第十四話 過去と未来。
天「試験てどこで終わったの?」
那「能力を取ろうとする前」
天「そうだったの?」
那「うん」
主「え・・・ネタバレ?」
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「__はぁっ」
勢いよく体を起こす。
「・・・夢?」
先程まで何かと戦っていたような気がした。
とても長い夢のようだった。
「~~!ご飯出来たから早く降りてきなさい!」
母が私を呼ぶ。
「はぁーい」
てきとうに返事をしたあと、パジャマを脱ぎ、下着だけになる。そしてスポーツブラを外した。
鏡の前に立ち、鏡に映る自分を見ながら胸を触る。
「・・・やっぱり小さい」
体型的には、ウエストも細く、手足もバランスのいいくらいの細さで、とにかくスタイルはいい。だが、身長にあった体型で、胸も小柄で形も良く可愛らしい。
はぁ、とひとつため息をついた後、スポーツブラを付け、制服を着た。
いつもの制服とは別の制服だが、着心地は悪くなく、大きさも丁度良かった。
「うん、おっけい」
教科書などの入った鞄を持ち、一階へと降りた。
◆
テーブルに並べられた朝食。量を確認し食べれそうだと思い、鞄を床に置き、椅子に座る。
手を合わせる。
「いただきます」
少し明るめの声で言った後、少し急ぎめに朝食を食べる。
白米に味噌汁、魚一切れに少量の野菜を10分程で食べ、今ではあまり見かけなさそうな牛乳瓶の蓋を開け、これもあまり見かけなさそうなポーズ。腰に手を当て牛乳を一気飲みする。
「ぷはぁっ」
空になっさ牛乳瓶を机に少し叩きつけるような置き方をし、白くなった上唇辺りを手で拭い、鞄を持ち玄関へ向かった。
靴を履きドアを開ける。
「いってきまぁす!」
「いってらっしゃい」
その声を聞いたあとドアを閉め、いつもとは違う通学路を小走りした。
◆
「あれ・・・れれれ?」
学校着いた。
着いたはいいが、おかしい。
おかしい。
本当におかしい。
何故なら__
「__紅い。・・・真っ赤だ」
そう、異常な程に校舎が紅い。門の壁の色も紅い。何処かで見たことのあるような建物だ。
あまりの紅さ眼が痛くなりそうだ。
「凄いなぁ。えー・・っと、紅魔学園?ちょっと不気味だね・・・(汗」
怪しげな学園、紅魔学園。中学校と高校が合体した大きな学園だ。左側が中等科、右側が高等科だ。
ま、そんなことはあまり気にせず校内へと入っていった。
校舎の中も紅いが、外側より全然良い。眼がちかちかすることも、気分が悪くなったりすることは無さそうだ。
「職員室って何処だろう」
思ったよりも広かったため、迷うことは多々有りそうだった。
◇
天輝美が那々詩と共に白い光の中へ飲み込まれた。
「アマキミ様!!」
光が眩し過ぎて目が開けられない。そのため、彼女の名を諏訪子が呼び、何処にいるか確認しようとした。だが、返事は返ってこなかった。何度も叫び、呼んだが、返事は一度も無かったた。
およそ15秒程だろう。光がだんだんと弱くなり、やがて消えた。諏訪子の目も、それから10秒程でほとんど見える状態だった。
「・・・アマキミ・・・アマキミ様、アマキミ様!」
目を開け周りも見渡すが、神社や木の姿しか無く、近くにいた筈のアキと那々詩の姿は何処にもなかった。
探し周り見つけたものは、天輝美が着ていた布の羽織と、20世紀で言うショートパンツ、羽織を止める帯、天輝美の靴、そして白のパンツだった。つまり、天輝美が先程まで着ていたものなどを残して、全裸(笑)で何処かへ行ってしまったということだ。
「アマキミ様・・・何処へ・・・」
