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不老不死の龍神娘。  作者: †SR★龍神†
13/26

第十二話 試験開始。

では試験をしよう。


※1/24 再更新

諏訪子side


「ただいまより試験を開始する!」


 天輝美の声が響くと同時に試験が開始された。

 まずは私が動く。鉄の輪を片手に二つ出す。那々詩という男は様子見なのか、動かない。

 私は那々詩の方へ走り出し投げて跳ぶ。そして、空中からまた鉄の輪を出し投げる。

投げた数、計四つ。


「はぁっ!」


 追加で神力弾を放つ。

 ここまででたった7秒。

 弾幕が那々詩の方へと飛んでいく。那々詩は目の前まで弾幕が来ているのにも関わらず動かない。開始から一歩も動いていない。

どういうことだ。

 弾幕がぶつかっていき爆発し、煙と砂などが舞う。


「・・・やったか?」


 いや、それはないか。

 私は鉄の輪を両手に出し、神力を(まと)わせ構える。

 煙が消え那々詩が見えてきた。


「いってぇ!!」

「!?」

「痛いよ諏訪子!」


 煙の中から出てきたのは腕を摩りながら嘆いている那々詩だった。


「え?」

「俺、今日初めて戦うんだよ?力の使い方がわかんないんだよ?」

「知らねぇよ!」


 私は鉄の輪を投げた。

 これは勝て__


「だから・・・痛いって。ね?」

「うぐぅっ!?」


 __え?

 何が起きた?

 さっきまで私がいたところに那々詩がいる。じゃあ私は?

 体を起こしてもう一度見る。三十メートルほど先に那々詩が見えた。

 ほんの数秒で?私より速いじゃないか。何が初めて戦う、だ。全然強いじゃないか。私よりも。遥かに。

 でも、やってやろうじゃん。相手は初心者も同然。私は経験者なんだから。

 私は立ち両手を那々詩方へつき出す。弾幕を放ち、遠距離で攻める。


「はぁあああああああああああああああ!!!」


 鉄の輪を作っては投げ、作っては投げを繰り返しながら、神力でできた球を上から、右から、左から、と三方向以上に放つ。

それらがカーブし那々詩の元へと降り注ぐ。

 やはり、那々詩はその場から動かない。

 だが、弾幕は全て那々詩には当たらず、手前で消える。

 スゥ、と。


「はぁあっ!!!」


 弾幕は効かないことはわかった。なら、次は打撃で攻める。

 私は鉄の輪を作り、投げながら那々詩近づいていく。

 やはり効いていない。というより、当たらない。結界か、見えぬ何かか。それとも、能力か。

 私は3メートル近くまで来た。

 ここまで来るのに一分近くかかった。ふと、那々詩の後ろ方向に天輝美が見えた。何かを空中に書いていた。


『あと十分』


 は?

 おかしい。おかしいよ。あと10分?何故?私が攻撃したいた時間は5分くらい。なのに20分も経っている?

 おかしい・・・。

 ありえない。アキが間違えただけか?

もしかして・・・


「・・・w」


 イラッ。

 笑顔を此方を見ている那々詩。

 こいつ・・・。


「さぁ、こいよ」


 ちょっと・・・神ということは捨てよう。


「うぁああ!!!」


 私は数秒間も考えているようだが、実際は一秒経っていない。

 地面を蹴り跳ぶ。そこから踵落とし。

 ドン!!・・・シュンッ

 くっ、物理も効かない。ダメージは吸収されているようだ。

 バシッ


「んなっ」


 足を捕まえられた。


「ぐっ。離せ!」


 抜けない。なんて力だ。

 よく見ると那々詩の目線が足に行っていることがわかった。

__って


「うぁああ!!見ないで!! ///」


 那々詩を蹴る。

 あ。当たった。

 って。


「だから見ないでぇえ!そして離してぇえ!! ///」

「じゃあ降参する?」

「え?///」

「降参したら離すよ」


 あーっ!!うー!!


「見ないでって言ってるでしょっ!!」


 あれ、なんかわかんないけど縄みたいなものが出来た。まぁいい。今は那々詩を倒せればいいから。


「!?」


 那々詩の首に神力で出来た縄を当て、一気に地へ押し付ける。


「ウガッ」


 縄は地面へめり込み、那々詩の首が絞まっていく。


「どうよっ!」


 とどめに大事そうなところを蹴ってやった。


「Ohh」


 やったね。これで私の勝ち・・・。

 ? 体が浮いてる。

 息が苦しくなって・・・。


「・・・」

「那々、詩」

「降参したら?」


 するかっ。

 あ、ヤバイ。息が出来なくなってきた。


「そろそろヤバイんじゃない?」

「ぅぐっ・・・く・・・こ、降参」


 那々詩の手から放されると同時に、結界が解かれる。

 諏訪子が落ちると、地につく手前で体が一瞬浮き、静かに落ちた。


「スーッゲホッゴホッ・・・ハァハァ」


 ハァハァ・・・那々詩こいつ、祟ってやるぅ!

 はぁ・・・でもなんで?神力は全然ないし、他の力も感じられなかった。なのに、あの力は何?何なの?何者?

わかったことが少なすぎる。名前と強いと言うことと変態ということしかわからない。なんて奴なの?

 天輝美が右腕を上げて言う。


「勝者!那々詩!変態男!」

「変態男はやめろ!」






天輝美side


 那々詩・・・本当に強い。そして・・・。


「・・・変態」ボソ

「変態ゆうな!(涙)」

「・・・変態 フフフw」


 私が笑うと那々詩は体をピクピクと震わせる。

 もしかして、泣いてる?


