第十話 神様とお茶会を。
更新遅い。
前回のあらすじ
諏訪子様、貴女の「ピー」はとてもかわいいですね!
天輝美side
私が蹴った扉が、大きな音立て吹き飛ぶ。周りには土埃が舞う。
__もちろん幻だけど。
「な、何事だ!」
男が2人やって来た。神力があるから、神かな?
現実の私は普通に扉を開けて中へ入るが、皆には壊れた扉の前に私が立っているように見えている。
「皆どうしたんだぃ」
一人を除いて。
「神奈子様、扉があの娘に破壊されました」
「扉?いや、壊れていないが?」
「いやいや、あの音に、この様ですよ?」
「だから、何も変わっていないではないか」
やっぱりなった。一人だけ違う見方だとこうなっちゃうか。戻そ。私は幻を現に戻す。これでいいだろう。
「なんだ!?」
「今のは!?」
「さっきのは幻・・・?」
おっ、能力でも持っているのかな。
私は皆の前で神力を1%出し、手紙を前に出した。
「ちょっと聞きたいんだけど…」
「なんだ、この神力の量は!?」
「ぐぅっ」
「ちょっと聞きたいんだけど・・・」
「さっきからなんなんだ!?」
話聞いてよ!もう、怒っちゃうぞ!
「あんたら黙りな!」
おぅ、神奈子さん。貴女の一言で皆黙ってくれたよ。君はそんなに強かったんだね?
「ふぅ、ちょっと聞きたいんだけど」
「なんだ?」
「この紙に書いてあること、ホント?」
「ちょいと見せてくれ」
私は戦争を仕掛けてこようとしている者を探しながら神奈子に渡した。神奈子なら期待に応えてくれると思うからだ。
「なんだこれは、私はこんな内容で出してはいないぞ。おい、この文を書いた者は前に来い!」
いや、正直に出て来るかな。
「私が書きました」
いた。男が笑顔で出てきて、少し闇を感じる。神力があるから神なんだろうけど、闇が大きい。
「名前は?」
「魔邪亞です」
「マゼノア、何故こんなものを書いた」
「何故って、そんなこと決まってるいるでしょう?」
男が不気味な笑顔で言う。
「__国を滅ぼし、『私のモノ』にするためですよ」
「おい貴様、それでも大和の神か!」
「神奈子」
神奈子が男に殴りかかろうとたとき、止めに入った者がいた。神力が他の神たちより少し大きい。どうやらこの国の最高神らしい。
「大和様・・・」
「やめなさい神奈子。そして、貴方、ここの者ではないですね?」
「ここの者ではない?」
「ほぅ、やはり大和様には敵いませんね。それに対して、大和の神である神奈子たちには全く気付かれなかった。本当に、この倭の国で一番強いと言われる神たちなのでしょうか?」
「貴様!」
後ろにいた男性の神が、マゼノアに殴りかかる。だが、攻撃は当たらなかった。
「ほら、こんな簡単に__」
男性の神は、
「__消すこともできる」
消去されていたから。
「マゼノア!!」
神奈子が柱を出す。オンバシラ。それをマゼノアに向けて投げた。しかも力を相当出している。しかし。
「おっと危ない」
簡単に避けられ、壊される。強い。
マゼノアは手をつきだし、神奈子に向けた。
「私の能力は『殺神』、神を殺す能力だ。」
マゼノアの手元が紫色に、怪しく光を放つ。そして、神奈子の方へとレーザーのようなものを撃った。これに当たると、神は消滅する。だけど、神奈子には当てさせない。
「私を放置しないでよ。寂しいでしょ?」
なんとなく言ってみた。でも、放置しないでよ。私は殺神レーザーを反射させた。マゼノアの方へといくが、避けられた。けれど、それをまた後ろにいた神の目の前で屈折、再度マゼノアの方へと進んでいく。
マゼノアの右足にかすった。血が吹き出る。かすっただけでこんなに血が出るなんて。マゼノアは当たったところの周りから消え始めた。
「ちっ、そこの餓鬼、お前等龍神族は邪魔なんだ。今回は観察、次にまた会おう。少しずつ、殺していってやるか、ら・・・な・・・」
マゼノアは右足から全身。そして跡形もなく、完全に消滅した。可哀想な神だ。でも、龍神族に恨みでもあるのかな。私たち龍神が、何かいけないことでもしたのかな。
「ねぇ、そこの貴女?」
「ん?私?」
「そう。貴女、先程、『龍神族』と言われていたわよね?」
「うん、そうだけど」
「そう・・・あ、自己紹介していませんでしたね。私は大和清王、大和神、管理神です。こちらは、神奈子です」
「八坂神奈子という。大和神だ」
「次は私だね。私の名前は天輝美。龍神。地球の管理神と言いたい。よろしくね?」
「貴女、やはり龍神様でしたか」
「え?このちっちゃ、子供が?つっても信じるしかないか。さっきの神力、あたしの100倍以上あったし」
「ちっちゃい・・・(泣」
「神奈子・・・龍神様が泣いているでしょう?」
「ふえ?な、泣いてないだろ?ほ、ほら、涙も出てな・・・え!?急に涙流して・・・消えた!?」
お、おもしろい。神奈子いじりやすい。でも、ちっちゃ、てのはちょっと傷付いたかも。あ。
「そういえば、これ。内容変えてもらってもいい?」
「ええ」「ああ」
「これ、戦争っぽいけど、代表者一人ずつ戦って、勝ったほうが言うことを聞く。これでどうかな」
「了承します」
「決定だ」
「よし。じゃあ1ヶ月後に。私は神育てをしてくるよ。またね」
うん。これでいいだろう。神奈子と諏訪子で戦えるように幻で伝えておけたし。じゃあ、帰った頃は丁度夜頃だから、また諏訪子でも。ま、とりあえず帰ろう。マゼノアのことも調べたいし。そういえば、マゼノアってなんだっけ。
その日の夜。とある神社ではいろんな声が響いた。そして、その神社の前でひとつの影が何か呟き、消えた。
「龍神の娘。やっと見つけた」
ボク、乙。
神奈子「主、乙w」
諏「急にどうしたのw」
乙。
神「頭痛とか筋肉痛とかテストで50点代とか乙w」
諏「乙w」
ほんとに。では、また次回。
神「思考能力低下しすぎだ」