諏訪子は羽織のパンツに顔をうつ伏せそうになりながら言った。
◆
「あれれ・・・、ここどこだろ・・・」
感で校舎内を歩いたが職員室はまだ見つからない。今は人気の無いようなところでさ迷っていた。
「おいてめぇナメてんのか?あぁ!?」
さ迷っていると前方から男性の声が聞こえた。
誰だろう。
声の方へ進むと角の方から聞こえてきた。
「あぁ!?」
「ご、ごめんなさい」
謝っている方は女性の声だ。
声の数では女性が一人に男性が二人。
な、何をしようとしているんだい。
気になり、角から少し顔を出し確認。
「俺にぶつかっといてごめんなさいだぁあ!?ナメてんのか!?あぁ!?」
「す、すいません」
「すいません、じゃねェんだよぉ!」
「きゃぁっ!」
不良男子生徒と思われる一人が女子生徒を蹴飛ばした。
あ、おいてめ、・・・あぁ、どうしようか。助ける?助ける。あぁ助けよう。
「あぁ!?」
「いっ」
あ、また蹴った。
「って、何してんですか!!」
そう言いながら女子生徒の前に立ち、男子生徒を怯ませる。
「「「誰だてめぇ!」」」
三人共、息があっていらっしゃる。
女子生徒は少し困惑しているようだ。だが、無視して男子生徒に仕掛ける。
「あんたらこそ誰よ」
「はぁ?見りゃわかんだろ」
「わからないね」
「はぁ、仕方ねぇ。俺らは見ての通り、不良したっぱ。俺が今のリーダー不良 慧井だ」
「俺が不良 未井」
「俺が不良 詩井だ」
「わかったか」
わざわざ自己紹介どうも。てか、名字同じなんですね。名前もまぁ・・・。親、どんなことを考えながらつけたんでしょうかね。
「じゃ、てめぇは?」
「天神美郷」
「はぁあん。じゃあみさと、俺らにボコされる覚悟は出来てるか?」
「? 逆だね」
「は?」
「うっ」
不良未井が倒れた。
「てめっ・・・がはっ」
不良詩井も倒れた。
「ちきしょぉぉおめぇえええええ!!」
美郷はしゃがんで不良慧井の攻撃を避け、アッパー。
「__ぁがはぁっ」
不良慧井は倒れた。
「次、この子にいじめをやったら、私が殴り飛ばすから」
・・・返事がない。ただの屍のようだ。
「えと・・・大丈夫ですか?」
女子生徒が無事か確認。
「え?あ、はい。大丈夫です。ありがとう、ございます」
「いいよ。当然の事をしたまでよ」
「そう、ですか。・・・あ、貴女中学生?」
「あ、うんそうですそうです。実は迷子になっちゃいまして」
口調が変化した美郷さん。彼女は普段、敬語に近い言葉で話していますが、戦闘シーンになると先程のようになります。
「そういえば、中学生で転校生が来るって噂が」
「それ私です」
「あ、そうなの?じゃあ案内してあげましょうか」
「え、いいんですか?」
「はい。助けてもらったお礼です」
こうして、女子生徒に案内してもらい、無事、職員室に行くことが出来ました。
ちなみに女子生徒の名前は古風谷早苗というらしい。
美郷がさ迷っていた所は高校の校舎の方で、中学の方へいける廊下とは別の、繋がっていない廊下だったため、中学の校舎に入れる訳がなかった。
「ありがとうっ。助かりましたよ」
「いえ、こちらこそ先程は」
「いやいや」
少し顔を赤くする美郷。
「では、もうすぐでホームルームが始まってしまうで」
「あ、うん、またね」
小走りで高等科校舎へ向かう早苗の背中を、大きく腕を振りながら見送った。その時の早苗の後ろ姿は何だか寂しそうだった。
「・・・職員室、広スギちゃん」
・・・。
聞かなかったことにしておこう。
顔を真っ赤にしたまま、美郷は職員室の扉を開けた。
職員室に入ると20人程の職員が自席であろう席で、授業で使うものや課題などを整理したりしていた。
