは静かにしろ」
「すまない」
リーダー的な男が謝罪。確かにここは占いをする場で、周りも基本は静かにしていなければならない。当たり前でしょうね。
伝世とリーダー的な男が会話しますが、駄作者は永遠に体調不良なので、ここカット。
少しして話が終わり、兵士等はこの場を離れた。伝世は、後ろを向きしゃがんで言う。
「何故そこにいる」
もちろん天輝美に。
「(ΦωΦ;;)バレタ」
天輝美は反対側へ逃げようと地を蹴り出すが、足首を掴まれ、頭をぶつけ、顔から胸を地面に叩きつけた。
「あ゛いだ!」
そして、引っ張られ、
「!?」
抱き寄せられ、
「!!?」
口を塞がれ、
「んぐ!?」
連行された。
「んんんーーーー!!?」
天輝美は一瞬にして、見知らぬ大きな建物の中と連れていかれた。
抱かれたままで。
風邪ひきました。駄作者です。
中学生なのでですね、小説をやってる時間が無かったりしてます。
でもやってます。
テスト勉強しないで。
夜中に書いてますのでよく寝落ちします。そして、保存というか更新していない状態で、3DSでやっているので電源切れたり、ページが戻ったりして書いたもの全て消えてます。それ繰り返しています。
大変ですね。
ではまた、東方キャラが出てませんが、次回があったらぜひ、読んでください。