「泣いてねぇ!」

「は?」

「なんでもない」

「なんでもないってことはないでしょ」


 だって、私が思ったことに返答してるんだもん。いや、返答じゃない。私、聞いてないもん。


「はぁ・・・」


 那々詩がため息をつくと結界を張った。


「はいはい、次!天輝美の試験始めるよ!諏訪子、審判よろしく」

「あ、その前に」


 諏訪子が話を止める。


「何?」

「あのさ、那々詩さっき私に何したの?」

「何したのって?」

「私五分しか戦った記憶が無いんだけど、なんで二十分も時間経ってたの?」

「あー、能力」


 能力?時間を操る能力?那々詩って何の能力を持ってるんだ?


「なんて能力?」


 諏訪子が聞くが。


「あとでね」


 と、教えてくれない。今は自分で考えるしかないか。


「はいはーい!じゃあ試験を始めるから、位置について」


 那々詩が言う。

 よし、勝ってやる。あ、無理かも。否、勝ってやる。




「それでは!試験を開始する!」


 那々詩は立ったまま。私は軽く構える。


「始め!!」


 その声と同時に諏訪子が開始の合図として神力弾をひとつ、空中に放ち破裂させた。

 私は能力を使う。


「ん」


 那々詩が反応した。

 当たり前だ。私が2人いるんだから。

 『私』を那々詩の前まで跳ばし、私は後ろにまわった。挟み打ち。


「ふんっ」


 『私』が殴りかかる。そして私は回し蹴りをする。


「ドォン!!」


 那々詩には当たらない。やはり結界のようなものがある。


 ドドドドドドド・・・!!!


 殴り蹴り殴り蹴り、と繰り返す。


 ドゥオン!!


 弾かれた。だが1mあたりで壁につく。ん?壁?


「ぐぅっ!」


 私と『私』は見えない壁。結界のようなものに挟まれた。


「うぐぅぅ」


 く、苦しい。顔以外全てが前から壁に押さえつけられているような感じ。

 む、胸が、無いけど・・・、押さえつけられて、息が。


「アマキミ、君は能力があるだろう?」


 はっ、那々詩に言われるまで忘れていた。くっ、私としたことが。

 能力発動。

 無限刃(インフィニティナイフ)


「ほう。これは痛そうだなぁ。自分で考えて・・・ブツブツ」


 何?最後がよく聞き取れない。

 とりあえず、今は那々詩を倒さなきゃ。


「投下!」


 ナイフが私の声と同時に落ちる。那々詩以外には当たらないようにしてある。

 那々詩に必ずあてる、など能力でできるが、那々詩にはそれができない。能力が効かないからね。

 ちなみに、ナイフは那々詩の周り全体。距離1cm範囲にも出した。


「うぐぅっ」


 那々詩にナイフが刺さった。ズドドドドド…と次々に刺さっていく。

 勝ってはいない。那々詩はこれぐらいで負けはしないと思う。


「おお正解」

「ぐぁっ」


 私にナイフが『刺さる』。

 ぐ、痛い。左腕から何かドロッとしたものが流れる。


「ひやぁ!」


 びっくりした。目の前に『私』がいて、お腹を触ってきたから。

 って、はぁ!?

 なんで『私』が?

 くっ、また那々詩か。


「お、また正解」

「んっ///、これも貴方の能力?」

「あぁ、じゃあ教えてあげようか?僕の能力」

「ぁん、えぇ、教えて?」


 くっ、『私』が体を触ってくるから、変な声が。ちょうどいい位置に結界が張ってあるから、腕と脚で、それ以外が動くけど、にげられない。


「僕の能力はね」


 何?


「__全ての能力を司る能力」

「え?」

「まぁ全てと言っても、僕が全てがどれくらいなのか知らないから・・・簡単に言うと、そのとき使いたいなぁと思った能力をそのまま使えるチート能力さ」


 なっ、まさかこいつ・・・


「ねぇ」

「ん?」

「貴方って、んっ、本当に、この世界の者?」


 那々詩が一瞬固まる。がすぐに。


「この世界の者だけど?何を言ってるんだか」


 気のせいか?でも、普通、そんなチート能力を使うのは大抵小説とかの主人公とか、神に転生させられた者達なのに。前世で『那々詩』って名前なんて聞いたこともないと思う。ほんとに何者なの。

 まぁいいわ。今は那々詩に勝つことを考えなくcy


「ひゃあ!」


 忘れてた。自分の分身。

 影我(げんが)(めつ)


「ひっ、い、いやぁぁああああAAaaaa___!!」


 煩い!

 はぁ。これも忘れてた。現にしてしまった偽者は意識を持ち、死ぬことは恐れるからね。しかも、私の場合は死んでも生き返れる、ということができなくなる。

 そして、存在も消える。

 那々詩が後ろに跳び、距離をとった。それと同時に私に張られていた結界が解けた。


残り時間【27:31】

    【27:30】

    【27:29】



残り時間【。。:。。】


 諏訪子が天輝美に向かっていった。


「時間が止められた!」

「!?」


残り時間【07:28】


「な、20分!?」

勉強勉強勉強勉強勉強勉強勉強!勉強!勉強!勉強!

はぁ。勉強などでほとんど、できる時間がない。1日ほとんど10分程度しかできない。

と遅い更新がとても続きますので、こいつ駄目だな、と思ったら読まなくていいので、心の優しい方、まぁ、読んでくれたら神ですね。読者は神。

はい、更新がとても遅くなります。すいません。ので、読んでくれる方は読んでいってください。

では、また次回。

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