「失礼しまぁす」
と、美郷が言おうとしたが、すぐに飛びしてきた男性により言えなかった。身長やや高めの男。顔は整っており、イケメンと言えるかもしれないくらい。いわゆる、かっこいいけどちょっと微妙、というやつだ。彼は美郷が入るクラスの担任だ。そのため、いち速く顔を出したのだ。早く新しい生徒の顔がみたい、と。
挨拶をし、担任の名前は傅近綾佑とわかった。実に惜しい。
次は校長と挨拶。
校長は女性だった。40代辺りだが。彼女は結構美人のため、年は誤魔化せるだろう。まぁそれはいい。ただ。彼女は背に黒い羽をつけている。コウモリの羽に見える。
そう、彼女はいい年してアニメやゲームが好きで、しかも勉強とかも結構できて頭もいい。そして、東方プロジェクトの中毒症状を起こしている。この学園や付け羽は東方プロジェクトからだそうだ。
だが。
「東方プロジェクトって何ですか」
美郷の発言に校長の眼が光った。
それから毎日、校長の東方プロジェクトの話を聞かされたり、イラストを見せられたりされていた。
そしていつの日にか、美郷も東方プロジェクトが好きになった。
という余談。
◆
「今からホームルームを始めるぞ」
「先生」
「何だ?」
一人の男子生徒が問う。
「例の・・・ア☆レは?」
と。
「・・・」
綾佑は無言で何かを小さくジェスチャーする。
「おぉ。おっけいおっけい」
男子生徒は何かわかったようだ。
「では、先生から一言」
「おお!??」
「今日からこのクラスに新しい仲間がひとり入ります」
「おおお!!??」
「どうぞ入って」
「あ、はい。失礼します」
少女、美郷が教室へ入るとクラスの皆が静まり帰った。美郷はそれを気にせず、黒板に名前を書いて自己紹介。
「はじめまして、天神美郷です。よろしくお願いします」
美郷がにこっと笑って言った。
「う…うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
クラスの男子が美郷に歓声を浴びせる。立ち上がって叫び、ジャンプして叫び、しゃがんで叫び、・・・といろいろと変な行動をしながら声を上げる。女子も数人、「よっしゃぁ!」などと言っていた。
「みんなー落ち着けー」
少しして皆が落ち着き席に着く。
「美郷さん、君は後ろの空いてる席ね」
「はぁい」
席は後ろから二番目の窓側だった。
席に着くと後ろの席の子が肩を叩いてきた。
「ねぇねぇ」
「ん?」
「貴女ってさぁ」
「?」
「すっごく・・・」
何故だか少し鳥肌が立ちそうになる。
「・・・」
「ゴ、ゴクリンコ」
「・・・可愛いね」
「・・・えっ?・・・えと、ありがとう?」
「ふふ、可愛い」
「んん、あ、ありがとう//」
「うん、あとさ」
「うん」
「もうそろそろ未来に戻ってもらうね?」
「・・・え?」
話しかけてきた少女は、にこりと笑ったまま消えた。何か話していた先生の声も、グラスの人の声も、姿も。そして、天井、壁、机、椅子、学校全体が天へと、剥がれ消えていく。物も形も色も全て消える。
やがて、世界は真っ白の、その色以外何も無い世界になった。
テスト?何それ美味しいの?
英語のテストで50点代だった学生です。
話がおかしくてすいません。
ネタないのでこれで勘弁してください。
天「何を言ってるの?ちゃんとやらないといけないでしょ?」
うっ・・・。
天「・・・さぁ、「えっ無s「私は何処へ行ってしまったのでしょうか。次回、豪御期待」
ちょっ、そんは訳ないです。いつも通り駄作です。期待しないてください。
では次回もゆっくりしていってください。