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不老不死の龍神娘。  作者: †SR★龍神†
10/26

第九話 洩矢諏訪子

sideが入りました。


※5/14 文の修正

※1/23 再更新

諏訪子side


 私はいつものように(くに)の情報を調べながら、村の神社の中にいた。

 私は、この村にある洩矢神社に祀えられている神、洩矢諏訪子だ。人間たちにはミシャクジとも呼ばれている。

 今日も、まぁ先程言った通り、いつも通りの生活を送っている。村の人たちも元気に、仕事も精一杯に、といつも通りだ。


 ふと、見張りに遣っている蛙が言った。

 _人間だが人間でない者が来る、と。

 言った、といっても心の中にだが。つまり、テレパシーだね。

 私はこのように心を読み取ることは可能だ。人間の心ももちろん、読み取ることは可能。

 だが・・・、人であり、人でない者とはなんなのか。人型の妖怪か?いや、それは無いか。妖怪ならば私が張った結界から私に伝わる筈だ。

 ・・・だとしたら、神力を持つ人間か、霊力が大きい者か何かと考えれるか。神力もあり得ないと思うが・・・、敵の(やつ)の可能性もあるな・・・。

 __来た。蛙が言う。

 この力の感じは…神力!?もしかして最近信仰を高めている大和の神か!?いや、神力が小さい・・・。大和の神ではなさそうだが・・・、注意はしておいた方がいいだろう。

 ん、来たな・・・。


「・・・誰だ」


 私は神社の中から問う。私も相手もお互いに顔は見えていない。

 私は一歩前に出る。相手の腰辺りまで見えた。見たことのない服だ。ただの布のように見えるな。背もそう高くはない。

 それより、相手からの反応が無い。無視するとは、私が神と知ってのことか?この國で頂点に立つ者と知ってのことか?

 ふん。なら、姿を見せて脅かしてやろう。私の姿は大男よりも大きな蛙の姿になっている筈なのだから。

 私は神社から顔を出し、互いに姿を確認した。相手は15歳くらいの女子と同じくらいの背だ。しかも、その女子。


「ロリ」


 って、


「ロリゆうなぁ!」


 しまった!ロリってよくわからないけど子供のことを言っているみたいで、侮辱してるみたいで、つい、素を出しちゃったよ!

 もういいわ。この子にはお仕置きが必要だね。くらえ、私の祟りを!


「え?いきなり何!?」


 ふふ、驚いてる驚いて・・・るだけ!?全部避けられた。てか、普通見えるモノじゃないのに。何この子、神力はそんなに多くないのに、私より身体能力がすごい。でも、負けないもん。鉄の輪に祟りの力を入れたこの輪を避けれるかな?


「何それ、すごい。でも、ちょっと危ないから、1%ぐらい出せばいいかな?」

「・・・何を言ってるの」


 はい?ホントにわからない。ぱーせんと、って何よ。力のこと?まさか、能力?

 ドゥン!!

 ぐっ、何なのこれ・・・神力?いくらなんでもこんなのありえな・・・・・・この神力、何処かで・・・・・・。


「あ、攻撃止んだ」

「ねぇ」


 ちょっと気になった。今の神力の感じは何処かで感じたことのあるものだ。


「何?」

「貴女、名前教えてもらってもいい?」


 名前がわかれば少しはわかる。


「ん?天輝美」


 アマキミか。・・・ん?アマキミ?アマキミ・・・・・・アマキミ!!?

 お、思い出した・・・神を従わす神、龍神。地球を造った神。


龍白神姫(タツハクノシンキ)・・・様・・・・」

「ん?」

「貴女・・・もしかして龍神?」

「え?うん、そうだけど・・・?」


 そんな馬鹿な!確かに言い伝え通り、よく見れば凄く可愛いし、綺麗だけど、まさかの女の子って。しかも、その龍神様に私は攻撃を仕掛けるなんて・・・。これはやりたくないけど、最高神だからね。

 私は脳内を高速回転させ、今のをおよそ一秒でまとめた。そして、龍神様の前に立ち、膝をつき、頭を下げた。

 だが、言葉が出ない。いや、出したくない。プライドは守りたいから。


「ちょっ、何やってるの?」

「う、・・・すみm」

「STOP!!」

「(ビクッ)」

「顔あげて、てか、立って」

「で、ですg」

「ですもますもカステラもないよ?てかお願いですから立ってください」

「はい・・・」

「あのね?謝らなくていいから。友みたいに接してくれればいいんだよ?」


 龍神様・・・他の神はこんなことをしても許してくれないのに・・・涙出そう。妬ましすぎる。最高神だからこそ言えるんだと思うよ・・・。

 私は自分の名前を言っていないことに気付き、言う。

 自己紹介だけでもしておかないとな。


「私は洩矢諏訪子。祟り神で、ここの神社、洩矢神社に祀えられています」

「本物初めて見たぁ」


 龍神様は洩矢神社を見て目を輝かせている。畜生。可愛い・・・何処かで叫びたい・・・

 惚れてまうやろー!!←

 と。


「龍神様」

「名前で呼んでくれると嬉しいかな?後、敬語じゃなくてもいいよ?」

「ア、アマキミ様、神社の中を見て行き・・・見ていく?」

「うん。もちろん」


 くっ・・・眩しい。そして妬ましい。・・・だんだんと私のキャラ(?)がおかしくなりそう。

 __ミシャクジ様!

 蛙が何かをくわえている。

 龍神様が神社を観ている後ろで、蛙から受け取った(ふみ)を読む。


「・・・國を()る?!!」


 その私の声に龍神様が反応し、文の存在に気付いた。


「・・・戦争で負けたら國を取られるってことか・・・やっぱりそうか・・・」

「やっぱり?」

「何でもない。で、どこの者?」

「大和神。去年から國を取ろうとしていたらしいんだ」


 私が話すと龍神様は、ふ~ん、と言い、場所を聞かれた。どうする気なのか・・・。少し不安に思ったけど、龍神様だから、と信じて大和の国と神社の場所を教えた。



 その日の夜は龍神様を神社に泊めさせてあげた。

 龍神様はよく分からず、私が寝始めた時に布団へ入って来て服の中に手を突っ込まれ、肌を触られるという。さらに胸を触られたり、舐められたりと大変だった。理性が飛びそうで。何故こんなことをしたかと聞くと、


「儀式だよ、儀式」


 と言っていたが、何の儀式かもまずわからない。まぁ、龍神様だから、と信じたけど。途中、変な声が出たけど、龍神様はそれが普通とか言っていたから気にしないようにした。






天輝美side


「おいしかったなぁ」


 ホントにおいしかった。何がって?そりゃ諏訪子だよ。あの子のおいしいよ?神力(だけじゃないけど)

 あぁ、ちっちゃくて可愛かったなぁ。

 おっと。それより今は大和の神に会わなくちゃね。

 そう。私は今、昨日の戦争の件について話に行くところだ。国は結構大きく、田畑も多く、結構住み心地が良さそうだ。



「ついた」


 大和の神が集まりそうな大きな建物。1つ訂正。集まりそうな、じゃなくて集まる、だった。だって、門の前に

【大和神大集会場[会議中]】

って看板があったからね。


「よし、じゃあ・・・突っ込みますか」


 私は少し後ろに下がり、門に向かって走り、跳び、蹴った。神力10%だして。

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