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不老不死の龍神娘。  作者: †SR★龍神†
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第零話

11/17更新

 まだ生物がほとんど存在していない時代。数十の神が世界を創っていた時代。神のもとで、またひとつの新しい命が誕生した。

 それは神の娘であり、白の龍神の妹になった

__転生者だった。




第零話


 時は地球という星を龍神が造りあげてから10億年が過ぎた頃。龍神の妹となる者が生まれた時。

 とある広い空間で皮膚の一部が鱗のようになっている、3メートルはある女性と、見た目青年な少年がいた。

 女性はとても苦しそうで、何もせずとも、すでに息が切れていた。


「貴方は今日から、兄に、なるのです。この()の、ことを、頼みます、よ?」


 女性は生まれたばかりの赤ん坊を見ながら言う。


「はい・・・母様・・・」


 少年は涙を流しながら返事をした。

 この少年は五代目の龍神。「母様」と呼ばれていた美しい女性は四代目の龍神だ。

 この世界の龍神は自分の最後を迎える前に自分の子を産む。その子以外は、ほとんどが弟や妹、というより、自分の鱗から生まれできた『モノ』。それが次の龍神となることがほとんどである。

 と、いっても龍神はこれで六体目だが。


「・・・では、頼み、ました・・・よ・・・」


 そういうと、力尽きたのか、女性が肩を落とし瞼を降ろす。それと同時に、彼女の身体が光出した。


「はい」


 と、少年は震えた声で返事をした。

 四代目は子を産んでから数分後、身体は粒子となり娘の中へと光と共に消えていった。この龍神は『与を司る能力』で自分の娘に力を授けたのだ。

 数秒間、その娘の身体が目が開けられぬほどの輝きを出した。赤ん坊だった筈の娘は20世紀で云う『ロリ』。身長は130cmほどで、髪は腰あたりまで伸びていた。

 光が消え、目を開けた五代目龍神がその娘を見ると顔を紅くし、視界に映らないように体ごと横に向いた。

 何故そうなるかはわかるだろう。

 娘は産まれてすぐの赤ん坊だった。

 が、今は可愛らしい女子の姿。赤ん坊を包む程度の布などで体を隠せる訳が無い。つまり、

__全裸。


「は、羽織を!早く!///」


 龍神は顔を紅くしたままで叫ぶ。


「ただいまっ」


 遣い、的なの下級神が動く。

 この時代でもすでに、差別、不平等ははじまっていますね。

 自分の妹とはいえ、初対面で裸体を見てしまったのだからこの反応は仕方ないのでしょう。しかも、誰もが「天女」「女神」と云うほど美しく、可愛いのですから。

 しばらくすると遣い的なの神が子供用の服は持ってきた。

__何故あるんだ。

 持ってきた服を女性の神が妹に着せる。白いワンピースのような物です。

 着せている間に龍神が神力を使って3mほどのベッドを造り、服を着せ終わるとそこに寝かせた。と、言ってもずっと寝たままですけど。

 妹を寝かせたその周りに強力な結界を張った。

 数億年。四代目の神力全てを身体と一体化させるにはそれくらいかかる。子供の場合は十数億とかかる可能性がある。

身体に神力が憑かない場合は身体が滅ぶ。そのため周りの障害を受けないように結界を張ったのだ。

 大変ですね。


「長い間だが、無事起きるのを待ってるよ」


 龍神はその場を離れようとしたが、何かを思い出しまた近寄り言う。


「おやすみ。天輝美(アマキミ)

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